腰痛になったら安静にすると悪化するって知ってましたか?

腰痛の大半は痛いからと安静にし過ぎるのは大間違い!

腰痛やぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などで痛みがあっても

動ける範囲で動いたほうが再発が少ないという事実ご存知でしたか?

大きく分けると腰痛は2種類に分けられます

中高年世代をはじめ、働き盛りや若い人まで、多くの人を悩ませている腰痛。

その腰痛が、二つのどちらに属するかで、効果的な腰痛対策はまったく違ってきます。

 

一つは、「非特異的腰痛」と呼ばれるもの。「原因を特定できない」腰痛です。

 

つまり、検査や診断をしても、はっきりした原因を突き止めるのが難しい腰痛を、非特異的腰痛と言います。

「レントゲンでは異常はないと医師に言われた腰痛」「特に心配な異常や病気のない腰痛」「危険ではない腰痛」と言い換えてもよいでしょう。

 

 

もう一つは「特異的腰痛」。こちらは、検査や診断によって原因がはっきり特定でき、病院で診断名がつく腰痛です。

 

例えば、座骨神経痛を伴う腰椎椎間板ヘルニア(腰の部分の背骨である腰椎を構成する、椎骨と椎骨の間にある椎間板が飛び出した状態)や、腰部脊柱管狭窄症(背骨内部の神経の通り道が狭くなって起こる病気)、感染性脊椎炎、脊椎腫瘍などがこれに当たります。

 

実際には、非特異的腰痛にも、なんらかの病名(診断名)がつくことが多く、

 

腰椎症、変形性腰椎症、腰椎椎間板症、腰椎すべり症、筋筋膜性腰痛、腰椎ねんざ(ギックリ腰)などと診断された場合も、ほぼ非特異的腰痛と考えられます。

 

腰痛全体のうち、非特異的腰痛は8~9割を占めています。

骨のすり減りや、骨棘、椎間板(クッション)が減るのは白髪やシワとそんなにかわらない

なお、X線撮影やMRI(磁気共鳴画像法)などの画像検査で、

 

わずかな骨のずれや、椎間板のすり減り・膨らみ・突出などが見つかった場合も、

それらと腰痛に関連がなく、非特異的腰痛ということも少なくないのです。

 

こうした骨や椎間板の変化は、加齢とともに多くの人に現れる、いわば白髪やシワのようなものだからです。

ここから本題の「腰痛と安静」について

腰痛といえば、「まず安静」と思っている人も多いでしょう。

確かに、腰痛といえば、無条件に安静が勧められた時代もありました。

 

しかし、近年では、非特異的腰痛の場合、安静に過ごすことが、かえって腰痛の回復を妨げ、再発や慢性化を促すことがわかってきました。

 

多くの研究でそのことがわかってきたため、西欧諸国では、非特異的腰痛の治療法として、「安静臥床(横たわって安静にすること)は勧めない」「患者を安心させ、活動を維持するように助言する」というガイドラインが確立しています。

 

研究結果によると、過去1年間にギックリ腰を起こした人のうち、できるだけ安静にするように指導された群と、動ける範囲内で活動するように助言された群では、前者のほうが翌年のギックリ腰の再発が3倍以上で、慢性化する傾向が見られました。

 

痛いからとかばい過ぎるのは逆効果!

ではなぜ、安静によって、こうした現象が見られるのでしょうか。

それは、安静にすると、体を活発に動かさなくなり、腰を支える筋肉・背骨の力や柔軟性が失われます。その結果、骨盤や背骨がゆがみ、関節が動かなくなってしまいます。

 

そうすると、腰痛の悪化や再発、慢性化を起こしやすい状態になります。

 

一旦、このような状態になると、

 

腰痛になった時の痛みは取れても、ゆがみと関節の動きが悪い状態は治っていないため

再発を繰り返してしまいます。

 

コルセットの装着にも、同じことが言えます。コルセットは、一時的な腰の保護に役立つ場合もありますが、

 

関節の動きが極端に制限されるため、装着後からどんどん関節の動きが悪くなってしまいます。そして、コルセットを外した後も関節が動かないために再発を繰り返し、コルセットを手放せなくなります。

では、どうすればこの悪循環から抜け出せるのでしょうか?

非特異性腰痛になったら、特別に安静にはせず、できる範囲で普段の活動を続けることです。

特に「腰痛持ち」の人は、本格的な痛みになる前にも、腰の重だるさや違和感を感じた時点から、安静に努めたり、コルセットを使ったりすることが多いものです。そういうことはやめて、普段の行動を行うようにします。

 

 

「非特異的腰痛の場合、安静はかえって痛みを悪化させる」「普段の生活をしたほうが、結果的に改善する」と、しっかり認識しておく必要があります。

 

 

骨盤のゆがみや関節が動かなくなってしまった場合は、ストレッチや体操だけでは無図解し場合が多いので、全身をしっかりとみれる整体院を探される方がいいと思います。

 

 

一度、痛みがおさまったから大丈夫と安心せずにしっかりと腰痛を向き合って再発しないように頑張って治していきましょう!

まとめ

腰が痛いときに「安静」にすると腰の筋肉が硬くなり、骨盤や背骨がゆがんでしまいます。

そうすると、痛みがなくなった後も骨盤や背骨のゆがみが残り

関節は動かない状態のままで治りきっていないので

 

何らかのきっかけで再発してしまいます。

 

そのようにならないために、先ずは腰が痛くても動ける範囲で日常生活を過ごすことが重要です。

さらに、再発を予防するためには骨盤のゆがみや関節の動き、全身の調整ができる国家資格を保有している先生がいるところで整体を受けることをおススメします。

 

腰痛の再発予防は、早めにしておきましょうね!

 

箕面市の整体 みゅう整骨院 平井大樹