群発頭痛の原因はストレス?

「数年間隔で目の奥がえぐられるような痛みに襲われる。」
「群発頭痛に悩んでいる。ストレスが関係しているって本当?」
「何が原因で群発頭痛が起こっているのか知りたい。」

群発頭痛は頭痛の中でもかなり激しい痛みを伴うものです。
原因としてはストレスや生活習慣など様々考えられています。
この記事では実際にそれらがどの程度群発頭痛に影響を及ぼしているのか、他に原因はないのか?という視点で記事を書いて行きます。
お悩みの方の参考になれば幸いです。

男性に多い群発頭痛

比較的女性に好発する偏頭痛などに比べて、若い男性に多いのがこの群発頭痛です。
群発頭痛の痛みは慢性的な頭痛の中でもかなり激しい痛みを伴います。
何の前触れもなく発生し、一度起こるとほぼ毎日のように激しい頭痛に悩まされることとなります。
発作時には激しい頭痛の他に目の充血や涙・鼻水や瞳孔の収縮が見られます。
これは「三叉神経」という神経の興奮によるもので、それらの症状は片側に起こります。
一度症状が出始めると1~2か月のように毎日繰り返す群発期というものが訪れ、これが半年~2年といった長い間隔をおいて発生します。

群発頭痛とストレスの関係は?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

実際にはストレスと群発頭痛の関係は証明されていません。
ですが、考えられる要因としてストレスも関与していると考えられています。
具体的には疲れが溜まっていたり、十分な睡眠が取れていないといった身体的なストレスがそれに当たります。
直接的ではなくても、発作が起こるきっかけを作るという場合もあるようです。

ストレス以外に考えられる原因は・・?

ストレスが原因ではないとなると、群発頭痛は何が問題となって起こるのでしょうか?
実は、はっきりとした群発頭痛の原因は分かっていません。
ですので、考えられている原因や誘発する要因についてご紹介していきます。

・体内時計の乱れ

群発頭痛の特徴として、就寝時や明け方といった一定の決まった時間に症状を感じるというものがあります。
よって、何らかの理由で体内時計が乱れた際に群発頭痛の症状が起こる場合もあると考えられています。
この場合には頭痛が起こる時間・持続時間・経過・随伴症状の有無・周期を知るために「頭痛日記」をつけることが推奨されています。
頭痛日記を付けて自身の頭痛の特性を知ることが出来れば、群発頭痛の頻度を減らすことが可能になるかも知れません。

・アルコール摂取

症状が出ている群発期のアルコール摂取は必ずと言っていいほど群発頭痛を誘発します。
これはアルコールによって血管が拡張されていることが原因と考えられています。
ただし、群発期ではない時期には飲酒をしても痛みが誘発されることはありませんので、直接的な原因ではないとされています。

・喫煙

喫煙が身体に悪影響を及ぼすということはご存知かと思います。
特に群発頭痛に関しては発症者の喫煙率が非常に高いと報告されています。
禁煙が難しくて群発期だけでも禁煙することが望ましいとされています。

・気圧の変化

群発頭痛を患っている方の多くは急激な気圧の変化によって頭痛が発生するという方が多くいらっしゃいます。
急激な気圧の変化で代表的なものは飛行機や登山です。
群発頭痛の誘発を防ぐためには出来る限り、このような状況は避けることが懸命です。

質の良い睡眠を取りましょう

群発頭痛とストレスの直接的な関係性は証明されていませんが、やはり継続的なストレスは体にとって負担となり頭痛発生の引き金となります。
質の良い睡眠はこのようなストレスを軽減させるために非常に有効であるとされています。
ストレスを軽減させるために寝る前に軽くストレッチを行う・ゆっくりとお風呂に入る・少しでも自分の時間を持つようにするなど工夫をしてみてください。
このような就寝前のリラックスは睡眠の質を上げ、ストレスを軽減させることで群発頭痛の発生リスクを下げてくれるでしょう。

まとめ

群発頭痛は大の大人がじっとしていられない程の強い痛みです。
ここでご紹介したように身体的なストレスをかけることをなるべく避けて、頭痛が起こる要因を減らすように心がけてみてください。
群発期に入ってしまったら、頭痛を誘発するような生活習慣はなるべく避けて生活するようにしてみてくださいね。
群発頭痛の痛みは市販の頭痛薬ではなかなか収まる痛みではありません。
群発頭痛を疑った場合にはむやみに市販の頭痛薬を飲むことは避け、早めに専門医の診察を受けるようにしましょう。