不妊治療の検査と費用について。

「不妊治療の検査の内容が知りたい。」
「不妊治療の検査費用はどのくらいかかる?」
「不妊治療の検査を行うにはどのタイミングで病院に行けば良い?」

 

不妊治療となるとなんとなく敷居が高いように感じる方は多いのではないでしょうか?
かと言って、あまり気軽に人には聞けない・・このようにお悩みの方の参考になればと思い、まず病院で行われる基本的な検査や疑問に関するお話をまとめました。
お悩みの方の参考になれば幸いです。 

まずはじめに行う検査は・・

・女性の卵管の検査

卵管とは、卵巣から子宮まで続いている管のことで、排卵された卵子はこの卵管を通って子宮へとやってきます。
そして精子と出会うのもこの卵管です。
卵子がきちんと卵管に取り込まれているか、卵子と精子が出会う卵管がきちんと通っているか、ということをまず一番はじめに検査していきます。
この検査は子宮卵管造影検査呼ばれており、子宮の中に細い管を入れ、その管から造影剤を入れてレントゲンや超音波で問題がないかどうか調べます。
造影剤を入れた直後と翌日の2日間で検査を行うことが多いようで所要時間は30分以内が一般的なようです。
費用は5000円〜15000円程度と考えておきましょう。

・男性の精液の検査

精液の検査では男性の精液の中に精子がどの程度いるのかという検査を行います。
精液の採取は病院の専用室で行うか自宅で行うかですが、その日の体調によって結果に差があるため、検査は複数回行うことがあります。
採取に関しては病院に採精室があったりと男性にも配慮がされている病院も多くあります。
自宅で採取する場合には採取の時間や持っていく際の注意点などがありますので、病院からの指示に従いましょう。
保険適応で300円〜1000円適応外の場合には5000円〜30000円とばらつきがあります。
検査項目や病院によっても金額は大きく異なりますので、事前に調べておきましょう。 

その他の基本的な検査は・・

◯女性

・超音波検査

超音波検査を利用し、子宮や卵巣内に異常がないかをモニターを使って検査する方法です。
初めは子宮の状態,子宮筋腫はないか,子宮腺筋症はないか,また卵巣の状態,卵巣嚢腫はないか確認を行います。
それ以降は排卵日の前後に正確な排卵日の予測を立てる際やきちんと排卵が行われているかどうかを確認するため、子宮内膜の厚さ、卵胞の発育程度を正しく知るために超音波検査が用いられます。
費用は病院によって異なりますが、保険適応で1500円程度、保険適応外で3000円程度でしょう。 

・ホルモン検査

卵胞を発育させたり、排卵を促すホルモン、子宮内の着床準備をするホルモンなど妊娠するために必要なホルモンに関しての検査を行います。
この検査では周期ごとのデータが必要となるため、月経中、排卵直前、排卵後5~7日と、複数回の採血が必要となります。
ホルモン検査を通して卵胞の発育状態や排卵の時期を正確に判断する事が、確実に妊娠するためにはとても重要です。
費用はそれぞれのホルモン検査1回に対して2000円前後であることが多いようです。

・フーナーテスト

性交後に子宮頸管の粘液内にある精子の状態を確認するための検査です。
粘液内の精子の状態をみて、精子が子宮内へと入って行けるのかどうかを検査します。
排卵期の性交後、半日以内に検査を行うことが必要ですので、タイミングに関しては医師と相談となる場合が多いようです。
こちらも病院によって異なりますが、保険適応外でも大体1回1000円程度のことが多いようです。 

男性の精液に問題があった場合

精液検査で異常があれば、血液中のホルモン量や染色体・遺伝子検査などを行う事があります。
これを調べる事で精子の奇形や無精子症に関しての原因を調べる事ができ、原因がわかれば精巣内精子採取などの方法で治療を行うことが可能となります。 

どのくらい妊娠しなければ病院へ行くべき?

妊娠したいと思ってから1年経っても妊娠が成立しないという場合には1度検査を受けた方が良いとされています。
ですが、子宮内膜症、子宮筋腫、極端な月経不順などがある場合などには、これより早くに受診するほうが、妊娠の確率は高くなると考えられます。
費用に関しては各自治体により、不妊治療に対する助成金の制度があることもありますので、病院へ行く前に事前に調べておきましょう。 

まとめ

不妊と書くと治療がメインと思われがちですが、実際まだ考えていなくても自分の体は妊娠できる状態なのか不安・・ということで検査を受ける方もいらっしゃいます。
少し勇気がいるかも知れませんが、自分の体を知っておくということは今後のためにも非常に重要なことです。
不妊かな?と悩んでいる方、今後のために検査をしてみたいという方も、一歩踏み出してまずは基本的な検査だけでも受けてみてはいかがでしょうか。