後鼻漏と逆流性食道炎、その不快な症状の違いとは?

「喉の奥に何かがへばりついているような、痰でもないし、咳をしてもスッキリしないこの違和感…」

「胸やけやげっぷが頻繁に起こって、食事も楽しめない。もしかして、体に悪い病気なのだろうか…」

こんな悩みを抱えていませんか? それはもしかすると、「後鼻漏」や「逆流性食道炎」のサインかもしれません。

どちらもよく似た症状が現れるため、自己判断で誤った対処をしてしまい、症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。

今回は、整体師のプロである私が、 後鼻漏と逆流性食道炎の違いを具体的な症例を交えながら分かりやすく解説します。

さらに、それぞれの症状に効果的な手技療法の方法や、日常生活に取り入れやすいセルフケアについても詳しくご紹介します。

後鼻漏の症状:その不快感、放置するとどうなる?

後鼻漏とは、鼻や副鼻腔で過剰に分泌された粘液が、喉の奥に流れ落ちることで起こる症状です。

鼻水が喉に流れるような感覚があるため、
「鼻風邪の後に出る症状」「時間が経てば治るだ ろう」と思われがちです。

しかし実際には、慢性的なアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などが原因で起こるケースも多く、放置すると様々な不快な症状を引き起こす可能性があります。

【後鼻漏の主な症状と具体的な例】

  • 喉の奥に何かがへばりついているような異物感
    「まるで、薄い膜が喉に張り付いているような、息苦しさを感じる」
  • 喉の奥のイガイガ感や咳払い
    「喉の奥を掻き毟りたくなるようなイガイガ感があり、頻繁に咳払いをしてしまう」
  • 鼻水が喉に流れるような感覚(特に朝起きた時や頭を下げた時に感じる)
    「朝起きた時、喉 に鼻水が流れ込んできて、咳き込んでしまうことが多い」
  • 口臭や味覚障害
    「口の中がネバネバして、何を食べても味がぼやけて感じる」
  • 後鼻漏が続くと、慢性的な咳や声がれに発展する可能性
    「最初は軽い咳だったのに、なかなか治らず、声がれも気になるようになってきた」

後鼻漏は、放置すると中耳炎や気管支炎などの合併症を引き起こす可能性もあります。

例えば、後鼻漏によって耳管が詰まると、中耳炎を発症しやすくなります。
また、喉に流れ落ちた鼻汁が気管支に流れ込むことで、気管支炎を引き起こすこともあります。

少しでも気になる症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

逆流性食道炎:胸やけやげっぷだけじゃない! その症状を見逃さないで

一方、逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症を起こしてしまう病気です。

食道と胃のつなぎ目には、「下部食道括約筋」という筋肉があり、通常は胃の内容物が逆流するのを防いでいます。

しかし、食生活の乱れやストレス、肥満、加齢、猫背などの姿勢の悪さ、腹筋の衰えなどの影響で下部食道括約筋の機能が低下すると、胃酸が逆流しやすくなり、胸やけやげっぷなどの不快な症状が現れます。

【逆流性食道炎の主な症状と具体的な例】

  • 胸やけ
    「胸の中心から喉にかけて、焼けるような、熱を持ったものがこみ上げてくるような 感覚がある」
  • げっぷ
    「食事の後、酸っぱいものや苦いものが込み上げてくるようなげっぷが出る」
  • 吐き気
    「特に食後、吐き気がするが、実際に吐くことは少ない」
  • のどの違和感や痛み
    「まるで喉に何かが詰まっているような違和感があり、ひどい時は飲み 込むのも辛い」
  • 胸の痛み
    「胸の中央に締め付けられるような痛みがあり、心臓発作と間違える人もいる」

