【専門家が解説】外反母趾が引き起こす変形性膝関節症!そのメカニズムと改善策

「最近、膝に違和感がある…」

「病院で変形性膝関節症と診断された…」

その原因、実は足のトラブルである外反母趾にあるかもしれません。

あなたは、

  • 「外反母趾は足の付け根が痛いだけでしょ?」
  • 「変形性膝関節症は歳だから仕方ないって諦めてる…」

そう思っていませんか?

実は、外反母趾は単なる足のトラブルではなく、身体全体のバランスを崩し、膝関節にまで悪影響を及ぼす可能性があります。

そして、変形性膝関節症は、適切なケアと治療によって進行を遅らせたり、痛みを軽減したりすることができるのです。

私は、これまで20年以上、延べ10万人以上の患者様を施術してきた整体師です。

その経験を通して、外反母趾と変形性膝関節症には深い関係性があることを実感してきました。

今回は、長年の臨床経験と最新の研究に基づきながら、

  • 外反母趾と変形性膝関節症の関係性
  • 外反母趾が変形性膝関節症を引き起こすメカニズム
  • 手技療法でできること

について、分かりやすく解説していきます。

この記事を読めば、外反母趾と変形性膝関節症の関係性について深く理解し、ご自身の健康維持に役立てていただけるでしょう。

そして、諦めていた痛みのない生活を取り戻すための一歩を踏み出すことができるはずです。

外反母趾と変形性膝関節症は密接に関係している!

外反母趾とは?

外反母趾とは、足の親指の付け根が外側に飛び出し、親指自体が小指の方向に曲がってしまう状態のことです。

ハイヒールなど、足先に負担のかかる靴を履くことが多い女性に多く見られますが、近年では男性や若い世代にも増加傾向にあります。

外反母趾が進行すると、親指の付け根が出っ張り、靴に当たって痛みを生じたり、歩行が困難になったりするケースもあります。

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、加齢や肥満、遺伝などが原因で、膝関節の軟骨がすり減り、変形や炎症を起こしてしまう病気です。

主な症状としては、

  • 膝の痛み
  • 腫れ
  • 水が溜まる
  • 関節の可動域制限

などが挙げられます。

進行すると、日常生活に支障をきたすほどの痛みが生じることもあり、歩行困難や介護が必要になる場合もあります。

なぜ、外反母趾が変形性膝関節症に影響するのか?

一見、関係ないように思える外反母趾と変形性膝関節症ですが、実は密接に関係しています。

外反母趾によって足のアーチ構造が崩れると、歩行時のバランスが乱れ、膝関節に過剰な負担がかかります。

この負担が長期間にわたって加わり続けることで、変形性膝関節症を発症・悪化させるリスクが高まるのです。

外反母趾が変形性膝関節症を引き起こすメカニズム

外反母趾が変形性膝関節症を引き起こすメカニズムをさらに詳しく見ていきましょう。

歩行の変化と重心の偏り

人間の足には、アーチと呼ばれる緩やかなカーブ構造があり、歩行時の衝撃を吸収する役割を担っています。

しかし、外反母趾によって親指の付け根が出っ張ると、このアーチ構造が崩れ、足本来の機能が失われてしまいます。

その結果、歩行時に足全体で地面を捉えられなくなり、足の外側ばかりに重心が偏る「偏平足」を併発することが多くなります。

膝関節への負担増加

偏平足気味になると、歩行時の衝撃が効率的に吸収されず、膝関節に過剰な負担がかかります。

また、外反母趾によって足首の動きも制限されるため、その影響も膝関節に伝わりやすくなるのです。

このように、外反母趾を放置することで、歩行のたびに膝関節に大きな負担がかかり続けることになり、変形性膝関節症のリスクが上昇するのです。

筋肉のアンバランス

外反母趾は、足のアーチを支える筋肉や、足首、膝、股関節周りの筋肉のバランスにも悪影響を及ぼします。

具体的には、

  • ふくらはぎの筋肉(腓腹筋、ヒラメ筋)の緊張
  • 前脛骨筋の弱化
  • 内転筋群の緊張
  • 中臀筋の弱化

などが挙げられます。

これらの筋肉は、身体のバランスを保つために非常に重要な役割を担っています。

しかし、外反母趾によってこれらの筋肉にアンバランスが生じると、身体は不安定な状態となり、さらに膝関節への負担が増大してしまうのです。

例えば、ふくらはぎの筋肉が緊張すると、足首が硬くなり、歩行時に衝撃を吸収することが難しくなります。

また、中臀筋が弱化すると、歩行時に骨盤が安定せず、膝関節にねじれが生じやすくなります。

このように、外反母趾によって引き起こされる筋肉のアンバランスは、変形性膝関節症の進行を加速させる要因となります。

変形性膝関節症を悪化させない!外反母趾の改善策

外反母趾と変形性膝関節症は、密接な関係があることを理解していただけたでしょうか?

