「眠れないほどの肩こりに悩まされている・・」
「最近になって、眠れないほどの肩こりが出るようになった。何かいい解消法はない?」
「肩こりで眠れないほどになるのは何かの病気なのか不安。」
いろいろな解消法を試してみるが、効果があるのはその時だけ。テレビでひどい肩こりは心臓病の可能性がある・・というようにひどい肩こりに悩まされている方は様々な心配事があるかと思います。
さらには眠れないとなると余計に肩こりの症状は取れにくく、疲れが溜まる一方となってしまいます。
この記事ではそんな眠れないほどに辛い肩こりの症状について、どうして症状が起こるのかというところから、対処法・病院の話までをご紹介していきます。
お悩みの方の参考になれば幸いです。
どうして肩こりがひどいと眠れなくなる?
睡眠には“交感神経“と”副交感神経“のバランスが関係しています。
交感神経は活動時やストレスを感じた際、興奮した際に優位になるとされています。
副交感神経は家でリラックスしている時など休息中に働く神経です。
ひどい肩こりが起こる際はこの2つの神経のうち交感神経が過剰に優位になっていることが関係しているとされています。
よって、本来リラックスしなければいけない睡眠時にも交感神経が働いているせいでリラックス出来ずに眠りにつくことが出来ないという状況となるのです。
このように、交感神経と副交感神経のバランスは肩こりと睡眠の両方と大きく関わりがあるため、肩こりがひどくなると眠れなくなったり、寝つきが悪くなったりと睡眠の質に影響が出てくるのです。
眠れない方に試してほしい4つの対策法
1・適度な運動を行う
適度な運動には体の血流を良くする効果があるため、肩こりの症状を緩和させて快適に眠れるようにするという目的があります。
また、ウォーキングのような有酸素運動は交感神経と副交感神経のバランスを調節することも出来るとされています。
眠る際にきちんと副交感神経が働くようになっていればあなたの睡眠の質は向上するでしょう。
2・バランスの良い食事を心がける
これは肩こりで眠れずに悩んでいると言う方にはぜひ気をつけて頂きたいことです。
肩こりで眠れない症状にバランスの良い食事・・?と思われるかも知れませんが、体をいい状態に保つためには食事から摂る栄養が非常に大切になってきます。
特に食べ物に含まれるたんぱく質の中にあるアミノ酸やビタミンB6は睡眠と大きな関わりがあるとされています。
これらは魚介類や肉類、大豆製品に多く含まれていますので、食事のバランスが良くない方はまずはこのようなところから改善してみてください。
また、ひどい肩こりの場合には血行障害によって末梢神経が圧迫され、傷ついていることによる症状であるということも考えられます。
ビタミンB12はこのように傷ついた神経細胞の回復も促すとされています。
しじみやあさりなど貝類に多く含まれていますので、出来る方はビタミンB12も意識的に摂取してみてください。
3・ゆっくりとお風呂に入る
ゆっくりとお風呂に入って体を温めることは副交感神経を優位に働かせるために有効です。
先述のように、肩こりがひどくて眠れないと言う状況では交感神経ばかりが優位になって眠るために必要な副交感神経がうまく働いていない状態です。
肩こりを軽減し、眠れるようにするためには体をリラックスさせて副交感神経が働きやすい環境を作ることも大切なのです。
4・朝に太陽の光を浴びる
朝に太陽の光を浴びることで、日中にきちんと体が働き、夜になると眠たくなるという体のリズムを作ることが出来ます。
しかし、夜にスマートフォンやパソコンを使用してブルーライトを見てしまうとせっかく寝る体勢に入っていた脳が覚醒してしまいます。
ですので、夜の就寝前にスマートフォンやパソコンを使用してブルーライトを浴びることは避けましょう。
質の良い睡眠をとってきちんと太陽の光を浴びることで体の疲労が取れやすく、肩こり解消にも役立ちます。
枕を変える事も良い対策法!
どうしても「肩こりが辛く、眠りづらい」という方は枕を工夫してみてはいかがでしょうか?
