その肩こりの原因は内臓かも?内臓が関係している肩こりの特徴

「マッサージなどで改善しない肩こりは内臓が原因になっているって本当?」
「内臓が原因の肩こりに特有の痛み方ってある?」
「何をやっても取れない肩こりがあって内臓に病気があるのではないかと不安に思っている。」 

このように肩こりの原因が分からなかったり、内臓になにか問題があるのではないかと不安になっていませんか? 
いままではマッサージで改善されていたのに最近になって、マッサージでは改善しなくなり不安になっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 
この記事ではこのような肩こりの原因となる内臓のお話について詳しく説明していきます。 
なかなか治らない肩こりに悩んでいる方や肩こりと内臓との関係性について気になっている方は参考にしてみてください。  

肩こりがマッサージで治らないのはなぜ?

この記事を読んでくださっている方であれば、何とか肩こりの辛さから解放されたいと思って、マッサージに行ってみると直後は楽になるのにまたすぐに元どおり・・という経験をお持ちではありませんか?
このようなマッサージをしても良くならない肩こりにはきちんと原因と理由があります。
マッサージが目的としているのは 

「緊張している筋肉の弛緩」「血行不良の改善」 

大きくはこの2つです。
しかし、肩こりの本当の原因は上記の2つを改善しても取れないのです。
筋肉が緊張している原因・血行不良を起こしているもっと根本的な原因を取らなければまた症状が出てきてしまうのです。
本当に原因となっていることはこの記事でご紹介する内臓の問題や姿勢の問題・過去のケガやトラウマと多岐に渡ります。
ですので、肩こりが出てきてから表面に出ている症状をマッサージで取り除くだけではいたちごっこのようになり、肩こりは解消されないのです。  

このような症状があれば内臓の不調を疑ってみましょう

慢性的に肩こりがある方は今の肩こりが内臓からきているものなのかどうか見極めにくいかと思います。
主に内臓からくる肩こりに併発する症状には

頭痛・背部痛・めまい・動悸・息切れ・胸痛・倦怠感 

などがあります。
ですが、このような症状は単なる肩こりでもよく見かけられる症状です。
ポイントはこのような症状が普段行なっている対処法で軽減されるか否かです。
普段行なっている対処法でも症状の改善が見られない、もしくは長期間に渡り対処法を行なっているが何の変化も見られないという場合には何かの病気を伴っている可能性があります。
他にも

息苦しさがある・発熱がある・吐き気やめまいを伴う頭痛がある・片側のみの症状が見られる・しびれがある 

このような症状があり、対処法を行なってもなかなか肩こりが良くならないという場合には注意が必要となります。  

心臓疾患と肩こり

心臓疾患による肩こりの特徴は「左側のみに症状を感じる」という点です。
これは心筋梗塞による関連痛で起こることが多いとされています。
関連痛とは神経の「勘違い」によって、疾患がある部分と離れた箇所であっても同じ神経支であれば症状を感じることがあるという状態です。
心筋梗塞とは心臓の冠動脈の動脈硬化が起こり、血管が狭くなり、血管が詰まってしまうことで起こります。 

血管が詰まってしまうとその部分の心筋が壊死してしまいます。
そしてこの壊死した心筋からの関連痛として左肩の痛みが起こることが多いのです。
突然現れる強い肩こりや反対に突然消える、胸の締め付け感を感じるといった場合には注意が必要です。
症状の進行は早く、数時間から数日で発作を起こすので、気になった場合には早めに医療機関を受診しましょう。  

その他の肩こりの原因となる内臓疾患

・肝臓障害 

肝炎などの肝臓障害があると肝臓の上部にある横隔膜が刺激され、肩に痛みを感じることがあります。
横隔膜の神経支配から、右の首から肩の後ろにかけての関連痛が出ることもあります。 

・胃腸の病気 

便秘や下痢が続いていて胃腸の調子が悪いという方も胃腸が原因で肩こりが起こっているかも知れません。
胃腸の不調からくる肩こりは左に出ることが多く背中と肩甲骨の間に辛さを感じるという方もいらっしゃいます。 

・肺の病気

肺の病気で肩こりの症状を呈するものは肺結核や肺膜炎です。
主な症状は微熱や咳・だるさですが、初期症状として肩や背中にこりを感じることがあります。 

・胆石症 

胆石症が原因となっている肩こりでは症状は右側に出ることが多いされています。
胆石が出来る部分は胆嚢・胆管、肝臓にも出来ます。
主な症状は右季肋部痛といって、右の肋骨の少し下辺りの痛みですが、人によって痛み方や痛む部分は様々のようです。
そこから背中へ抜けるような痛みを感じる方もいらっしゃいます。
また、炎症が起こると発熱や黄疸が出る場合もあります。  

内臓の疲れによる肩こり 

ここまで肩こりと関係のある病気についてご紹介しましたが、病気以外にも肩こりの要因となる内臓の状態があります。
それが「内臓の疲れ」です。
内臓の疲れに関係する臓器は主に胃や腸などの消化器官と肝臓です。
これらの臓器は調子が悪くなると体全体に悪影響を及ぼす可能性があります。 

・肩こりの原因となる内臓疲労・・自覚症状は? 

