「ズキズキと脈打つように痛む」
「光や音がしんどくて、動けなくなる」
「薬を飲めば一旦落ち着くけど、また繰り返す…」
偏頭痛(片頭痛)は、痛みそのものだけでなく、予定や家事・仕事まで止めてしまうつらさがあります。
箕面市でも、こうした症状で「どこに相談したらいいの?」と迷っている方は少なくありません。
偏頭痛は、単に「頭が痛い」だけの問題ではなく、
自律神経の切り替え・血管の反応・首や肩の緊張・姿勢・呼吸など、体全体の状態が重なって起こることがあります。
そのため、痛い場所(頭)だけをどうにかしようとしても、根本の負担が変わらずに再発を繰り返してしまうケースが多いのです。
この記事では、
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偏頭痛(片頭痛)とはどんな頭痛なのか
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緊張型頭痛との違い
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なぜ繰り返すのか(原因の整理)
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薬だけでは改善しにくい理由
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整骨院でできる「薬に頼りすぎない」根本改善の考え方
を、できるだけ専門用語を避けて、わかりやすく解説します。
「頭痛の不安を整理したい」「薬以外の選択肢も知りたい」という方に役立つ内容です。
偏頭痛(片頭痛)とは?緊張型頭痛との違い
まず大切なのは、偏頭痛と他の頭痛を混ぜて考えないことです。
頭痛にはいくつかのタイプがあり、原因や対処が違います。
偏頭痛(片頭痛)の主な特徴
偏頭痛に多い特徴は次のようなものです。
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こめかみ〜目の奥がズキズキする
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片側に出ることが多い(両側の場合もあります)
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体を動かすと悪化しやすい
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光・音・においがつらい
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吐き気が出ることがある
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天候、寝不足、ストレス、ホルモン変化で悪化しやすい
「肩こりもあるし、ただの疲れかな?」と思っていても、こうした特徴が強い場合は、偏頭痛タイプの可能性があります。
緊張型頭痛との違い
緊張型頭痛は、首や肩の筋肉の緊張が続くことで起こりやすい頭痛で、特徴が少し違います。
偏頭痛
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ズキズキ・脈打つ
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動くと悪化
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光や音がつらい
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休むと少し楽になりやすい
緊張型頭痛
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ギューッと締めつけられる
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じわじわ重い
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肩こり・首こりが強い
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動いても悪化しにくいことが多い
ただし現実には、緊張型の要素が積み重なった結果、偏頭痛も起こりやすくなるという混合タイプも珍しくありません。
だからこそ、「自分はどのタイプが中心か」を整理することが改善の近道になります。
なぜ偏頭痛は繰り返すのか?本当の原因を整理します
偏頭痛は「たまたま起きた痛み」ではなく、体の中の条件がそろったときに起きやすい状態になっていることが多いです。
ここでは、偏頭痛に関係しやすい要素を3つに分けて整理します。
① 自律神経の切り替えがうまくいかない
自律神経は、簡単にいうと
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活動モード(交感神経)
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回復モード(副交感神経)
を切り替えて、体の状態を整える仕組みです。
ところが、ストレス・睡眠不足・忙しさが続くと、体がずっと「緊張モード」に寄りやすくなります。
その結果、
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肩や首が力みやすい
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呼吸が浅くなる
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血流調整が不安定になる
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痛みに敏感になる
といった状態になり、偏頭痛が起こりやすくなることがあります。
② 血管の反応と神経の刺激(ズキズキの正体)
偏頭痛は「血管が拡張して神経が刺激される」ことでズキズキした痛みが出ると考えられています。
ポイントはここで、血管の拡張・収縮のリズムは自律神経の影響を受けやすいということ。
つまり、偏頭痛が頻繁な方は血管の反応が過敏になっている可能性があります。
ここに、
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天候の変化
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睡眠リズムの乱れ
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飲み物(カフェイン)
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ホルモン変化
などが重なると、発作が起きやすくなるケースがあります。
③ 首・肩・背骨の緊張
偏頭痛=血管、という印象が強いですが、実際の現場では首・肩まわりが硬い方がとても多いです。
特に、
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頭が前に出る姿勢
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ストレートネック傾向
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巻き肩・猫背
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肩に力が入りやすいクセ
があると、首の筋肉が休めず、呼吸も浅くなりやすく、結果として自律神経の切り替えが乱れやすくなります。
つまり、首や姿勢は「偏頭痛の土台」になっていることがあるのです。
薬が効かなくなった/回数が増えてきた方へ
「薬を飲む回数が増えてきた」
「効くけど、またすぐ出る」
「飲まないと不安になる」
こうした状態は、珍しいことではありません。
むしろ、真面目に対処している方ほど起こりやすい悩みです。
ここで大切なのは、薬を否定することではなく、薬の役割と限界を正しく知ることです。
薬は悪ではありません
薬は、強い痛みを抑えて日常生活を守る大切な手段です。
ただし薬は、体の状態(姿勢・緊張・自律神経)を変えるものではないため、
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なぜ発作が起きたのか
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なぜ頻度が増えているのか
という根本原因が残っていると、再発を繰り返しやすくなります。
だからこそ、「薬+体の状態を整える」という考え方が必要になります。
偏頭痛が起こりやすい人に共通する「体の使い方のクセ」
偏頭痛の方を詳しくみていくと、首や肩の状態だけでなく、日常の体の使い方そのものに共通点が見られることがあります。
ここでは、これまでの記事では触れていない「偏頭痛特有の体のクセ」 に絞って解説します。
無意識に「力をため込む」動作が多い
偏頭痛が出やすい方は、次のような傾向を持つことがあります。
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集中すると息を止めがち
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歯を食いしばるクセがある
