朝、ベッドから立ち上がった瞬間。
「ズキッ」と、かかとに走る鋭い痛み。
「歩いているうちに少し楽になるから」
「使いすぎでしょう」
「足底筋膜炎ですね」
そんなふうに言われて、
湿布やインソール、ストレッチを続けているのに、なぜか痛みが繰り返す。
足底筋膜炎で悩んでいる方の多くが、同じ疑問を抱えています。
実は、みゅう整骨院に来院される方の中にも、
「足裏をずっと治療してきたけど変わらなかった」
「かかとが原因だと思っていた」
という方が少なくありません。
しかし、20年以上・延べ10万人以上の臨床を通して、私たちはある共通点に気づきました。
それは、足底筋膜炎の痛みの原因が、必ずしも足裏そのものにあるわけではない
ということです。
足底筋膜炎は、
-
足首の硬さ
-
ふくらはぎや太ももの使い方
-
歩き方・立ち方のクセ
といった、下肢全体の「動きの崩れ」や「滑走性の低下」が重なって起きているケースが非常に多いのです。
だからこそ、
-
安静にしても治らない
-
注射やインソールで一時的に良くなっても戻る
-
片足だけ、長期間続いている
こうした状態が起こります。
この記事では、
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足底筋膜炎とは何なのか
-
なぜ足裏だけ治療しても改善しにくいのか
-
本当に見直すべきポイントはどこなのか
-
かかとの痛みを繰り返さないための考え方
を、専門用語をできるだけ使わず、初めての方にも分かるようにお伝えしていきます。
もし今あなたが、「この痛みとずっと付き合うしかないのかな…」と感じているなら、
ぜひこの先も読み進めてみてください。
足底筋膜炎は、見る場所を変えることで、改善への道筋が見えてくる症状です。
足底筋膜炎の痛みは「足裏だけ」が原因ではありません
まず結論からお伝えします。
足底筋膜炎の痛みは、「足裏(足底筋膜)だけ」を治療しても改善しないケースが非常に多い症状です。
なぜなら、かかとの痛みは足裏に結果として現れているだけで、本当の原因は別の場所にあることが多いからです。
炎症が治っても痛みが残る本当の理由
整形外科では、足底筋膜炎を「足裏の筋膜に炎症が起きている状態」と説明されることが一般的です。
そのため、
-
安静
-
湿布
-
痛み止め
-
注射
といった炎症を抑える治療が行われます。
これらは、痛みが強い時期にはとても大切な対応です。
しかし、
-
炎症は落ち着いたはずなのに痛い
-
朝の一歩目の痛みがなかなか取れない
-
しばらく良くなっても、また再発する
こうしたケースが多いのも事実です。
その理由は、炎症そのものよりも、「なぜ足底筋膜に負担がかかり続けているのか」という視点が抜け落ちているからです。
レントゲンやMRIでは分からない問題
足底筋膜炎で検査を受けると、
-
「骨に異常はありません」
-
「大きな問題は写っていません」
と言われることも少なくありません。
これは決して、「気のせい」や「我慢の問題」ではありません。
レントゲンやMRIは、骨や大きな組織の異常は映せても、動きのクセや負担のかかり方までは映せないからです。
たとえば、
-
歩くたびに、どこに体重が集中しているか
-
足首がどれくらい衝撃を吸収できているか
-
ふくらはぎや太ももが連動しているか
こうした情報は、画像検査では分かりません。
足底筋膜炎の痛みは、「構造」より「使われ方」によって
左右されることが多いのです。
この記事の結論まとめ
ここまでの内容を、要点だけまとめます。
-
足底筋膜炎は、足裏だけの問題ではない
-
炎症が治っても、負担のかかり方が変わらなければ痛みは残る
-
画像検査では「動き」や「使い方」は分からない
-
本当に見るべきは、下肢全体の連動と滑走性
つまり、足底筋膜炎は「足裏を治す」だけでは不十分で、「体の使い方を見直す」ことが欠かせない症状なのです。
足底筋膜炎とは?一般的に言われている原因
ここではまず、整形外科や一般的な説明で語られている「足底筋膜炎」について整理しておきましょう。
そのうえで、なぜそれだけでは改善につながらない人が多いのかを一緒に見ていきます。
足底筋膜炎の症状と特徴(朝の一歩目が痛い理由)
足底筋膜炎の代表的な症状は、次のようなものです。
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朝、起きて最初の一歩が特に痛い
-
しばらく歩くと少し楽になる
-
かかとの内側〜足裏にかけてズキッとした痛み
-
長く立った後や歩いた後に痛みが強くなる
この「朝の一歩目が痛い」という特徴は、足底筋膜炎を象徴するサインとも言えます。
一般的には、寝ている間に足底筋膜が縮み、朝の体重負荷で一気に引き伸ばされるため痛みが出る、と説明されます。
この説明自体は、間違ってはいません。