肩こりとともに出てくる症状としては 

倦怠感・下痢や便秘・食欲不振・肌荒れ 

このような症状が付随して出ることがあります。
普段からあるし、体質なのかと思っていたけど実はそれが肩こりと関係していたなんてこともよくあります。 

・内臓疲労の原因は? 

内臓の疲労を招く原因は 

暴飲暴食
ダイエットによる過度な食事制限
ストレス
過度の運動
冷たいものの取りすぎ
 

このようなことが挙げられます。
暴飲暴食やダイエットなどは明らかに内臓には負担をかけそうですよね。
ですが、過度の運動などは意外な方もいらっしゃるのではないでしょうか?
運動を行うと体のエネルギーは体を動かす方に大量に使われてしまいます。
そして運動後も体力の回復のためにたくさんのエネルギーを使います。
そうすると内臓はエネルギー不足となり、消化不良や食欲の減退を引き起こします
たまになら問題はありませんが、頻繁に過度の運動を行う方はこのようなことも肩こりの原因になり得るという事を知っておいてください。  

内臓疲労解消の食生活で肩こりも解消! 

もしかして私の内臓って疲れている?と感じている方!
まずは食生活から変えてみましょう。

・ダメな食生活 

インスタント食品ばかりを食べている
食事の栄養バランスが悪い
夏は冷たい食べ物のみで食事を終わらせる
冷たい飲み物✖️脂肪分の多い食事
お酒ばかりで食事が少ない

上記のような食生活を送ってしまっている方は心当たりの食生活を変えてみましょう。
どうしても脂肪分の多い食事が多くなる、冷たい飲み物が欲しい、という方は食後に温かいお茶を飲んだり、食べ合わせによっても食事の負担を軽くすることができるので、チャレンジしてみて下さい。 

・バランスが大切!

食事では主食の穀物とともに肉や魚・卵や大豆食品といったタンパク質をとるようにしましょう。
栄養バランスの偏った食事は余計に体の疲労を招いて肩こりの原因を作ってしまいます。 

・眠る前に食べない

朝起きて胃がスッキリしていなかったり、食欲がないなんてことはありませんか?
内臓も寝ている間に休みますが、眠る時間の間際に食事をしてしまうと内臓が休むことができません。
もちろん消化を行うために脳も働きますので、脳もゆっくり休憩することが出来ず、体の疲労感は抜けません。
これが肩こりがなかなか解消しない原因となります。
食べたものが消化されるのに最低でも2〜3時間はかかるとされていますので、可能な限り食事はそれまでに済ますようにしましょう。  

体の冷えを改善しましょう

体の冷えは血行不良による肩こりはもちろんですが、内臓にも負担をかける要因となります。
体温が低い状態は自律神経のバランスを乱し、消化器系の不調や他の病気の原因ともなり得るのです。
一般的に、体温は36.5度くらいが適正ですが、歳を重ねるにつれて運動機能や体の生理機能の低下によって体温は徐々に低下していくと言われています。
ですが、最近若い方にも低体温の方は増えており、驚くことに子どもにも低体温が増えてきているとされています。
それに比例するように子どもの肩こりも年々増加しています。
先述の食生活に注意することはもちろんですが、運動不足や肌の露出が多いファッション、冷暖房が効きすぎている室内も体温調節の機能が鈍ってしまいます。
このように私たちの生活している環境には知らず知らずのうちに内臓に負担をかけて肩こりを招く要因がたくさん潜んでいるのです。
きちんとした食生活や意識的に冷えを予防することで体の負担を減らしてあげましょう。 

まとめ

いかがでしょうか?
肩こりと内臓の関連性を知っていただけましたでしょうか?
もちろん肩こりの原因は内臓のみではありません。
しかし、長引く肩こりや解消されない肩こりの影には何らかの内科的な病気が隠れている可能性があります。
この記事を読んで心当たりがあった方や気になるという方は一度内科で検査をしてもらうと良いでしょう。
それでも異常がなかったという方はまずは食生活をはじめとする生活習慣を見直してみて下さいね。
ちょっとしたことでも継続して習慣にすることで今まで辛かった肩こりの症状と体の不調が改善されたという方はたくさんいらっしゃいます。
肩こりに関してのご相談などございましたらお気軽に当院までお問い合わせください。