  • 「特に夜間や朝方に、乾いた咳が出る」
  • 就寝時や食後に症状が悪化する傾向
    「夕食後、横になると胸やけがひどくなる」

逆流性食道炎も、後鼻漏と同様に放置すると、食道狭窄や食道がんのリスクを高める可能性があ ります。

食道狭窄は、食道の炎症が繰り返されることで、食道が狭くなってしまう病気です。
食道がん は、食道の細胞ががん化する病気で、逆流性食道炎が長期間続くと、発症リスクが高まるとされ ています。

自己判断せず、消化器内科を受診し適切な治療を受けるようにしましょう。

後鼻漏? それとも逆流性食道炎? 自己診断ではなく、専門家の判断を

後鼻漏と逆流性食道炎は、どちらも「喉の違和感」という共通の症状があるため、混同されやすい病気です。

しかし、原因や症状にはそれぞれ特徴があり、適切な治療法も異なります。

自己判断で治療を遅らせないためにも、まずはご自身の症状がどちらの病気に当てはまるのか、
以下の表で確認してみましょう。

手技療法:薬だけに頼らない! 体の歪みを整え、症状を根本から改善

「後鼻漏や逆流性食道炎は薬で治療するもの」と思っていませんか?

もちろん、薬物療法も有効な治療法の一つですが、手技療法も症状改善に効果が期待できます。

手技療法とは、施術者が自分の手を使い、筋肉や関節、筋膜などに直接アプローチすることで、 体の歪みを整え、痛みや不快な症状を改善していく治療法です。

後鼻漏や逆流性食道炎は、体の歪みによって引き起こされているケースも少なくありません。
手技療法では、薬物に頼らずに、体の歪みを整えることで、症状の根本的な改善を目指します。

【後鼻漏に対する手技療法】

後鼻漏の原因となる、鼻や副鼻腔の炎症を改善するために、頭蓋骨や顔面骨、首周りの筋肉にアプローチしていきます。

  • 頭蓋骨調整
    頭蓋骨は、複数の骨が組み合わさってできており、わずかな歪みが生じていることがあります。頭蓋骨調整では、頭蓋骨の縫合と呼ばれる繋ぎ目に優しくアプローチすることで、頭蓋骨全体の バランスを整え、脳脊髄液の循環を促進します。
    これにより、鼻腔や副鼻腔のドレナージが改善し、鼻水の排出を促します。
  • 顔面骨調整
    顔面部の筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することで、炎症を抑え、粘液の分泌を抑制します。また、顔面骨の調整は、副鼻腔への圧迫を軽減し、鼻の通りをスムーズにする効果も期待できま す。
  • 首・肩周りの筋肉の調整
    デスクワークやスマホの使いすぎにより、首や肩周りの筋肉が緊張 している人が多く見られます。首や肩周りの筋肉の緊張は、リンパの流れを悪くし、後鼻漏を悪化させる可能性があります。 筋肉を緩めることで、リンパの流れを促進し、老廃物の排出を促します。

【逆流性食道炎に対する手技療法】

逆流性食道炎では、横隔膜の緊張や胃の周りの筋肉の硬直が、胃酸の逆流を助長している可能性 があります。

  • 横隔膜リリース
    横隔膜は、呼吸に大きく関わる筋肉であり、ストレスや猫背などの姿勢不良によって緊張しやすくなります。
    横隔膜リリースでは、横隔膜に優しくアプローチすることで、緊張を緩め、呼吸を楽にします。横隔膜の緊張が緩和されると、胃への圧迫が軽減され、胃酸の逆流を防ぐ効果が期待できます。
  • 内臓マニピュレーション
    内臓マニピュレーションとは、内臓の周りにある筋肉や筋膜に優しくアプローチすることで、内臓の動きを正常化していく手技です。
    胃の周りの筋肉を優しく緩めることで、胃の動きを正常化し、消化を助けます。
    また、内臓マニピュレーションは、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
  • 姿勢改善
    猫背などの姿勢が悪くなると、腹部が圧迫され、胃酸が逆流しやすくなります。
    手技療法では、背骨や骨盤の歪みを整えることで、姿勢を改善していきます。
    背筋を伸ばし、骨盤を正しい位置に矯正することで、胃への負担を軽減し、逆流性食道炎の予 防・改善に繋げます。