ただし、それは起きている現象の一部であって、「なぜそうなったのか」という原因の説明ではないという点が重要です。
なぜ「使いすぎ」「炎症」と説明されるのか
足底筋膜炎は、一般的に
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長時間の立ち仕事
-
ランニングやウォーキング
-
体重増加
-
硬い靴・合わない靴
といった要因による「使いすぎ(オーバーユース)」と説明されることが多いです。
その結果、
-
足底筋膜に小さな負担が繰り返しかかる
-
微細な損傷が起きる
-
炎症が生じ、痛みとして感じる
という流れで理解されています。
そのため治療も、
-
安静
-
湿布
-
痛み止め
-
注射
といった炎症を抑えることが中心になります。
これらは、痛みが強い時期には必要な対応です。
しかし、同じ仕事・同じ運動量でも、足底筋膜炎になる人とならない人がいるという事実は、ここでは説明できません。
インソール・注射・湿布の役割と限界
足底筋膜炎では、
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インソールを作る
-
テーピングをする
-
注射を続ける
といった治療を受ける方も多いと思います。
これらの方法には、それぞれ役割があります。
-
インソール
→ 足裏の負担を一時的に分散する
-
テーピング
→ 動きをサポートする
-
注射・薬
→ 炎症や痛みを抑える
ただし、「足の使い方そのもの」が変わっていない場合、効果は一時的になりやすいのも事実です。
-
インソールを外すと痛い
-
注射の間隔が短くなってきた
-
しばらく良くなっても再発する
こうしたケースでは、足裏に負担がかかり続ける構造が残ったままになっています。
なぜ治療を続けても良くならない人が多いのか?
足底筋膜炎で来院される方の多くが、すでに何らかの治療を経験しています。
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病院での診察
-
インソールの使用
-
ストレッチやマッサージ
-
一時的な安静
それでもなお、「また痛くなった」「良くなったと思ったら戻った」という状態を繰り返している方が少なくありません。
その理由は、治療が間違っているからではなく、見ているポイントがズレているからです。
足裏を治療しても再発するケースの共通点
足底筋膜炎がなかなか改善しない方には、いくつかの共通点があります。
-
足裏はケアしているが、足首や膝は見ていない
-
痛みが出ない範囲でしか動かしていない
-
「また痛くなるのが怖い」という意識が強い
こうした状態では、足底筋膜にかかる負担の流れそのものが変わっていません。
つまり、
-
どこで衝撃を受け
-
どこで逃がし
-
どこに集中しているのか
という視点が抜けたまま、結果として痛みが出ている足裏だけを追いかけている状態になっています。
そのため、
-
一時的に楽になる
-
でも動き出すと戻る
というサイクルから抜け出せないのです。
「安静にしても治らない」人の特徴
「安静にしてください」と言われ、しばらく運動や外出を控えた経験がある方も多いと思います。
確かに、炎症が強い時期には安静は必要です。
しかし、
-
安静にしても改善しない
-
動き始めるとすぐ痛む
-
以前より弱くなった感じがする
こうしたケースも少なくありません。
これは、動かさないことで動きの質がさらに低下している可能性があります。
-
足首がさらに硬くなる
-
ふくらはぎが使えなくなる
-
歩き始めの衝撃を受け止められない
その結果、再開した瞬間に足底筋膜へ負担が集中してしまうのです。
足底筋膜炎が慢性化する構造的理由
足底筋膜炎が長引く背景には、次のような構造的な流れがあります。
-
足首や下肢の動きが低下する
-
衝撃を逃がせず、足裏に集中する
-
痛みが出るため、さらに動きを避ける
-
動きが硬くなり、負担が増える
このループが続くことで、炎症が治っても「痛みが出やすい状態」だけが残るという状況になります。
ここで大切なのは、「もっと我慢すること」でも「もっと強くほぐすこと」でもありません。
負担のかかり方そのものを変える視点が必要なのです。
ここまでのまとめ
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治療しても良くならないのは「原因を見ていない」から
-
足裏だけを見ていると再発しやすい
-
安静にしすぎると、かえって動きが悪くなることもある
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足底筋膜炎は負担の流れを変える必要がある
では次に、その負担の流れをどう読み解くのか?
