「朝、お茶碗を持つのも一苦労…」
「大好きな編み物が辛い…」
「この指の引っかかり、年のせいだから仕方ないのかしら…」
もし、あなたがこのような悩みを抱えているなら、それは「ばね指」かもしれません。
長年、手の痛みや動きの悩みに寄り添ってきた整体師の私のもとには、毎日たくさんのシニア世代の方が相談に来られます。
ばね指は、決して珍しい症状ではなく、適切なケアと予防策を講じることで、症状の悪化を防ぎ、快適な日常生活を送ることは十分に可能です。
諦めないでください!
このブログでは、ばね指のメカニズムから、ご自身でできる効果的なハンドケア、そして日常生活での予防策まで、延べ16万人以上の施術経験がある整体師として培ってきた経験と実績をもとに、分かりやすく丁寧に解説していきます。
さらに、他サイトでは見られない、ばね指になりやすい人の特徴やタイプ別のストレッチ方法、そして、日常生活のポイントまでご紹介します。
写真やイラストを交えながら、私のこれまでの経験に基づいた具体的なアドバイスもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
シニア世代に忍び寄る「ばね指」の正体とは?
まず、ばね指とはどのような症状なのでしょうか?私たちの指は、骨と筋肉だけでなく、「腱」と「腱鞘」の働きによって滑らかに動いています。
腱: 筋肉と骨をつなぐ、丈夫な繊維の束をイメージしてください。
腱鞘: 腱を包むトンネルのような構造で、腱がスムーズに動くように支え、滑りを良くする役割を担っています。
ばね指は、この腱と腱鞘がうまく機能しなくなることで起こります。
指の使い過ぎや加齢によって腱と腱鞘が摩擦を繰り返すと、腱鞘に炎症が起こったり、腱が肥厚したりすることがあります。
その結果、腱鞘が狭くなり、腱がスムーズに動かなくなることで、指を曲げたり伸ばしたりする際に引っかかりや痛みを感じるようになるのです。
「朝起きたら指が曲がったまま伸びない」「カクンと指が引っかかって痛む」といった症状が現れたら、ばね指のサインかもしれません。
なぜ、シニア世代に多いの?その原因を分かりやすく解説
ばね指は、誰にでも起こりうる手のトラブルですが、特にシニア世代の方に多く見られます。
その原因として、以下のような要因が考えられます。
- 加齢による変化: 年齢を重ねるにつれて、腱や腱鞘の組織は弾力性を失い、硬くなりやすくなります。これは、長年の使用による摩耗や、体内の水分量の減少などが影響していると考えられます。
- ホルモンバランスの変化: 特に女性は、閉経後に女性ホルモンの分泌量が減少することで、腱や腱鞘が硬くなりやすくなる傾向があります。
- 長年の手の酷使: 長年、家事や仕事、趣味などで手を酷使してきた方は、腱鞘に負担がかかりやすく、炎症を起こしやすい状態になっています。例えば、私の患者さんの中にも、長年、編み物を楽しまれていた方が、ばね指の症状に悩まされていました。S.Eさんは、「大好きな編み物を諦めたくない一心で、痛みを我慢して続けていた」と話していましたが、適切なケアと休養の重要性を理解していただき、今では症状も改善し、再び編み物を楽しめるようになっています。
- 病気の影響: 糖尿病やリウマチなどの疾患は、血管や神経に影響を及ぼし、ばね指のリスクを高める可能性があります。
【タイプ別】あなたのばね指はどれ? タイプ別の原因と対策をチェック!
実は、ばね指にはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因や対策が異なります。
ご自身のタイプに合った対策をすることが、効果的にばね指を改善する上で重要です。
- 家事・育児タイプ
- 特徴: 炊事や洗濯、掃除、育児などで手を酷使することが原因で起こりやすい。親指に症状が出やすい。
- 対策: こまめな休憩、水仕事時のゴム手袋着用、親指のストレッチ
2. デスクワークタイプ
- 特徴: パソコンやスマホの長時間使用による指の使い過ぎが原因で起こりやすい。中指、人差し指に症状が出やすい。
- 対策: パソコン作業時のリストレスト使用、こまめな休憩、スマホの使用時間の制限
3. 趣味・スポーツタイプ
- 特徴: ゴルフ、テニス、ピアノ、裁縫など、特定の指を繰り返し使う趣味やスポーツが原因で起こりやすい。症状が出る指は活動内容による。
- 対策: 活動前後のストレッチ、グリップの改善、サポーターの使用
あなたはどのタイプに当てはまりましたか?