ひどい肩こりの原因には姿勢が大きく関係していると考えられています。
姿勢と言われると、起きている時のことばかりを考えがちですが、寝ている時の姿勢も実は大切なのです。
7時間の睡眠を取る方であれば、1日の約3分の1を寝て過ごしているということになります。
ご自身に合う枕かどうかは
・寝た際に目線が真上になっているか
・呼吸が苦しくないか
・首のカーブに枕がきちんとフィットしているか
・肩や肩甲骨が浮いていないか
このような点をチェックしてみてください。
きちんと合った枕を使用することで、睡眠の質が上がることで体の疲れが取れやすくなり、ひどい肩こりの症状改善にも役立つことでしょう。
また、わざわざ枕を買い替えなくてもバスタオルを使用して高さを調節することも可能です。
気になる方は気軽に試してみてください。
このような時はただの肩こりではないかも?
「そのうち治るかなー?」と放っておいた肩こりがなかなか治らずにどんどん悪化していったという経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
眠れないほどの肩こりに悩んでいると言うことであれば、病院で診察を受けることも必要かと思いますが、なかなか病院は行きづらい・・という方も多いかと思います。
しかし、放っておいても治らないものは治りません。
以下にご紹介するような症状に心当たりのある方は1度専門医の診察を受けることをおすすめします。
・痛む場所が常に同じ
・首が回らない
・一定の動作を行うと痛みが起きる
・肩や腕に違和感、しびれがある
これらの症状がある場合には単なる肩こりではなく、“内臓の疾患”が隠れている場合や、“頸椎椎間板ヘルニア”など治療が必要な疾患の可能性もあります。
このような場合には無理に動かすことで症状が悪化することも考えられます。
肩こりや肩こり以外にも上記のような症状が気になってきたという方は注意してみてください。
治療を受けるならどこに行けば良い?
肩こりがひどく眠れないという時に治療を受けようと考えた際にどこへかかろうか悩まれた経験はありませんか?
みなさんがよくおっしゃっているのは「整形外科」「内科」「精神科」「鍼灸・整骨院」、この辺りでしょうか?
それぞれに特徴がありますので、少しご紹介します。
・整形外科
問診や触診、レントゲンをはじめとする画像診断を行って主に筋肉や骨、関節に対する検査を行い肩こりの原因を探します。
必要があれば体操やストレッチの指導を行ってくれるところもあります。
・内科
内科でも問診や触診は同様に行い、CTなどの画像を使用して内臓など内科的疾患の有無を検査します。
内臓に不調があればそこを治療し、それで肩こりや眠れないという症状が改善するかどうか様子を見ることになるでしょう。
・精神科
ストレス性の肩こりや不眠がある際に相談に行かれる方が多いです。
何をやっても改善されない眠れないほどの肩こりの根底にうつ病が潜んでいたということもあり得ます。
そのような場合には抗うつ薬や精神安定剤を服用して症状が改善してきたら薬を減らしていく、という治療が行われます。
・鍼灸院、整骨院
鍼灸院や整骨院はそれぞれの院によって考え方が様々で、方法に決まりはありません。
ですが、施術を受けて体の調子が整うことでひどい肩こりがましになることや睡眠の質が良くなるという事はよくあります。
院の考え方やその院の得意な症状を調べて受診してみてください。
もしもここに紹介したところで原因や対処法が明らかにならなくても病気が原因ではないという事が分かったり、他の科を紹介してもらえたりと何か改善に向けて前に進めるはずです。
病院に行くことをためらわずに1度訪れて相談してみてくださいね。
まとめ
いかがでしょうか?
基本的に眠れないほどになってしまった肩こりはなかなか治りにくく、改善しても初めは長持ちしないということも多いかと思います。
しかし、そのまま放置していて自然に治るものではありません。
まずは体の疲れをきちんと解消できるように睡眠の環境を整える・肩こりを軽減させる方法を探してみるということを行ってみてください。
生活習慣を少し変えることで変わることも多々あるかと思います。
心当たりのあることで出来ることから変えてみてください。
薬に頼りたくない、何を改善すれば良いか分からない・・という方は当院にご相談くださいね。
あなたの生活が楽になるようお手伝い致します。