ばね指にマッサージは有効?対策法をご紹介!

「ばね指にマッサージはいいの?ダメなの?」
「マッサージを行うことでばね指は治る?」
「ばね指に効果的なマッサージはどのようなことがある?」

インターネットなどでばね指について調べると、マッサージが有効かどうかについて様々な記載があるかと思います。
当院に来られているばね指の患者さんにも調べれば調べるほどマッサージを行ってもいいものかどうか悩んでしまった・・という方も少なくありません。
また、マッサージを続けていて治るのかな?と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事ではばね指とマッサージの関係性について詳しくご説明していきます。
ばね指の症状にお困りの方は参考にしてみてください。

ばね指ってどんな状態?

ばね指は医学的な名前では「狭窄性腱鞘炎」と言います。
狭窄性腱鞘炎とは、指を曲げるための筋肉(腱)やそれを包んでいる腱鞘が狭くなることで指を動かす際に摩擦が起こり、炎症が起こっている状態です。
症状としては指の曲げ伸ばしの際に「バチン」「カクン」というような音がしてひっかかります。
ばね指は基本的に手のひら側の指の付け根に起こることが多く、ばね指の症状が悪化してくると周囲の関節や筋肉も固まってさらに指が動きにくくなってしまいます。
あなたの指の付け根にシコリがあったり、指の動きが硬い、ぎこちないということがあればもしかするとばね指になっている、もしくはなりかけているかも知れません。

ばね指にマッサージは有効?

ばね指は先述のように腱と腱鞘の間で炎症が起こっている状態です。
ばね指かどうかに関わらず、基本的に炎症が起きている部位はマッサージなどの刺激を与えると悪化するとされています。
ですので、炎症が起きている部位を直接マッサージするというのは良くありません。
では、マッサージはばね指の改善のためにはダメなの?と言うと、そうではありません。
ばね指に対するマッサージは炎症が起きている指の周囲に行うことで効果が得られるのです。
どうしても痛みが出ている部位をマッサージしたくなる・・と言う方もいらっしゃるかと思いますが、ばね指でそれを行なってしまうと症状が悪化する危険があります。
ご自身で行う際にはシコリがあるような痛い部分はマッサージしないということを必ず守ってください。

マッサージ以外のケア方法

ここではマッサージ以外のケア法についてご紹介します。
マッサージのみではなく、並行して行うことが出来るものもありますので、ご自身で何とか症状を軽減させたい!という方は試してみてください。

・テーピング

方法は様々ありますが、1番簡単な方法は指の関節が曲がらないように痛みが出ている指の関節部分にクルッとテープを巻く方法です。
伸縮性のないテープを使用し、固定力に応じて1周か2周巻きましょう。
巻き終わったら、テープがきつくなりすぎていないか確認しましょう。
テーピングを行なうことで巻かない時と比べて指の負担を減らす効果が期待出来ます。

・サポーター

テーピングを自分で巻くことが難しい場合にはサポーターを使用することも有効です。
指用のサポーターは市販のものでも多数発売されていますので、ご自身の日常生活で邪魔にならない程度で固定出来るものを選んで使用してみましょう。
効果としてはテーピングと同じように指の負担を減らして症状を軽減させることが出来ます。

・グーパー運動

指を曲がる範囲で握ったり開いたりする運動です。
ばね指の手術後にも行う運動で、少しづつ動かすことで腱と腱鞘の動きを滑らかにする効果が期待出来ます。
まだ軽度のばね指の場合にはマッサージで指の周囲の筋肉が柔らかくなった状態で動かすことで固まった指の関節の動きも無理なくスムーズに動かすことが出来るようになります。
1日で効果が出るものではないので、根気良く続けるようにしましょう。

マッサージを続けても良くならないばね指は・・?

継続してマッサージやその他のセルフケアを行なっても症状が改善しない場合には
・マッサージの方法や部位が間違っている
・セルフケアでは改善しないところまで悪くなっている
このようなことが考えられます。
病院で診てもらっていないという方は病院で診察を受けること、通院しているという方は現状を医師に相談し、注射や投薬など治療法を変える必要があるかもしれません。
ばね指は放置していると悪化する可能性があります。
手術が必要なところまで悪化させないために自己判断で長期にわたってマッサージで様子を見るということはやめておきましょう。

まとめ

いかがでしょうか?
ばね指は一般的に指を多く使う方に多いとされていますが、当院にいらっしゃる患者さんはデスクワークの方から主婦の方まで様々な方がおられます。
近年ではスマートフォンやパソコンの普及によって指を使用する頻度が増えていること・腕に負担のかかる姿勢になっている方が多いということもばね指の発症原因のひとつと考えられています。
ばね指に対するマッサージは方法さえ間違わなければ有効です。
しかし、症状が起こる前に対処を行い、ばね指にならないようにするということもしておかなければ再発する恐れもあります。
そのようなこともぜひ覚えておいてくださいね。
病院で手術を勧められているが出来ればしたくない・悪化する前にきちんと対処したいとお考えの方は一度当院までお問い合わせくださいね。