「朝起きたら顎が痛い…」「口を開けるときにカクッと音がする…」「食事のたびに顎が疲れる…」
そんな悩みを抱えながら、毎日を過ごしていませんか?
実はそれ、多くの女性を悩ませる顎関節症のサインかもしれません。
家事、育児、仕事…と、毎日忙しく頑張るあなた。
頑張り屋さんのあなたは、 無意識のうちにストレスを溜め込んでしまい、身体の様々な場所に不調が出ているかもしれません。
そして、その一つが顎関節症なのです。
「でも、歯医者に行っても、特に異常はなかったし…」
「市販の鎮痛薬を飲んでも、なかなか痛みが治まらない…」
そう感じている方もいるのではないでしょうか?
実は、顎関節症の根本原因は、歯並びや噛み合わせの問題だけでなく、姿勢の悪さやストレスにあることが多いのです。
今回は、日本理学療法士協会認定のマニュアルセラピストである私が、顎関節症のメカニズムから、姿勢やストレスとの関係、そして根本改善のためのセルフケアまで、具体的な方法を交えながらわかりやすく解説していきます。
もう顎の痛みを我慢して、食事や会話を楽しめないなんてもったいない!
この記事を参考に、顎関節症を根本から改善し、笑顔あふれる毎日を取り戻しましょう。
頑張るあなたを襲う、顎関節症のサイン
「顎関節症」という言葉を聞いても、どんな症状か具体的にイメージできない方もいるかもしれません。顎関節症は、放っておくと、慢性的な顎の痛みだけでなく、口が開けにくくなる「開口障害」や、顔のゆがみ、頭痛、肩こり、めまい、自律神経の乱れなど、様々な症状を引き起こす可能性があります。
【こんな症状はありませんか?】
- 朝起きた時、顎がだるい、重い
- あくびをしたり、大きく口を開けようとすると、顎が痛む、音が鳴る
- 食事のとき、硬いものが噛みにくい
- 顎に疲労感や違和感がある
- 左右どちらかで噛みやすいなど、噛み癖がある
- 口を大きく開けづらい
- 顎のあたりから、音が鳴る(カクカク、コキコキ、ガリガリなど)
- 首や肩が凝りやすい
- 頭痛や耳鳴りに悩まされることがある
- ストレスを感じやすい
- 猫背やストレートネックなど、姿勢が悪い
これらの項目に、いくつか当てはまるものがあれば、顎関節症の可能性があります。
「我慢すればそのうち治るかも…」
そう思っていませんか?
顎関節症は、放置すると症状が悪化するだけでなく、日常生活に様々な支障をきたす可能性があります。
例えば…
- 食事の時間が苦痛になる
- 人前で話すことに抵抗を感じるようになる
- ストレスが溜まりやすくなる
- 口元のコンプレックスから、自分に自信が持てなくなる
このような事態を避けるためにも、顎関節症は早期発見・早期改善が大切です。
なぜ? 顎関節症に悩む女性が多い理由
顎関節症は、10~20代の若い女性に多く見られる傾向があります。
「なぜ女性に多いの?」その原因の一つとして考えられるのが、 女性ホルモンの影響です。
女性ホルモンは、顎関節周りの筋肉や靭帯を緩める働きがあるため、男性に比べて顎関節症を発症しやすくなるといわれています。
また、女性は男性に比べて顎関節周囲の筋肉が弱いため、顎関節に負担がかかりやすいことも、原因の一つと考えられています。
さらに、現代女性を取り巻く ストレス社会も、顎関節症増加の大きな要因となっています。
家事、育児、仕事…と、多くの役割をこなしながら、毎日を忙しく過ごす女性は、常に緊張状態に置かれ、ストレスを溜め込みやすい傾向があります。
そして、ストレスを感じると、交感神経が優位になり、全身の筋肉が緊張しやすくなります。
特に、顎関節周囲の筋肉はストレスの影響を受けやすく、無意識のうちに歯を食いしばったり、顎に力が入ったりするため、顎関節症が悪化しやすくなるのです。
放置すると悪化!? 顎関節症を招く3つの原因
顎関節症の原因は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 身体的な要因
- 精神的な要因
- 生活習慣
これらの要因が複雑に絡み合い、顎関節症を引き起こすと考えられています。
1. 身体的な要因
- 姿勢の悪さ
デスクワークやスマホの使いすぎで、猫背やストレートネックになっている方が増えています。
このような姿勢では、頭が体の軸よりも前に出てしまい、顎が前に突き出た状態になります。すると、顎関節周囲の筋肉が常に緊張し、顎関節に負担がかかりやすくなるため、顎関節症のリスクが高まります。
- 噛み合わせの悪さ
虫歯や歯周病、歯並びの悪さなどによって噛み合わせが悪くなると、顎関節に負担がかかり、顎関節症の原因となることがあります。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も、顎関節に大きな負担をかけているため要注意です。
- 外傷
過去に交通事故やスポーツなどで顎に強い衝撃を受けたことがある場合、顎関節症を発症することがあります。
2. 精神的な要因
- ストレス
ストレスを感じると、交感神経が優位になり、筋肉が緊張しやすくなります。
特に、顎関節周囲の筋肉はストレスの影響を受けやすく、無意識のうちに歯を食いしばったり、顎に力が入ったりするため、顎関節症が悪化しやすくなります。
- 不安や緊張
プレゼンや人前で話すときなど、緊張する場面で無意識に歯を食いしばってしまう方もいるのではないでしょうか?