ご自身のタイプを把握した上で、次の章でご紹介するハンドケアを実践してみましょう。
ご自宅でできる!整体師直伝!効果的なハンドケア3選
「ばね指になってしまったら、もう治らないのでは…」
そう思っていませんか?もちろん、自己流のケアだけで完治させることは難しいですが、適切なハンドケアを続けることで、症状を和らげ、指の動きをスムーズにすることは十分可能です。
今回は、整体師である私がおすすめする、効果的なハンドケアを3つのステップでご紹介します。
ステップ1. 温めて血行促進
まずは、手を温めることから始めましょう。
温めることで、血行が促進され、硬くなった筋肉や腱がリラックスしやすくなります。
- 蒸しタオル: 電子レンジで温めたタオルを患部に当てましょう。
- 温浴: ぬるめのお湯(40度くらい)に10分ほど手を浸しましょう。
ステップ2. 優しくストレッチ
温まった後は、ストレッチを行い、筋肉や腱の柔軟性を高めていきましょう。
<指のストレッチ(1)>
- 手のひらを上に向け、指をまっすぐ伸ばします。
- 伸ばした指を、もう片方の手で優しく手前に引っ張ります。
- この時、痛みを感じる手前で止め、呼吸を止めずに10秒間キープします。
- これを5回程度繰り返します。
<指のストレッチ(2)>
- 指を組んで、手のひらを前に突き出します。
- 痛気持ちいい程度に伸ばします。
- 呼吸を止めずに10秒間キープします。
- これを5回程度繰り返します。
<手首のストレッチ>
- 腕をまっすぐ前に伸ばし、手のひらを下に向けます。
- 反対の手で、指先を軽く掴みます。
- 呼吸を止めずに10秒間キープします。
- 反対側も同様に行います。
ステップ3. 腱鞘への負担を軽減するマッサージ
最後に、腱鞘にかかる負担を軽減するためのマッサージを行いましょう。
<手のひらマッサージ>
- マッサージオイルやクリームなどを手のひらに塗布します。
- もう片方の親指を使って、手のひらを円を描くようにマッサージしていきます。
- 特に、指の付け根付近は、痛気持ちいい程度の力で丁寧にマッサージしましょう。
<指のマッサージ>
- マッサージオイルやクリームなどを指に塗布します。
- 親指と人差し指を使って、指の付け根から指先に向かって優しくマッサージしていきます。
これらのハンドケアは、毎日続けることで効果が期待できます。
まずは2週間、試してみてください。
ご自身のペースで無理なく続けていきましょう。
ばね指を予防するために!日常生活でできる4つのポイント
ばね指は、日頃の心がけによって予防することも可能です。
日常生活で簡単に取り入れられるポイントをいくつかご紹介します。
- こまめな休憩: 家事や趣味などで長時間同じ動作を続ける場合は、1時間に1回程度、手を休ませるようにしましょう。タイマーなどを活用すると、休憩を忘れずに済みます。
- 手の使い方: 重い荷物を持つ際は、両手で持つようにしたり、ドアノブや蛇口は、手のひら全体で握るように意識しましょう。指先だけに負担がかからないようにすることが大切です。
- 冷え対策: 冷えは、血行不良を招き、腱や腱鞘を硬くしてしまう原因となります。特に冬場は、手袋やカイロなどを活用して、しっかりと保温しましょう。
- バランスの取れた食事: 健康な腱や腱鞘を維持するためには、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。タンパク質、ビタミンB群、ビタミンEなどを積極的に摂るように心がけましょう。
専門家への相談:こんな時は迷わず受診を!
セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、早めに専門医や手の施術経験豊富な整体師に相談することをおすすめします。
- 指の曲げ伸ばしが全くできない
- 強い痛みがあり、日常生活に支障がある
- 指が腫れている、熱を持っている
- しびれがある
早期に適切な治療を受けることが、ばね指の悪化を防ぎ、スムーズに回復させるために重要です。
最後に:みゅう整骨院からのメッセージ
私たちは、これまで延べ16万人以上、整体師として、多くの患者さんの体の痛みや不調と向き合ってきました。
その経験を通して実感しているのは、「体の声に耳を傾け、適切なケアを続けることが、健康な毎日を送るために大切」だということです。
ばね指は、決して珍しい症状ではありません。
適切なケアや予防策を講じることで、症状の悪化を防ぎ、快適な日常生活を送ることは十分に可能です。
ご自身の体と向き合いながら、手のケアを習慣化し、いつまでも健康でいきいきとした日々を過ごせるように、一緒に取り組んでいきましょう。
もし、ばね指の症状でお悩みなら、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
Webサイト限定でばね指の専門家の施術が半額で体験できます
https://myuseikotsu.com/category/hand/baneyubi-kensyouen/
※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
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