変形性膝関節症を予防・改善するためには、外反母趾の改善が非常に重要です。

ここでは、具体的な改善策として、手技療法によるアプローチを中心に解説します。

手技療法によるアプローチ

手技療法とは、施術者の手技によって、関節や筋肉、筋膜にアプローチし、身体の機能改善を目指す治療法です。

薬や手術に頼らず、身体に優しい方法で症状の改善を目指せるのが大きなメリットです。

外反母趾と変形性膝関節症に対して、手技療法では以下のようなアプローチを行います。

姿勢・歩行分析

まずは、お客様一人ひとりの姿勢や歩行を細かく分析することから始めます。

外反母趾の程度や、足、足首、膝関節の状態、筋肉のバランスなどを総合的に評価し、原因を特定します。

例えば、

  • 足の指がどのように地面についているか
  • 歩くときに身体が左右どちらかに傾いていないか
  • 膝が内側に入っていないか

などを細かくチェックしていきます。

関節モビライゼーション

関節モビライゼーションとは、施術者が優しく関節を動かし、関節の動きをスムーズにする手技です。

外反母趾によって硬くなった足の関節や、動きが悪くなった足首、膝関節の動きを改善することで、足のアーチの機能回復を促します。

関節モビライゼーションは、痛みをほとんど伴わない、非常にソフトな施術です。

関節の動きがスムーズになると、歩行が楽になるだけでなく、関節への負担も軽減されるため、変形性膝関節症の予防・改善にも効果が期待できます。

筋膜リリース

筋膜とは、筋肉や内臓を包んでいる薄い膜のことです。

筋膜は全身に張り巡らされており、身体を支えたり、動きをスムーズにする役割を担っています。

しかし、姿勢が悪かったり、同じ姿勢を長時間続けたりすることで、筋膜が硬くなったり、癒着を起こしたりすることがあります。

筋膜リリースでは、硬くなった筋膜をゆっくりとストレッチしたり、指で直接圧迫したりすることで、筋膜の柔軟性を回復させ、筋肉や関節の動きを改善していきます。

外反母趾と変形性膝関節症の場合、ふくらはぎ、足裏、太ももの筋膜リリースを行うことで、足のアーチの再構築を促し、膝関節への負担を軽減効果が期待できます。

運動療法

手技療法と並行して、自宅でもできる運動療法を指導します。

  • 足の指のストレッチ
  • 足裏の筋肉トレーニング
  • アーチを作るためのエクササイズ
  • 膝関節周りの筋力トレーニング

などを組み合わせることで、より効果的に外反母趾と変形性膝関節症の改善を目指します。

運動療法は、身体の柔軟性を高め、筋力を強化することで、外反母趾や変形性膝関節症の再発予防にも効果が期待できます。

その他の治療法との連携

症状によっては、手技療法以外の治療法との連携も必要となる場合があります。

  • 靴のインソール療法
    足アーチをサポートするインソールを作成し、足にかかる負担を軽減します。
  • 装具療法
    サポーターや矯正具を用いて、関節の安定化や変形の進行を抑制します。
  • 薬物療法
    痛みや炎症を抑えるために、消炎鎮痛剤などを処方する場合があります。
  • 手術療法
    保存療法で効果が得られない場合、手術が検討されることもあります。

外反母趾と変形性膝関節症を予防するために

外反母趾と変形性膝関節症は、日々の生活習慣によって予防することができます。

日常生活でできること

  • 足指のストレッチ
    足の指を曲げ伸ばしたり、開いたり閉じたりするストレッチを習慣的に行いましょう。お風呂上がりなどに行うと効果的です。
  • 足裏の筋トレ
    タオルを足指で掴む、ビー玉を拾うなどの運動で、足裏の筋肉を鍛えましょう。
  • 正しい姿勢を意識する
    猫背や反り腰は、身体のバランスを崩し、足や膝に負担をかけます。日頃から正しい姿勢を意識しましょう。
  • 適度な運動
    ウォーキングや水泳など、足や膝に負担の少ない運動を習慣的に行いましょう。

足に良い靴選び

  • ヒールの高さ
    できるだけ低いヒールを選びましょう。どうしても高いヒールを履く場合は、長時間履くのは避け、履き替えの靴を持ち歩くようにしましょう。
  • つま先の形
    つま先にゆとりのあるものを選びましょう。
    先の尖った靴や、サイズが小さい靴は外反母趾を悪化させる可能性があります。
  • 素材
    通気性が良く、柔らかい素材の靴を選びましょう。

定期的なチェックの重要性

外反母趾や変形性膝関節症は、初期段階では自覚症状が出にくいという特徴があります。

そのため、定期的に整形外科を受診し、足の状態や膝関節の状態をチェックしてもらうことが大切です。

まとめ:外反母趾と変形性膝関節症は早期対策が肝心

この記事では、外反母趾と変形性膝関節症の関係性、そして手技療法による改善策について解説しました。

外反母趾は、放置すると変形性膝関節症を引き起こすリスクを高めるだけでなく、腰痛や肩こりなど、様々な身体の不調につながる可能性があります。

「まだ大丈夫」と安易に考えて放置せず、少しでも違和感を感じたら、専門家のいる医療機関に相談しましょう。

そして、日頃から足のケアや運動を習慣化し、外反母趾と変形性膝関節症を予防していきましょう。

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※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。