このような癖が続くと、顎関節に負担がかかり、顎関節症のリスクを高めてしまいます。
3. 生活習慣
- 長時間のデスクワーク
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていると、首や肩の筋肉が緊張し、その影響で顎関節症が悪化することがあります。
- スマホの使いすぎ
スマホを長時間使用するとき、下を向いた姿勢を長時間続けることが多いため、首や肩に負担がかかり、顎関節症が悪化することがあります。
- 頬杖をつく癖
頬杖をつく癖があると、顎関節に偏った負担がかかり、顎関節症の原因となることがあります。
- うつ伏せ寝
うつ伏せで寝る癖があると、首が長時間ねじれた状態になるため、首や肩の筋肉が緊張し、顎関節症が悪化することがあります。
- 片側だけで噛む癖
片側だけで噛む癖があると、顎関節に偏った負担がかかり、顎関節症の原因となることがあります。
顎関節症は、これらの要因が複雑に絡み合い、発症すると考えられています。
そのため、原因を特定し、適切な対処法を見つけることが大切です。
もう我慢しないで! 顎関節症を根本から改善する3つの方法
顎関節症の治療法はさまざまですが、大きく分けて以下の3つに分類されます。
- 対症療法
- 保存療法
- 外科療法
1. 対症療法
対症療法は、その名の通り、痛みや炎症などの症状を抑えることを目的とした治療法です。
- 薬物療法: 痛みや炎症を抑える薬を服用します。
- 物理療法: 温熱療法や電気療法などで、痛みや筋肉の緊張を和らげます。
2. 保存療法
保存療法は、顎関節症の原因そのものにアプローチし、症状の根本的な改善を目指す治療法です。
- スプリント療法
歯ぎしりや食いしばりを防ぐため、マウスピースを装着します。 - 手技療法
顎関節周囲の筋肉を鍛えたり、ストレッチしたりすることで、顎関節の動きをスムーズにします。 - 咬合治療
噛み合わせを調整することで、顎関節への負担を軽減します。
3. 外科療法
外科療法は、保存療法で効果が見られない場合に検討される治療法です。
- 顎関節鏡手術
内視鏡を用いて、顎関節内部の検査や治療を行います。 - 顎関節形成術
顎関節の形状を修正する手術です。
これらの改善策の中から、患者さんの症状や原因に合わせて、最適な改善法が選択されます。
全身のバランス調整で根本改善へ! 手技療法のススメ
様々な治療法がある中で、近年注目されているのが 手技療法です。
手技療法とは、柔道整復師、整体師が手で身体に触れ、筋肉や関節の動きを評価しながら、身体の歪みを整えていく改善方法です。
「え?顎関節症なのに、身体の歪みを整えるの?」
そう思った方もいるのではないでしょうか?