後鼻漏と逆流性食道炎を予防・改善するセルフケア

手技療法の効果を高め、後鼻漏や逆流性食道炎を予防・改善するためには、日常生活におけるセルフケアも重要です。

後鼻漏や逆流性食道炎の改善には、専門家による施術と並行して、自宅でのセルフケアを継続して行うことが大切です。

【後鼻漏の予防・改善に効果的なセルフケア】

  • 鼻洗浄
    生理食塩水で鼻の中を洗浄することで、鼻腔内の粘液やアレルゲンを洗い流し、鼻の通りを良くします。鼻洗浄は、朝晩行うのが効果的です。
    市販の鼻洗浄キットを使うか、ぬるま湯に塩を溶かして自作することもできます。
  • 加湿
    鼻腔内が乾燥すると、粘液が固まりやすくなり、後鼻漏が悪化しやすくなります。
    加湿器を使用したり、濡れタオルを部屋に置くなどして、適切な湿度(40~60%)を保ちましょう。特に、冬場やエアコンの効いた部屋では、加湿を心がけましょう。
  • スチーム
    お風呂や洗面器のお湯に顔を近づけ、蒸気を吸い込むことで、鼻腔内が温められ、 粘液の排出を促します。アロマオイル(ユーカリやペパーミントなど)を加えると、さらに効果的です。
    湯気が熱い場合は、火傷に注意しましょう。

【逆流性食道炎の予防・改善に効果的なセルフケア】

  • 食生活の見直し
    脂肪分の多い食事、刺激物、アルコール、カフェインなどは、胃酸の分泌を 促進し、逆流性食道炎を悪化させる可能性があります。
    これらの摂取を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
    特に、就寝前の食事は控えめにし、消化に良いものを選びましょう。
  • 食事の際はよく噛む
    よく噛むことで、唾液の分泌が促進され、胃酸を中和する効果が期待で きます。
    また、消化を助けることにも繋がります。一口50回を目安によく噛みましょう。
  • 食後すぐに横にならない
    食後すぐに横になると、胃の内容物が食道に逆流しやすくなりま す。
    食後少なくとも2~3時間は、横になるのを避けましょう。食後は、軽い運動やストレッチをするのも効果的です。
  • 寝る2時間前までに食事を終える
    就寝前に食事をすると、消化活動が活発な状態が続き、逆流性食道炎のリスクが高まります。
    寝る2時間前までに食事を終えるようにしましょう。
    どうしてもお腹が空いてしまう場合は、温めた牛乳や白湯を飲むと良いでしょう。
  • 禁煙
    タバコは、下部食道括約筋の働きを弱め、胃酸の逆流を促進する可能性があります。
    禁煙は、逆流性食道炎だけでなく、様々な病気の予防にも効果的です。
    禁煙が難しい場合は、医師や専門機関に相談してみましょう。

専門家による適切なアドバイスとケアで、快適な毎日を取り戻しましょう!

今回は、後鼻漏と逆流性食道炎の違い、そして手技療法による改善策、セルフケアについて詳しく解説しました。

後鼻漏と逆流性食道炎は、どちらも日常生活に支障をきたす可能性のある疾患です。

自己判断で症状を悪化させてしまう前に、まずは専門医の診断を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

そして、手技療法や日々のセルフケアを取り入れることで、より効果的に症状を改善し、快適な毎日を取り戻しましょう!

もし、後鼻漏の症状でお悩みなら、無料相談も受け付けておりますので、
一人で抱え込まず、お 気軽にご相談ください

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※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。

※ 免責事項
・本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
・個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
・本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

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代表 平井 大樹(ひらいたいき)