首コリ頭痛を引き起こす7つのきっかけ

「首こりがひどくなると頭痛がしてくる。何か改善策が知りたい」
「頭痛がした時に首をマッサージをすると改善するが、すぐに戻ってしまう。」
「首こりと頭痛って関係があるの?」

このように首こりと頭痛のことでお悩みではありませんか?
実は9割の慢性頭痛が頭痛のタイプを問わずに首こりと関係していると言われています。
この記事ではどうして首こりと頭痛が関連して起こるのか・起こった際に出来る対処法を解説していきます。
ご自身の頭痛がなぜ起こっているのか、正しい原因を知った上で対処出来るお手伝いができれば幸いです。

慢性頭痛を引き起こす首こりの7つのきっかけ

1・血行不良
2・眼精疲労
3・姿勢不良
4・顎関節症
5・首の神経
6・解剖学的な首の異常
7・自律神経の乱れ

上記のようなことがきっかけで首こりがひどくなり、頭痛が起こることが考えられます。
以下にどのようにしてこれらが首こり頭痛と関係があるのかを詳しく説明していきます。
ただし、これらのひとつではなく色々なことが絡み合って首こりや頭痛が起こっているという事は前提として知っておいてくださいね。

 

1・血行不良による首こりと頭痛

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首の血行不良は、ずっと同じ姿勢をしたり、悪い姿勢で生活して首や肩の筋肉に負担をかけたりしていると発生します。長時間パソコンを使用する方やむち打ちの経験がある方も首の血行不良は起こしやすいでしょう。このように首こりが続くと、脳への血液供給が低下し、老廃物も流れなくなります。これを放置しておくと脳への血液供給が低下し、頭痛を引き起こしやすくなります。

対処法

同じ姿勢を続けて首に負担がかかることをしない事が頭痛を防ぐためにもまずは1番大切です。
仕事で長時間パソコンを使ったり、デスクワークで同じ姿勢が続くと言った場合には最低でも1時間に1度は席を立って体を動かすように意識してみましょう。
過去に首を怪我してきちんとリハビリをしていないという方も首を治せば首こりや頭痛が軽減されるかも知れません。

 

2・眼精疲労による首こりと頭痛

長時間PCでの作業読書や勉強コントクトレンズやメガネの度が合っていないなどが原因でおこる眼精疲労も原因の1つとなります。
眼精疲労は目の疲れ以外にも目の乾きや異物感・ピントが合わせにくくなるといった症状も当てはまります。
長時間のPC作業の血行不良が良くないことは先述の通りですが、それに伴う眼精疲労でも首こりと頭痛が起こります。

対処法

適正度数のコンタクトレンズやメガネを使用するようにし、読み書きする際には最低でも40cmは離した方が眼精疲労は軽減されますので、意識してみましょう。
もしもパソコンのディスプレイの位置が悪ければ、それを修正する事でも目が疲れにくくなり、首こりやそれに伴う頭痛は解消されるかも知れません。
このように生活の中に潜んでいる事への何気ない工夫で頭痛の原因となる首こりへの対処が可能となります。

 

3・姿勢不良による首こりと頭痛

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人間の頭の重さは体重の約10%と言われています。
ですので、例えば体重50kgの方であれば頭の重さは約5Kgです。
これが猫背のように姿勢不良の状態でスマホを見るときのように頭を前に傾ける角度が増すにつれ、15度で12Kg、30度で18Kg、45度で22Kg・・と首にかかる負荷が強くなっていくという事が研究で明らかになっています。
このように姿勢が悪い状態が続くと負荷のかかった頭を支えるために首の筋肉で支えられなくなりどんどん猫背になっていき、血行不良から頭痛を招くという事です。
顎を突き出したような姿勢になっていないかをチェックしてみましょう。
もしも顎が前に突き出していれば、それは日々猫背になってしまっている証拠です。

対処法

もちろんご自身で姿勢が悪くならないように気をつけることも大切です。
ですが、姿勢に関してはある程度の癖などの問題も関係しているため、姿勢に関して気になることがあれば整体やカイロプラクティックなど姿勢改善をしてもらえる施設へ行ってみるのも良いでしょう。

 

4・顎関節症

実は顎関節症も首こりや頭痛を起こす原因になっています。
顎関節症は噛み合わせの悪さや片方の顎だけで噛んでしまうことで顎の関節に歪みが起こって生じます。
顎の動きは首の筋肉と深い関わりがあります。
例えば、首を後ろに反らせてみてください。
下の歯が上の歯の後ろに移動しませんか?
このように顎関節と首の筋肉には深い関わりがあり、この影響で顎関節症がある方は首こりは頭痛の症状を持っている方も多くなっています。
ストレスや緊張で噛み締め癖がある方もこれが原因で首の緊張を生んでいる場合もあります。