実は、顎関節症は、姿勢の悪さや骨盤の歪みなど、身体全体のバランスが崩れることによって引き起こされるケースも少なくありません。
例えば…
- 猫背やストレートネックによって、頭が前に出てしまい、顎関節に負担がかかっている
- 骨盤の歪みによって、身体の重心が偏り、顎関節に負担がかかっている
このような場合、いくら顎関節だけを治療しても、根本的な解決にはなりません。
手技療法では、身体全体のバランスを評価し、原因となっている筋肉や関節にアプローチすることで、顎関節症の根本的な改善を目指します。
【手技療法で期待できる効果】
- 顎関節周囲の筋肉の緊張緩和
顎関節周囲の筋肉を丁寧に緩めることで、顎の痛みや開口障害を改善に導きます。
- 姿勢の改善
猫背やストレートネックなど、身体の歪みを整えることで、顎関節への負担を軽減します。 - 自律神経の調整
手技療法にはリラックス効果があり、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。 - 身体の柔軟性の向上
身体の柔軟性が向上することで、関節の動きがスムーズになり、顎関
節症の予防にもつながります。
手技療法は、身体に負担の少ない安全な治療法です。
経験豊富な整体師の指導のもと、安心して施術を受けていただけます。
専門家が教える! 今日からできる顎関節症セルフケア
顎関節症を改善・予防するためには、日常生活の中でできることから取り組むことが大切です。
ここでは、自宅で簡単にできるセルフケアを3つご紹介します。
1. 顎関節周りの筋肉をほぐすマッサージ
顔の筋肉は、肩や首の筋肉とつながっているため、顔の筋肉が凝り固まると、肩こりや頭痛を引き起こすだけでなく、顎関節症を悪化させる原因にもなります。
そこでおすすめなのが、顎関節周りの筋肉をほぐすマッサージです。
- 咬筋(こうきん)のマッサージ
咬筋は、物を噛む時に使う筋肉で、顎関節症になると、この筋肉が硬くなりやすいです。
- 両手の親指を、左右それぞれのエラの下あたりに当てる
- 顎の骨の内側に向けて、親指をゆっくりと円を描くようにマッサージする
- 痛気持ち良いと感じる程度の強さで、10秒程度行う
- 反対側も同様に行う
- 側頭筋(そくとうきん)のマッサージ
側頭筋は、こめかみあたりにある筋肉で、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、この筋肉が硬くなりやすいです。
- 左右のこめかみに、両手の指の腹を当てる
- 頭皮を上に持ち上げるように、指をゆっくりと円を描くようにマッサージする
- 痛気持ち良いと感じる程度の強さで、10秒程度行う
2. 姿勢を正して、顎関節への負担を軽減
猫背やストレートネックは、顎関節症の一因となるだけでなく、肩こりや腰痛、呼吸が浅くなるなど、様々な体の不調を引き起こす可能性があります。日頃から正しい姿勢を意識することで、顎関節への負担を軽減し、顎関節症の予防・改善を目指しましょう。
- 正しい姿勢のポイント
- 壁に背中をぴったりとつける
- 後頭部、肩甲骨、お尻、かかとの4点が壁につくように意識する
- 顎を引いて、背筋を伸ばす
- この姿勢をキープしたまま、ゆっくりと呼吸をする
- 日常生活で姿勢を正すコツ
・デスクワーク中は、椅子に深く腰掛け、背もたれを使う
・パソコンのモニターは、 目の高さに合わせる
・スマホを操作する際は、目線と同じ高さまでスマホを持ち上げる
・長時間同じ姿勢を続けないように、こまめに休憩を取る
3. ストレスを溜め込まない! リラックス習慣を
ストレスは、顎関節症だけでなく、様々な病気の原因となります。
ストレスを溜め込まないためには、自分なりのストレス解消法を見つけ、心身ともにリラックスできる時間を作るように心がけましょう。
- おすすめのストレス解消法
・ 軽い運動:ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど
・ 趣味の時間:読書、音楽鑑賞、映画鑑賞など
・アロマテラピー:好きな香りのアロマオイルを焚いたり、アロマバスを楽しむ
・入浴:ぬるめのお湯にゆっくりと浸かる
・睡眠:質の高い睡眠を十分に取る
・旅行:非日常的な空間でリフレッシュする
最後に:みゅう整骨院からのメッセージ
私たちは、これまで延べ16万人以上、整体師として、多くの患者さんの体の痛みや不調と向き合ってきました。
その経験を通して実感しているのは、「体の声に耳を傾け、適切なケアを続けることが、健康な毎日を送るために大切」だということです。
今回は、女性に多い顎関節症の原因や症状、そして具体的な改善策について詳しく解説しました。顎関節症は、決して珍しい病気ではありません。
「自分は大丈夫」と軽視せず、少しでも気になる症状があれば、早めに専門医を受診することが大切です。
そして、ストレスを溜め込まない生活習慣を心がけ、今回ご紹介したセルフケア方法を実践して、顎関節症を予防していきましょう。
一人で悩まず、専門家の力を借りながら、顎の痛みや違和感から解放され、笑顔あふれる毎日を目指しましょう!
顎関節症は、日常生活に大きな影響を与えかねません。「最近顎が痛い」「口が開けにくい」などの症状があれば、一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
もし、顎関節症の症状でお悩みなら、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
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※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。