FJA理論で見る足底筋膜炎の本当の原因
ここからは、「なぜ足底筋膜に負担が集中してしまうのか?」をFJA理論(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)の視点で
もう一段深く解説していきます。
専門的な内容になりますが、足底筋膜炎が繰り返す理由を理解するために欠かせない部分です。
FJA理論とは?臨床から生まれた「評価」の考え方
FJA理論は、20年以上・延べ10万人以上の臨床経験の中で、
-
なぜ足底筋膜炎が治る人と治らない人がいるのか
-
なぜ画像では異常がないのに痛みが続くのか
という疑問と向き合い続けた結果、体系化された評価と施術の考え方です。
最大の特徴は、痛みを「場所」ではなく「動きの中でどこから崩れているか」で捉えるという点にあります。
足底筋膜炎でも、「かかとが痛いから、かかとが原因」とは考えません。
足底筋膜炎を作る3つの破綻
FJAでは、足底筋膜炎の背景を次の3つの層の破綻として評価します。
① ファシア(筋膜・結合組織)の破綻
足裏からふくらはぎ、太ももにかけては、一枚のファシア(膜)で連続しています。
このファシアが、
-
硬くなる
-
滑らなくなる
-
引っかかる
状態になると、歩行時の衝撃が途中で止まり、足裏に集中します。
結果として、足底筋膜が最後の受け皿になり、痛みが出やすくなります。
② 関節(特に足関節)の破綻
足首(足関節)は、歩行時の衝撃を吸収する重要な関節です。
しかし、
-
足首が十分に曲がらない
-
微妙な滑りや転がりが失われている
こうした状態では、衝撃を吸収できず、
そのまま足底に負担が伝わります。
見た目の可動域があっても、「質の悪い動き」になっているケースは非常に多いです。
③ 神経制御(無意識のブレーキ)の破綻
足底筋膜炎が続くと、
-
痛みを避ける歩き方
-
かばう立ち方
が無意識に固定されます。
すると神経の指令が乱れ、
-
余計な力が入る
-
本来使うべき筋肉が使えない
-
動きの中で常にブレーキがかかる
という状態になります。
この神経制御の乱れが、足底筋膜への負担をさらに増やします。
「足裏を触らずに改善する」ことがある理由
FJA理論では、足底筋膜炎の原因が足裏以外にあることが多い
と考えます。
実際の臨床では、
-
足首の動きを整えただけで
-
ふくらはぎや太ももの滑走性を改善しただけで
かかとの痛みが大きく変わるというケースが少なくありません。
これは、
-
足底筋膜に集中していた負担が
-
本来分散されるべき場所へ戻った
結果です。
つまり、痛みを取っているのではなく、「痛みが出ない状態」に体を戻しているということです。
足底筋膜炎と「歩行・下肢」の深い関係
足底筋膜炎を「足裏の問題」として見ていると、どうしても視野が狭くなってしまいます。
実際には、かかとの痛みは歩行という全身運動の結果として現れていることがほとんどです。
ここでは、足首・ふくらはぎ・膝・股関節がどのように足底筋膜炎に関わっているのかを解説します。
足首が硬いと、なぜかかとが痛くなるのか
歩くとき、足首は
-
着地の衝撃を吸収する
-
体重を前へ運ぶ
-
地面からの反力を受け流す
という重要な役割を担っています。
ところが、
-
足首が十分に曲がらない
-
動きが途中で引っかかる
-
関節の「滑り」が失われている
こうした状態になると、衝撃をうまく吸収できません。
その結果、本来は足首で処理されるはずの力が、そのまま足底(かかと)に伝わってしまうのです。
つまり、
足首の硬さ = かかとへの直撃
という構造ができあがります。
足底筋膜炎の方に足首の動きの問題が非常に多いのは、このためです。
ふくらはぎ・アキレス腱との関係
足首の動きと密接に関係しているのが、ふくらはぎとアキレス腱です。
この部分が硬くなると、
-
足首の動きが制限される
-
歩行時のバネが使えなくなる
-
着地の衝撃が逃げない
といった問題が起こります。
