実際のところ、外反母趾サポーターってどうなの?

「付けていると余計に痛いけど使っていた方がいいの?」
「たくさん種類があって何がいいのか分からない。」

このように外反母趾のサポーターの種類や使用方法でお悩みではないでしょうか?
サポーターと言っても種類があり、目的によって使い分けた方が良いこともあります。
この記事ではサポーターの特徴や選び方について書いていきますので、参考にしてみて下さい。

外反母趾サポーターって何をしているの?

中足部の締め付け

最近では、いわゆる開張足、横アーチの破綻が外反母趾の原因であるという認識が一般にも広まってきました。
外反母趾に対するサポーターでの締め付けは、この中足関節のゆるみによる中足骨の広がりを抑える効果があります。
足の甲部分である中足骨の広がりを抑えることで、親指の付け根部分の“く”の字型の出っ張りを弱めます。
また、中足関節のゆるみを補強し、足の横幅の広がりが改善されることで、相対的に足の指が開きやすくもなります。

痛みが出る部分の保護

親指の付け根部分を含む全体を覆うようにサポーターを装着するため、親指付け根の出っ張り部分の保護にもつながります。
この部分は親指の付け根部分が靴との衝突やこすれによって、炎症や腫れなどの皮膚の炎症を起こしやすい部分になり、痛みを起こしやすくなっています。
サポーターは、この付け根部分の緩衝剤としての保護効果が期待できます。

サポーターは大きく分けて2種類

痛みを軽減させるサポーター矯正用サポーターの2種類があります。
それぞれのサポーターの特徴・メリット・デメリットを記載していきます。

痛みを軽減するサポーターの特徴

 

主に柔らかな素材が使われており、ジェルやパッドなどで外反母趾の出っ張ってしまった部分を保護し、痛みを軽減するようになっています。
靴を履いた時の内面からの刺激を軽減するためにある程度の厚みがあります。
ですが、矯正することよりも痛みを軽減することに主眼が置かれているので形状がシンプルなものが多く、その分安価なものが多いことが挙げられます。
代表的な商品としては、ダイヤ工業が販売する「おやゆび姫」シリーズ、「ソルボ外反母趾サポーター」・「足指小町」もこのタイプです。
特にソルボ外反母趾サポーターは素材がメッシュのものやシルクのものがあり、薄手で通気性が良く、痛みもしっかり軽減してくれるなどお出かけにぴったりの構造となっています。

メリット

着脱が簡単

外反母趾サポーターの多くは、履くだけ、あるいはマジックテープで留めるだけで、簡単に着けはずしができるようになっており、着脱に知識や時間を必要としません。
テーピングでは、十分に効果を発揮するための貼り方を知る必要があり、なおかつ毎回非常に時間と手間がかかるという問題点がありました。
この問題を解消してくれるのが、外反母趾に対するサポーターです。

デメリット

サポーターは椅子に座っている分には、広がった足がせばまりスマートになります。
しかし、立って足に体重をかければすぐに広がってしまい、矯正という意味では効果があまりありません。
ですが、広がらないほどのサポーターを履けばあっという間に足先がむくんでしまいます。
もちろん、非伸縮性のベルトで締めれば荷重をかけても広がらず効果的ですが、幅の狭いきつい靴を履くのと同じため長時間つけるのは辛いことです。
また伸縮性のサポーターは、サポーターや装具に使われている材質の伸縮性が簡単に手で伸ばせる程度なので、体重に抵抗して足の幅を維持する効果はあまり期待できません
いずれにしても、どのような時に使用するかを考えたうえでサポーターを選ぶことが重要です。

矯正用サポーターの特徴

 

矯正用サポーターは、外反母趾によって変形してしまった指の矯正に重点が置かれた作りになっています。

もちろん痛みを軽減できるように、親指を全てカバーしたうえで足の指を開きやすくし、踏ん張りやすくなるような形状をしており、ごく自然に足の指の矯正に一役買ってくれます
ですが、構造が複雑になるので比較的安価なものでも5,000円以上はかかります。
気軽に使うのにはちょっと抵抗を感じることでしょう。
厚みもありますので、ジョギングやランニング等のスポーツをする時は足にかなりの違和感を感じてしまいます。
有名なもので「ソルボ外反母趾W(ダブル)サポーター」があります。
この商品は外反母趾だけではなく、足の小指が親指側に曲がってしまう内反小趾にも対応しており、パッドが親指と人差し指の間、薬指と小指の間の2つあります。
かかと部分と足の甲の部分の2種類ベルトがあるため厚手で、主に室内での使用を目的としています。

メリット

ごく初期の外反母趾であればそれ以上の進行の予防に役立つことが挙げられます。
装着方式にも違いがあり、しっかり足の指を固定するものが多く、ズレが少ないこと、またその特性から夜間装具として寝ている間に矯正効果を期待して使用できることは大きなメリットです。

デメリット

矯正に重点が置かれているため、履くというよりも巻き付ける装着方式なので非常に厚く、普段履いている靴とは一緒に使用できません
また説明書を読まないと巻き方がわからないようなものもあり、先述のとおり気軽に履ける痛みを軽減するタイプとは使い勝手が違い、装着にも時間がかかります

まとめ

サポーターは効果として、様々な報告がありますが、外反母趾診療ガイドライン2014によれば
「装具療法は、軽度から中等度の外反母趾に対して除痛効果を期待できるが、装具使用中止後その効果は低下する」
「変形矯正を目的とした装具療法では、装着中外反母趾角3°〜7°程度の変形矯正効果を期待できる」
とあり、行うことを考慮しても良いとされています。
どのような場面で何を目的に使うのかを決めたうえでサポーター選びを行うと良いでしょう。
ただし、サポーターでは外反母趾の根本治療にはなりません
きちんと治すためには正しい歩き方を身に付けることが重要です。
ご質問やご相談があればお気軽に当院までご連絡くださいね。