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肩をすくめたまま作業している
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緊張状態が長く続き、力を抜くのが苦手
このような状態が続くと、体はずっと「オン(緊張)」のままになり、自律神経が切り替わりにくくなります。
偏頭痛はリラックスへの切り替えがうまくいかない体に起こりやすい、という特徴があります。
「頭だけが前に突き出る」姿勢が定着している
首こり・ストレートネックの記事とは違い、偏頭痛で多いのは頭の位置だけが前に出る姿勢です。
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背中は丸くないのに、頭だけ前
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目線を下げるクセが強い
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顎を突き出すような姿勢
この姿勢では、
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首の奥の筋肉が常に引き伸ばされる
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頭部の血流調整が乱れやすい
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神経が過敏になりやすい
という状態が起こりやすく、偏頭痛の「ズキズキ」を引き起こす下地になります。
偏頭痛がある方ほど「休み方」がうまくできていない理由
偏頭痛の方に多いのが、「ちゃんと休んでいるはずなのに回復しない」という悩みです。
横になる=休めている、とは限りません
偏頭痛の方の体を確認すると、
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寝ている間も肩や首に力が入っている
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仰向けがつらく、首が浮く
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朝起きた時点で首や頭が重い
といった状態が見られることがあります。
これは、体が休む姿勢を覚えられていない可能性を示しています。
自律神経は「姿勢の安心感」に強く影響される
自律神経は、
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呼吸が深くできる
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首・背中が支えられている
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無意識に力を抜ける
こうした条件がそろうことで、はじめて回復モードに入りやすくなります。
偏頭痛がある方は、休んでいるつもりでも、体は休めていないというケースが非常に多いのです。
整骨院で行う偏頭痛への評価|当院が最初に見るポイント
みゅう整骨院では、「偏頭痛だからこの施術」という考え方はしていません。
まず行うのは 評価(チェック) です。
偏頭痛の方に必ず確認するポイント
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頭の位置と体幹のバランス
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首の深層筋が働いているか
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胸郭(肋骨)が動いて呼吸できているか
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力を抜こうとした時に抜けるか
これらはすべて、血管や神経に負担がかかりにくい状態かどうかを見るための評価です。
「痛い場所」を触らないこともあります
偏頭痛の施術では、
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こめかみ
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頭そのもの
を直接触らないことも少なくありません。
なぜなら、問題が起きている場所と、原因の場所が違うことが多いからです。
「なぜそこに負担が集まったのか」この視点を大切にしています。
薬に頼りすぎない体を目指すために大切な考え方
「薬を減らしたい」
「できれば飲まずに済む日を増やしたい」
そう考える方に、当院が必ずお伝えするのは、
我慢することが改善ではないという点です。
無理に薬を減らすことはおすすめしません
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痛みを我慢する
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発作を放置する
これでは、体も神経もさらに緊張してしまいます。
大切なのは、
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発作が起きにくい体の状態をつくる
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体が回復しやすい条件を整える
ことです。
結果として、「気づいたら薬の出番が減っていた」という流れを目指します。
箕面市で偏頭痛を根本から改善したい方へ
みゅう整骨院では、偏頭痛を
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薬の問題
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血管の問題
だけで終わらせず、
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体の使い方
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姿勢のクセ
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力の抜き方
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回復のしやすさ
という視点から整理していきます。
「なぜ自分は偏頭痛が出やすいのか」
それが分かるだけでも、不安が軽くなる方は少なくありません。
偏頭痛(片頭痛)に関するよくある質問
Q1. 偏頭痛があるときに整骨院へ行っても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。
偏頭痛がある場合でも、無理に強い刺激を加えたり、頭を直接触ったりすることはありません。
首・背中・姿勢・呼吸など、偏頭痛が起こりやすい体の状態を整えることを目的に対応します。
Q2. 偏頭痛と緊張型頭痛が混ざっていると言われましたが、対応できますか?
はい、対応可能です。
実際には、偏頭痛と緊張型頭痛が同時に関係しているケースはとても多いです。
当院では「どちらか一方」と決めつけず、体の緊張・姿勢・自律神経の状態を整理しながら進めます。
Q3. 偏頭痛が出ていない日でも通ったほうがいいですか?
はい、むしろ症状が出ていない時期の方が、体の状態を整えやすいことがあります。
偏頭痛は「発作が出る前の体の状態」が大切なため、予防的な視点で体を整えることが再発防止につながります。
Q4. 偏頭痛があるとき、首や肩を触られると悪化しませんか?
体の状態によりますが、当院では悪化しにくい方法を選択します。
偏頭痛の方は神経が敏感になっていることが多いため、強い刺激や無理な矯正は行わず、今の体調に合わせた調整を大切にしています。
Q5. 偏頭痛はどのくらいで変化を感じるものですか?
変化の感じ方には個人差がありますが、「首や肩が楽になった」「眠りやすくなった」「頭痛の予兆が軽くなった」など、体の変化を先に感じる方も多いです。
回数や期間については、体の状態を確認したうえでご説明します。
まとめ|偏頭痛は「頭」ではなく「体全体の状態」で変わります
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偏頭痛は体の緊張パターンと深く関係する
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休めていない体ほど繰り返しやすい
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原因を整理することで改善の道が見える
「体質だから仕方ない」と決めつける前に、
一度、体の状態を丁寧に見直してみてください。
※ただし、自己判断は禁物です。 痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
※免責事項
- 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
- 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
- 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
















