モートン病とサポーターについて

「モートン病に対してのサポーターは有効?」
「何とかしてモートン病になる前のように運動が出来るようになりたい。」
「サポーターをしていればモートン病は治る?」

モートン病で困っている方のお悩みは今の痛みをどのようにすれば日常生活が今よりも快適に過ごせるのかということですよね。
そのようなお悩みに対してこの記事では、サポーターを使った痛みの軽減方法についてご紹介していきます。
具体的にはどうしてサポーターがモートン病に対して有効であるのか、サポーターでどこまで痛みが取れるのか、どのようなサポーターを選べば良いのかという事を記載していきます。
モートン病の痛みでお悩みの方の参考になれば幸いです。

モートン病とは

 

モートン病とは足の指の間に出来る有痛性神経鞘腫のことです。
有痛性神経鞘腫とは言わば、神経が集まって出来たコブのようなものが痛むという状態です。
この神経鞘腫は中指と薬指の間に出来る事が多く、周りがヒリヒリしたり、ジンジンするような痛みが特徴的です。
原因としては足に繰り返しかかる負担が考えられます。
モートン病を発症する方が女性に多いということから、ヒールの高い靴先が細くなっている靴が原因となって発症するのではないかと考えられています。
また、足に存在しているアーチに異常がある場合にもそこが原因となってモートン病を発症していることがあります。
この記事でご紹介するサポーターはそのアーチに対してアプローチを行うことでモートン病の症状を和らげる効果が期待出来ます。
次項ではどうしてサポーターがモートン病の痛みに対して有効であるかというお話をもう少し詳しくご紹介していきます。

モートン病とサポーターの関係性

前項でモートン病と足のアーチが関係しているというお話をしました。
サポーターについて知る前にまずはアーチについて少しお話をしておきます。
足のアーチが担っている機能には「踏み出す力」「衝撃吸収」「安定性」などがあります。
このような役割を持つ足のアーチは大まかに縦と横の2種類のものが存在しています。
縦のアーチはいわゆる「土踏まず」を作っているアーチです。
横のアーチは中足部にあり、親指から小指までのたわみを作っています。
モートン病はこのようなアーチが崩れることによって、開帳足や偏平足という状態を引き起こし、足に過剰な負担がかかることによって発生します。
よって、モートン病に対して使われるサポーターは崩れたアーチを正しい状態に戻すようなものとなります。
いま主流となっているのは靴の中敷きとして使用するインソールのようなものです。

サポーターの種類

いまモートン病に対して使用されているサポーターはインソールが主流であるということは前述の通りです。
ここではインソールの種類やその他のモートン病に対して有効なサポーターをご紹介していきます。

・アーチをサポートするインソール

ひと昔前までのインソールは縦アーチ(土踏まずを作る)を作るためのものでした。
しかし、近年ではアーチを形成するための補助の機能が付いたインソールも発売されています。
モートン病に対してはこのような足全体に対してのバランスが取れるようなインソールが有効です。

・クッション(保護パッド)

神経鞘腫が出来ている部分にクッションを当てて、保護をするという方法です。
モートン病では神経鞘腫が当たらなければ痛みは出ませんので、歩行時など一時的に痛みを軽減させるためには有効な方法とされています。

サポーターで改善しない場合には・・・

一番大切なことは適切な靴を履くということです。
これは痛みが改善された後でも注意が必要となる部分です。
踵の高いヒールの靴を履いたり、足先にかけて細くなっている靴を履いているという場合には控えるようにしましょう。
足先を圧迫することとなり、モートン病の症状の改善を妨げたり悪化させる可能性があります。
日常生活に支障を来たすほど痛みが強いという場合には痛み止めのステロイド注射を行うという方法もあります。
ただし、ステロイド注射は頻回に注射を行うと副作用を引き起こす可能性も出てきますので、注意しましょう。
それでも痛みの改善が見られないという場合には手術が行われます。
手術では痛みを出している神経鞘腫の切除術を行いますが、必ずしも100%痛みが無くなるという訳ではありません。
そのことを理解した上で、医師を相談して決めるようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか?
モートン病はならなければ痛みも分からないし、なったとしても足の裏の痛みというものはなかなか耐え難いものです。
普段の生活においてはサポーターを使用する事で痛みは軽減されますが、根本的に痛みを取るためには足のアーチが重要であるという事はお分かり頂けたかと思います。
根本的に痛みを取りたいという方はサポーターで痛みが無くなったとしても、足のケアを行ってあげるようにしてあげましょう。
足は体の土台になる部分で、問題を放っておくと体の他の部分や全身の不調にも繋がってきます。
そうならないためにも今の痛みを放っておかないように心がけましょう。