ドケルバン病の原因はこれだった!?主な原因7つ

「ドケルバン病になり、家事が思うように出来ない。」「ドケルバン病と診断され手術を勧められているが、仕事もあるし不安。」
ドケルバン病は手の使いすぎによるものと言われることが多いですが、それ以外の原因も存在しています。
正しい対処法を行うためにも、ドケルバン病に対しての正しい原因を知っておきましょう。

女性ホルモン

プロゲステロンという女性ホルモンの一つに黄体ホルモンがあります。
このプロゲステロンは出産後出産で動いた骨盤や、骨を元に戻す働きをするのですが、腱鞘に対しても収縮させる働きがあります。わざと腱鞘を収縮させるので、腱鞘と言うトンネルの中が狭くなり、腱がスムーズに滑走できなくて、腱が擦れやすくなると、腱鞘炎が起きやすくなります。
また、閉経後に減少する女性ホルモンのエストロゲンは、腱や腱鞘の柔軟性や弾力性にかかる働きがあるので、このエストロゲンが減少することは、腱鞘の柔軟性がなくなります。
腱鞘の柔軟性がなくなることで、こすれやすく炎症を起こしやすくなります。
出産や閉経後の女性は女性ホルモンのバランスが崩れやすいため、ドケルバン病を発症しやすいと言えます。
また老化して筋力が不足してくると、少し無理な動作をすることで、筋肉を酷使してしまい、ドケルバン病を発症しやすくなります。
 

パソコン・スマートフォンによるドケルバン病

指をよく使う道具にパソコン・スマホも例外ではありません。パソコンやスマホはドケルバン病を発症しやすいです。
スマホは親指で文字入力しますので、親指付近の手首の負担や手首に負担をかける動作をしていると、手首付近にドケルバン病が発生しやすくなります。
またパソコンも、指をよく使いますので、長時間使いすぎることにより、ドケルバン病を発症しやすくなります。そのためには、スマホもパソコンも長時間利用するのではなく、休憩をはさむことが大切になります。
 

手の使い方によるドケルバン病

たとえば、同じリンゴをむくという作業でも、どのような手の使い方をするかによって、手や腕の筋肉にかかる負担は全く変わります。
仕事や家事、趣味などでも同じことが言えます。普段から手の力を抜いて、リラックスをして、柔らかくスムーズな使い方ができる人は、ドケルバン病になりにくい人です。
「私は特に力を入れて手を使っているわけではありません」という方でも、無意識にうちに力が入っていたりすることがあります。
掃除のときにグッグッと力を込めてふいたり、必要以上に筆圧が強かったり、パソコンを使うときキーボードを強く叩きつけたり、楽器の演奏で弦や鍵盤を力みながら押し付けたりするクセがある人は、ドケルバン病になりやすくなってしまいます。
手を抜けない几帳面でまじめな人、体に無理をして頑張りすぎてしまう人、せっかちな人、緊張しやすい人、不器用な人などは、特にこのような傾向があったりします。
この体の使い方という視点が抜けたままだと、筋肉を柔らかくしても、湿布や痛み止めの注射などで、痛みを一時的にごまかしても、手術で腱鞘を切り取ってしまっても、根本的な解決にはならない事があります
腱鞘炎を根本的に良くしていこうと思ったら、体の使い方に関しても原因を見つけ、見直すことも必要になってくるのです。
 

ストレスによるドケルバン病

ストレスを感じているときや、悩み不安を抱えているときほど、筋肉も緊張しやすくて、リラックスしているときに比べて何倍もの負荷がかかることが研究で明らかになっています。
筋肉が緊張してしまうと、血流が悪くなり動きが悪くなることで末梢の手首にも余計な負担がかかり、ドケルバン病になりやすいということです。
たとえば、職場で上司に怒られている場面を想像してみてください。怒られ続けているときに知らない間に、体に力が入り、手をギューッと握っていることはありませんか?
職場や家庭で問題を抱えていたり、ストレスを感じている人がドケルバン病になりや すいという原因はこのような理由なのです。
 

東洋医学から見たドケルバン病

腱鞘炎の場合、手の使いすぎによって、指や手首を動かす時に使われる、腱や筋組織が疲労することにより炎症を引き起こします。このことによって、筋肉そのものをつかさどっている「肝」に変調が起こり、全身の気血の変動が起きたと考えられます。
また、その「肝」に栄養を送り滋養しているのは「脾」です。「脾」は津液(体内の正常な水分)を全身に輸送して潤し、関節や筋肉がスムーズに活動出来るように、潤滑剤としての働きもあります。
あまり聞きなれない言葉ですが、要するに体のバランスが乱れている、ということです。
 

まとめ

整形外科に通ってもなかなか良くならない…という方は手の使い方やバランスに問題がある可能性があります。
ご興味のある方はお気軽に当院までご相談くださいね。