さらに、ふくらはぎ〜足裏は一枚のファシアで連続しているため、
-
ふくらはぎが硬い
-
滑走性が低下している
という状態は、そのまま足底筋膜への負担増加につながります。
「ふくらはぎをほぐすと、かかとが楽になる」という経験がある方も多いのは、この連動があるからです。
足底筋膜炎と変形性膝関節症の共通構造
ここで、とても重要な視点があります。
それは、足底筋膜炎と変形性膝関節症は、まったく別の症状に見えて、実は構造がよく似ているという点です。
どちらも共通しているのは、
-
下肢で負担を分散できていない
-
動きのどこかで詰まりが起きている
-
そのしわ寄せが、痛みとして現れている
という構造です。
足底で衝撃を処理できないと、その負担は上へ上へと流れ、
-
膝の内側
-
太もも
-
股関節
へ影響していきます。
実際に、足底筋膜炎 → 膝痛 → 坐骨神経痛という順で症状が広がっていくケースも少なくありません。
実は多い|足底筋膜炎と併発しやすい症状
足底筋膜炎の方を詳しく評価していくと、「かかとの痛みだけ」では終わっていないケースがとても多く見られます。
それは偶然ではありません。
足底筋膜炎は、下肢全体の使い方が崩れているサインとして最初に表に出てくることが多いからです。
外反母趾・扁平足との関係
足底筋膜炎の方に、外反母趾や扁平足が同時に見られるケースは非常に多いです。
これらに共通しているのは、
-
足裏で体重をうまく分散できていない
-
親指が地面をとらえられていない
-
足の内側アーチが潰れやすい
という状態です。
足裏での支えが弱くなると、歩くたびに足底筋膜が引き伸ばされ続けることになり、
症や痛みが起こりやすくなります。
つまり、
-
外反母趾があるから足底筋膜炎になる
-
足底筋膜炎があるから外反母趾になる
という単純な話ではなく、「足の使い方の崩れ」という共通の背景があるのです。
膝痛・坐骨神経痛へつながるケース
足底筋膜炎を長く抱えている方の中には、
-
膝の内側が痛くなってきた
-
太ももやお尻に張りやしびれが出てきた
といった症状を訴える方も少なくありません。
これは、足裏で処理できなかった衝撃が、上へ上へと流れていくためです。
-
足裏 → 足首
-
足首 → 膝
-
膝 → 股関節・骨盤
この連鎖の中で、どこかが限界を迎えると、そこに痛みやしびれとして現れます。
実際に、
-
足底筋膜炎が落ち着いたら、膝の痛みも軽くなった
-
歩き方が変わったら、坐骨神経痛が楽になった
というケースも、決して珍しくありません。
「足裏の問題」で終わらせてはいけない理由
足底筋膜炎を、
-
足裏の炎症
-
かかとの使いすぎ
だけで捉えてしまうと、どうしても対処療法に偏りやすくなります。
しかし実際には、
足底筋膜炎は「下肢全体のエラーを知らせる警告灯」のような存在です。
ここで足裏だけを何とかしようとすると、
-
痛みは一時的に引く
-
でも別の場所に不調が出る
-
結果として症状が広がる
という流れになりがちです。
だからこそ、「足裏の痛みをきっかけに、体全体を見直す」という視点がとても大切になります。
実際の改善例|かかとの痛みが気にならなくなったケース
ここでは、みゅう整骨院に実際に来院された足底筋膜炎の方の改善例をいくつかご紹介します。
※個人が特定されないよう、内容は一部調整しています。
40代女性|朝の一歩目の激痛がなくなったケース
来院時のお悩み
-
朝、起きて最初の一歩が特に痛い
-
かかとの内側にズキッとした痛み
-
インソールやストレッチを半年以上続けても改善しない
「足底筋膜炎だから仕方ない」と思い、半ば諦めかけていたそうです。
評価で分かったこと
-
足首の動きがかなり制限されている
-
ふくらはぎの滑走性が低下
-
歩行時、かかとに体重が集中しやすいクセ
足裏よりも、足首と下腿の動きの問題が目立ちました。
施術と変化
-
足関節の動きの調整
-
ふくらはぎ〜足裏の滑走性改善
-
歩行時の体重移動を一緒に確認
