手の使い過ぎだけではない!ばね指の原因6つ

「朝起きた時に、ばね指が引っかかって動かない。」「ばね指で字が書きづらくて困っている。」「仕事で指を使うので、このままばね指が悪化していかないかが心配。」
ばね指でこのようなことにお困りではないでしょうか。
当院は手を専門にしておりますので、このようなばね指にお悩みの方も多く来院されます。
ばね指を起こす原因をこの記事にまとめておりますので、参考にして頂ければと思います。
 

手の使い過ぎによるばね指

1番多いばね指の原因と言われています。
手を繰り返し使用することで機械的な刺激が腱周囲組織に加わり炎症を起こしてしまい、腱鞘に引っかかることでばね指となります。
例えば、日常生活、仕事、スポーツ、趣味などで指を酷使したことが原因で発症します。
現代社会において、長時間パソコンを使用する人が多いためキーボードの打ち過ぎで発症することもあります。
 

手の緊張によるばね指

朝起きたときに手の指がこわばってばね指の指以外も関節を曲げ伸ばししにくい、という場合にも注意が必要です。
手の指の筋肉が固くなって関節の動きも制限されています。
この場合は首や肩のこり、腰痛や背部痛なども同時に抱えている人が多いです。
末梢まで血液が流れにくいため、無意識に指まで力が入ってしまい、緊張状態になります。
上半身全体に血液が行きわたり、手の末端まで循環が良くなるとばね指の症状も改善しやすくなります。
 

女性ホルモンの影響によるばね指

妊娠や出産後、閉経後や更年期にさしかかる女性の方はホルモンバランスがくずれやすいため要注意です。
女性のばね指に影響しやすいものとして女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンがあげられます。
エストロゲンには、腱や腱鞘を柔軟に保つ効力や血管を拡張する作用があります。
これが妊娠や更年期を迎えることにより減少するため、腱や腱鞘の柔軟性が低下、血管が萎縮し血行が悪くなり、ばね指を引き起こしやすくなります。
プロゲステロン(黄体ホルモン)には、産後、出産のためにゆるんだ子宮や骨盤を元に戻す効果があります。
このホルモンは全身に影響するため、出産と関りない手の腱鞘も狭くなり、腱との摩擦を起こしやすくなりばね指の原因となります。

 

リウマチによるばね指

リウマチの初期症状としてばね指となることがあります。
リウマチは自己免疫疾患と言って、自らの体を攻撃してしまうため、指や手だけでなく全身の関節が痛むことが一番わかりやすい判別法でしょう。
ばね指はリウマチと同様に朝起きた後に重い症状を覚えることがありますが、リウマチは朝だけでなく続く倦怠感や食欲不振、関節の腫れが見られることが多いとされています。
リウマチが疑われる場合は病院に行き血液検査をしてもらえば、判別が出来ます。
ばね指もリウマチも早期の治療がカギとなりますので、症状に気付いたら、医師に相談することをお勧めします。
 

糖尿病によるばね指

因果関係がハッキリとは解明されてはいないですが、「糖尿病患者の方はばね指になりやすい」というデータがあります。
糖尿病とは、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなる病気です。
糖尿病になると高血糖状態になり、その高血糖の状態が腱鞘の炎症を悪化させることと、組織の肥大化などがばね指に関係しているのではないかと言われています。
 

小児のばね指

稀なケースですが、幼少期の子供にも症状を発症するケースがあります。
大人のばね指の場合は腱の通り道である腱鞘自体が腫れている(炎症)のに対し、小児ばね指は成長の過程で腱自体が腫れて腱鞘を通りにくくなり、指を動かしづらくなるのです。
しかし子供のばね指のケースでは手術などは必要なく年齢を重ねるごとに症状は自然と消えていくケースが大半です。
 

まとめ

ばね指の原因に病気が隠れていることもありますので、気になる症状があれば早めに病院を受診してみて下さい。
また、手の使い方等、整体で対処出来ることもありますので、お気軽にご相談くださいね。