めまいや吐き気を伴う肩こりには自律神経が関係していた!

「肩こりがひどくなるとめまいや吐き気がする・・」
「どうして肩こりでめまいや吐き気を伴うのか知りたい。」
「肩こり・めまい・吐き気の症状の原因は自律神経の乱れ?」
 
肩こりがひどくなるとめまいや吐き気の症状を伴うという方は少なくありません。
脳や耳の病気が原因になっている場合もありますが、原因が分からないということもしばしばです。
この記事では肩こりやめまい・吐き気がある時に体に起こっている事や考えられる原因をご紹介します。
お悩みの方は参考にしてみてください。
 

どうして肩がこるとめまいや吐き気がするの?

 

肩がこっているのは血流がわるいから、というお話はきいたことがあるかと思います。
このように肩がこって筋肉が固まると周囲の血管や神経が圧迫を受けます。
そのなかでも神経、特に自律神経が圧迫を受けるとバランスが乱れ、血流の流れが悪くなります。
このような状態になると耳への血流が悪くなり、三半規管の働きに異常が起こります。
肩がこってしまう原因には姿勢の問題ストレス生活習慣も大きく関わっています。
例えば、パソコンを使うことが多くて首が前にいっていませんか?
ストレスがたまって睡眠の質が悪くなっていませんか?
このようなことで肩こりがひどく、めまいや吐き気が起こっているということも十分に考えられます。
この場合には生活習慣の見直しも必要な対策となってきます。

病気が原因になっていることもある

肩こりとめまい・吐き気の症状がある場合には治療が必要な病気である場合があります。
以下にそれらの病気をご紹介していきます。

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・メニエール病

メニエール病は耳鳴りが主となる症状ですが、激しいめまいとそれに伴う吐き気嘔吐が特徴的です。
原因ははっきりとは分かっていませんが、平衡感覚を司る三半規管の中のリンパ液の調整がうまくいかないことが原因であると考えられています。
リンパ液の調整に血行不良が関係しているとも考えられており、メニエール病と診断された方は肩こりの症状を持っている方が多いのです。

・突発性難聴

突発性難聴は突然始まる難聴のことで、めまいや吐き気の他にも耳鳴りを起こすことが特徴です。
原因のひとつとして脳への血流の問題が考えられているため、それに伴って肩こりも起こると考えられています。
症状は左右にどちらか片方に出ることが多く、耳が詰まったような閉塞感を感じる場合もあります。
年齢でいうと50〜60代の方に多く発生しています。

・脳出血や脳梗塞

肩こりやめまい・吐き気に加えて
60歳以上・頭痛がある・意識障害・ろれつが回らない・体の感覚がおかしい・・
このような症状があれば、早急に救急病院もしくは脳神経外科を受診するようにしましょう。
脳の病変は症状が急激に進むこともしばしばあり、命にも関わります。

・更年期障害

更年期障害と言うとイライラやホットフラッシュのような症状が有名ですが、更年期に差し掛かり、女性ホルモンのバランスが乱れることによって血液の流れが不安定になる事があります。
吐き気に関しては頭痛があって痛み止めの使いすぎで胃に負担がかかっていることが原因となっている場合もあります。
肩こり・めまい・吐き気はすべて更年期障害でも出る症状ですが、気付いていない方も多くいらっしゃいます。
間違った対処で余計に症状を悪化させないように注意しましょう。

病院では原因不明・・何が問題?

病院で原因が分からなかったという場合には自律神経に問題がある場合があります。
自律神経とは交感神経と副交感神経の2つの総称です。
この2つのバランスが乱れると肩こりやめまい・吐き気を始め、様々な不調が体に現れます。
自律神経が乱れる原因は
精神的ストレス
・不規則な生活
・ホルモンバランスの乱れ
このようなことがあります。
また、姿勢が問題で自律神経のバランスが乱れて肩こりやめまい・吐き気の症状を起こしている場合もあります。
自律神経は首の後ろを通っているので、猫背になり、頭が前に出た状態になると神経が圧迫されて血流が悪くなります。
血流不足の状態が続くことで自律神経のバランスが乱れ、症状が出て来るのです。

自律神経を整える3つの工夫!