対処法

顎関節症はなかなか自分では対処しにくい症状です。
ですので、どこかで治療を受けるようにしましょう。
顎関節症の治療が得意な歯科に行くとマウスピースなどを用いて噛み合わせの矯正をしてもらえます。
最近では整体でも診てもらえるところがありますので、どちらか気になる方を受診してみるとよいでしょう。

 

5・首の神経と関連して起こる頭痛

頭部の感覚を担う大後頭神経・大耳介神経・小耳介神経は頚椎から出て、首の筋肉の間を貫き上部へ走行します。
首の筋肉が硬くなり、これらの神経を圧迫することにより、後頭部や側頭部の頭痛を招くこととなります。

 

6・首の解剖学的異常による首こりと頭痛

頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症のように首に異常のある方は関節でうまく頭の重みを受け切れない分を筋肉が緊張する事で支えています。
このように頚椎に異常がある場合には首こりが起こりやすいのですが、頭痛も付随して起こり得ます。
これは頚椎の位置異常やヘルニアによる椎間板の突出により首の神経を圧迫する事で起こります。

 

7・自律神経の乱れによる首こりと頭痛

自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つにわかれており、状況の応じて自分の意思と関係なく自動的に働いている神経です。
首はその自律神経を維持する上でとても重要な役割を果たしています。
自律神経が乱れるのはストレスが原因と言われる事が多いですが、首こりが原因で余計にストレスがたまるという事もあります。
悪循環に陥り、自律神経が乱れてしまう。
その結果、ストレスを過剰に感じやすくなり自律神経失調症となり、症状として頭痛が出てきます。

対処法

自律神経のバランスを整えるためには生活リズムを整える事が重要であるとされています。
後ほど日常生活の改善に関しては詳しく記載していきますので、参考にしてみてください

マッサージで首こり頭痛は改善されるの?

答えはNOです。
筋肉を緩めるために有効であるとされることもあるマッサージですが、反対に筋肉を傷つけてしまっているかも知れません。
マッサージのような強い刺激を受けると筋肉の組織が壊れてしまう場合があります。
すると壊れた組織はまた壊れないようにと壊れる度にどんどん硬くなっていってしまうのです。
かさぶたを繰り返すと皮膚が突っ張ったり硬くなった経験はありませんか?
あの時と同じような状態が首にも起こるのです。
ですので、しんどいからといってむやみに首をマッサージすることは余計に首の筋緊張を慢性化させて頭痛を引き起こす原因となってしまうのです。

日常生活の改善が大切!

首こりと頭痛には様々なことが関わっている事がお分かりいただけたかと思います。
以下に日常生活での注意点をまとめておきますので、出来そうなことは生活の中でも注意してみてください。

・姿勢に注意する

デスクワークやスマートフォンの使いすぎで頭が前に行ってしまっていませんか?
長時間同じ姿勢を取っているとどうしても姿勢が崩れてしまいますので、1時間に1回は休憩を挟むようにしましょう。
軽く体操を行うことも効果的です。

・体が冷えないようにする

体が冷えるとどうしても血流が悪くなってしまいます。
夏場でも体が冷えるという方は首元を冷やさないようにスカーフを使用する、冬場も首が出てしまわないように首まである服を着るなどして冷やさないように工夫しましょう。

・睡眠をきちんと取る

睡眠時間が足りずに寝ても疲れが取れていない・・なんて事はありませんか?
疲労が体に溜まるとここまでご紹介したような首こりと頭痛の原因となる可能性があります。
私たちの体では睡眠中に成長ホルモンなど様々なホルモンが分泌されます。
睡眠が十分に取れていないとこれらのホルモンが正常に働かずに体の回復が遅れてしまうのです。
きちんと睡眠を取ることでストレスも軽減されますので、睡眠が不規則な方は見直してみましょう。

・適度な運動を行う

運動を行うことで首こりや頭痛の大きな原因となっている血行不良を改善する事ができます。
それだけではなく筋肉がつくと体温が上がり冷えにくくなる、ストレスの発散になる、脳が活性化されてストレスがたまりにくくなるなど首こりの原因を解消できる要素が運動にはたくさんあります。
難しいことを行わなくても、いつもより少し早歩きする・ラジオ体操してみるということでも十分です。
まずは継続するために出来る範囲から始めてみましょう。

まとめ

冒頭でもお伝えしたように首こりと頭痛は何か1つが悪いというわけではなく、様々な要因が重なって起こる事が多いものです。
いつも首がこると頭痛がしてくる、なんとかして首こりや頭痛から解放されたいけど何をすれば良いかわからず痛み止めで何とかしのいでいるという方も多いかと思います。
そのようなお悩みをお持ちの方は是非一度、この記事でご紹介したことをご自身に当てはめて考えてみてください。
きっと何かのお役に立てると思います。
何からすればいいのかわからない場合などご相談はお気軽に当院までご連絡くださいね。