初回後に「朝の一歩目が、さっきより楽かも」と変化を実感。
数回の施術で、
-
朝の痛みがほとんど気にならなくなった
-
外出への不安が減った
と、生活の質が大きく改善しました。
50代男性|インソールでも変わらなかった痛みが改善したケース
来院時のお悩み
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立ち仕事が多く、夕方になるとかかとが痛い
-
複数のインソールを試したが効果が続かない
-
最近は反対側の足にも違和感が出てきた
評価で分かったこと
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足裏の外側に体重が偏っている
-
足首と膝の連動が悪い
-
歩行時の衝撃を逃がせていない
施術と変化
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足裏だけでなく、膝・股関節も含めた評価
-
下肢全体の滑走性を調整
-
立ち方・歩き方の再確認
数回の施術後には、
-
仕事終わりの痛みが軽くなった
-
インソールに頼らなくても歩けるようになった
と変化が見られました。
改善した人に共通していた体の変化
改善された方に共通していたのは、「足裏を何とかしようとしなくなった」という点です。
-
足裏の痛みに意識が集中しなくなった
-
足首や股関節を使う感覚が戻った
-
歩くことへの不安が減った
その結果、無意識に負担を分散できる体の使い方へと自然に変化していきました。
自分でできること・やってはいけないこと
ここまでで、足底筋膜炎は「足裏だけの問題ではない」ことをお伝えしてきました。
この章では、ご自宅で安全にできることと知らずに悪化させやすい注意点を、できるだけ分かりやすく整理します。
足底筋膜炎でやりがちなNGストレッチ
まず、よく相談を受けるのが「ストレッチを頑張っているのに良くならない」というケースです。
特に注意したいのが、次のような方法です。
-
かかとや足裏を強く伸ばしすぎる
-
痛みを我慢して足底筋膜を引っ張る
-
ゴルフボールなどで強く押し続ける
これらは一時的にスッとすることがありますが、やりすぎると逆効果になることがあります。
足底筋膜炎の足裏は、すでに負担が集中して疲弊している状態です。
そこにさらに強い刺激を加えると、
-
防御反応で余計に硬くなる
-
滑走性がさらに低下する
-
翌朝の痛みが強くなる
といったことが起こりやすくなります。
「伸ばせば良くなる」ではなく、「頑張らせない」視点が大切です。
今日から意識してほしい立ち方・歩き方
セルフケアで最も効果が出やすいのは、特別な運動よりも、日常動作の見直しです。
① 立つときの意識
-
かかとだけに体重を乗せない
-
足裏全体で床を感じる
-
立ち上がりは、前に体重を移動してから
「足裏で支える」というより、「全身で立つ」感覚を意識してください。
② 歩くときの意識
-
歩幅を無理に大きくしない
-
かかとを強く叩きつけない
-
リズムよく、引っかかりのない歩行を目指す
歩行は、「正しく歩こう」と意識しすぎるよりも、楽に動けているかを基準にすると安全です。
③ 休憩の取り方
-
長時間立ちっぱなしを避ける
-
こまめに座る・姿勢を変える
-
痛みが出る前に一度リセットする
これは、足底筋膜に負担を溜めないための大切な習慣です。
セルフケアの限界と注意点
セルフケアはとても大切ですが、すべてを自分で何とかしようとしなくて大丈夫です。
次のような場合は、専門家に相談することをおすすめします。
-
2〜3週間続けても変化がない
-
朝の一歩目の痛みが強くなっている
-
反対側の足や膝・腰にも違和感が出てきた
-
何をすればいいか分からず不安になっている
これらは、足裏以外の要因が強く関係しているサインです。
無理に頑張るよりも、正しく見直すことで回復が早まるケースは非常に多くあります。
病院と整骨院、どう使い分けるべきか?