肩こりやめまい・吐き気には自律神経が関わっているというお話しをしましたが、自律神経は日常生活でのちょっとした工夫で整えることが出来ます。
自分なりのストレス解消方法を見つける、夜なんとなく起きてしまっていて寝不足・・なんてことがある方はまずはそのようなことから変えてみましょう。
以下に自律神経を整える方法を具体的にご紹介します。心当たりのある方は実践してみてください。

1・朝起きてコップ1杯の水を飲む

夜眠っている時には副交感神経が優位に働いています。
この状態から体を交感神経優位の活動モードにしてあげるためにお水を飲むことは非常に有効です。
たったこれだけですが、交感神経が働かなければ日中疲れがたまり、肩こりやめまい・吐き気を助長してしまいます。

2・正しい姿勢で深呼吸

ここで注目するのが脳脊髄液というものです。
脳から骨盤の仙骨まで流れているものですが、これが滞ると自律神経は栄養不足の状態になり肩こり・めまい・吐き気の原因となります。
正しい姿勢で深呼吸を行うことで脳脊髄液の流れやすい環境を作ることが出来、緊張していた肩の筋肉もリラックスします。
深呼吸をする際には「息を吐くことに集中して吐き切る」ということを意識してみてください。

3・眠る直前までスマホを見ない

皆さんご存知のようにスマホを見ているとブルーライトを浴びてしまいます。
このブルーライトは交感神経を優位にさせるとされており、本来副交感神経が優位になるはずの睡眠前に浴びると良質な睡眠が取れなくなる可能性があります。
良い睡眠が取れず体に疲れが残ると肩こりを招き、そこからめまいや吐き気が起こることが考えられます。

また、原因不明の肩こりやめまい・吐き気でお悩みの方で自律神経失調症を疑い、心療内科を受診される方も多くいらっしゃいます。
受診して診察を受けることで自分でも気づかなかったようなストレスの原因などを見つけてもらえることもありますので、行ってみられるのもいいかもしれません。 

近年増加中のスマートフォン症候群でも起こる

現代のスマートフォンを持っている人の1日の平均使用時間は約2時間とされています。
これは年々増加傾向にあります。
このスマートフォン症候群は肩こりの他にも肘の痛みやドライアイなど多くの不調を来すものですが、猫背を助長することで自律神経が乱れ、めまいや吐き気を引き起こす大きな要因となっています。
スマートフォンを使用する時間を短くしてみる、使っている際の姿勢に注意するなどの工夫をしてみましょう。

注意が必要なものもある

早めに病院に行った方が良いケースもありますのでご紹介しておきます。
・いつもより激しい肩こりがある
・肩こりの左右差がある
・立っていられないほどのめまいがある
・普段はしない肩こり・めまい・吐き気が急に出てきた場合
これらの症状があれば脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる病気の前兆である場合もあります。
多くはありませんが、軽い前兆でこれらの症状が出るという場合も実際にあります。
いつもと違う・・と感じた際には注意しておきましょう。

肩こり・めまい・吐き気の症状・・何科に行けば良い?

主に肩こりが辛いという方はまずは整形外科を受診すると良いでしょう。
ですが、この記事のようにめまいや吐き気の症状が辛いという場合には神経内科を受診して見てください。
神経内科は筋肉や神経、脳、脊髄に異常が無いかということを調べてくれます。
そして冒頭でご紹介したような病気が原因になっているということが明らかになった場合には脳神経外科や整形外科、耳鼻科といった専門の科を紹介してもらってそこで治療を行うことになります。

病院以外でも治療出来る!

病院は原因が分からない、姿勢やこりが原因と言われた、なるべく薬は使わずに治していきたい。
このようにお考えの方は整骨院や鍼灸院、整体院を受診してみてはいかがでしょうか?
考え方や施術の方法は様々ありますが、これらの施術所では肩こりやめまい・吐き気に対して表面に出ている症状のみではなく、どうしてその症状が起こったのか、また起こらないためにはどうすれば良いかなどに焦点を当てて全身の状態を見てくれます。
例え整骨院でも慢性的な症状に健康保険は適用されませんので、病院より費用はかかる場合もありますが、根本的に治していきたいという場合には利用する価値は大いにあります。
ただし、めまいや吐き気を伴う肩こりの場合には経験豊富な先生に見てもらった方が良いので、通う院は慎重に選びましょう。

まとめ

肩こりやめまい・吐き気は日常的に起こると辛いものです。
ただの肩こりからくるものだとそのまま放っておくと症状が悪化し、そのストレスから自律神経失調症やうつ病などの精神疾患を起こす方も少なくありません。
肩こりやめまい・吐き気があって悩んでいる、病院に行ってもなかなか改善されないという方は薬に頼るだけではなく、まずは生活習慣から変えてみてはいかがでしょうか?
何から始めれば良いか分からないという場合や整体を試して見たいという方はお気軽に当院までお問い合わせくださいね。