足底筋膜炎で悩んでいる方ほど、「このまま病院に通い続けていいのか」「整骨院に行っても大丈夫なのか」と迷われることが多いです。
ここでは、安心して判断するための基準を分かりやすくお伝えします。
まず医療機関(整形外科)を優先すべきケース
次のような症状がある場合は、
まず医療機関での診察を優先してください。
-
強い腫れや熱感がある
-
急に歩けなくなった
-
安静にしていても痛みが強い
-
夜間痛・安静時痛が続いている
-
転倒や事故など、明確な外傷がある
これらは、炎症が強い、あるいは別の疾患が隠れている可能性があり、画像検査や医師の判断が必要です。
みゅう整骨院でも、¥こうしたケースでは無理に施術を行わず、まず医療機関の受診をおすすめしています。
整骨院が力を発揮できるケース
一方で、次のような状態の方は、整骨院でのアプローチがとても有効になることがあります。
-
検査では「大きな異常なし」と言われた
-
注射や薬で一時的に楽になるが、すぐ戻る
-
インソールやストレッチを続けても改善しない
-
歩き方や立ち方について説明を受けたことがない
これらは、「動き」や「負担の分散」が関係している可能性が高いケースです。
整骨院では、
-
歩行や動作の評価
-
足首・膝・股関節の連動チェック
-
滑走性や体の使い方の調整
といった、画像には映らない部分にアプローチできます。
みゅう整骨院が大切にしている医療連携の考え方
みゅう整骨院では、「病院か整骨院か」という二択ではなく、必要に応じて、両方を上手に使うことが一番大切だと考えています。
-
検査・診断・炎症管理は医療機関で
-
動き・使い方・再発予防は整骨院で
それぞれの役割を活かすことで、「痛みを抑える」だけでなく「繰り返さない体づくり」につながります。
不安な場合は、「まず相談だけ」でも構いません。
無理に通院をすすめることはありませんので、ご安心ください。
足底筋膜炎は「足裏」だけを見直しても変わりません
足底筋膜炎と聞くと、「足裏の炎症」「かかとの使いすぎ」というイメージが強いかもしれません。
しかし、この記事でお伝えしてきたように、実際には次のような背景が重なっているケースが非常に多いです。
-
足首や下肢の動きがうまく使えていない
-
衝撃を足裏だけで受け止めている
-
歩行や立ち方のクセが固定化している
-
滑走性が低下し、負担が集中している
だからこそ、
-
安静にしても治らない
-
インソールをやめると戻る
-
何度も再発する
といった状態が起こります。
足底筋膜炎は、「足裏をどうするか」ではなく、「体をどう使っているか」を見直すことで改善の道筋が見えてくる症状です。
もし今、
-
この痛みとずっと付き合うのか不安
-
何を信じていいか分からない
-
一度、きちんと見てもらいたい
そう感じているなら、一人で抱え込まず、まずは相談してください。
足底筋膜炎は、正しく見直せば変わる可能性があります。
「足裏の問題」で終わらせず、これからの楽に歩ける未来を一緒に考えていきましょう。
※ただし、自己判断は禁物です。 痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
※免責事項
- 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
- 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
- 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。















