放っておくのは危険!ばね指にお悩みの方へ

「ばね指は治療しなくても治る?」
「指がかくかくするけど日常生活には大して支障がない・・」
「ばね指は悪化するの?」

ばね指は痛みがなければ日常生活に支障がないことも多いかと思います。
でも、放置していていいの?放っておいて治るものなの?と不安に思っている方もいらっしゃいますよね。
この記事ではばね指は放っておいてもいいのか、どんな時は治療が必要なのかということをご紹介します。

ばね指の症状

ばね指は指を曲げる屈筋腱という部分とそれを固定している腱鞘という組織間で起こる症状です。
指を曲げた際にこの屈筋腱と腱鞘が引っかかり、伸ばそうとした際に力を入れると指がばねのように勢いよく伸びてしまいます。
更年期や妊娠中・産後の女性に好発し、糖尿病を患っており透析治療を受けているという方にも見られます。
症状が強く出るのは1日の中でも朝に多く、動かしている間に症状は軽減してきます。
朝に症状が強いのは指のむくみが原因であると考えられています。
発症は母指に最も多く、次いで中指・環指の順で発症します。

ばね指は放っておいても治る?

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結論からお話すると、ばね指は放っておいても治りません
特に更年期前後の方のばね指は治療は必要です。
妊娠中や産後のばね指はホルモンバランスの関係で症状が出ている場合が多いとされていますので、ホルモンが正常に戻れば放っておいても症状が治まることもあります。
ですが、更年期前後の方であれば加齢に伴って組織が硬くなっています。
ここに日常生活での負荷がかかり続けることでばね指は治るどころさらに悪化していきます。

治療はどのように行う?

日常生活において痛みなどがなければ放っておいても大丈夫かなーと思いがちですが、悪化してから治療を行おうと思ってもどうしようもないという場合があります。
日常生活に困らない程度であれば軽く動かしたり、クリームを用いて指周囲をマッサージする事で症状が軽減するケースもあります。
ここについては後ほどもう少し詳しくご紹介します。
それでも良くならないという場合には腱鞘内に局所麻酔薬やステロイドの注射を打ちます。
ただし、ステロイドは薬の副作用が強いために頻回の注射は出来ません。
ばね指を放置し、症状が悪化すると治療のしようがなくなるということです。
そのような状態になってしまった場合には手術が必要となります。

ばね指が悪化すると手術が必要な場合も・・!

先ほどのお伝えしましたように、ばね指は放っておいても治りません。
指が伸びない状態で放置しているとそのままの形で指が固まってしまい、関節の拘縮を引き起こしてしまう場合があります。
関節の拘縮を起こすともうどうしようもないので、手術が必要となります。
手術自体は10~15分程で終了するもので、難しいものではありません。
ですが、中にはやはり後遺症で手のしびれが残ったり、指の曲げ伸ばしがスムーズではないままで固まってしまったというケースもあります。
出来れば手術はせずに済むように、症状が出ているのに放置している・・ということはないようにしましょう。

自分で出来る対処法はある?

病院に行くほどではないかな、注射は嫌だ、そのような時に自分で出来る対処法はあるのでしょうか?
ばね指が疑われる際に1番効果的なのは「指を休めること」です。
と、分かっていても実際には指を休めるなんてなかなか出来ませんよね。
そこで、自分で出来ることといえば指の拘縮を防ぐためにお風呂などでゆっくりグーパーの運動をするという方法があります。
痛みがある場合や指が引っかかるところまで動かすことはやめましょう。
痛くない範囲で10回程度、軽く動かしてみましょう。
軽く動かすことで腱と腱鞘の間の動きが滑らかになる効果が期待出来ます。
それでも一向に良くならない・・という場合には病院で診てもらいましょう。

更年期前後の方は特に注意!

ばね指は放置して悪化すると指が伸びなくなってしまうなど日常生活に大きな支障を与えます。
特に更年期前後の世代の方は治るどころか指が拘縮していく可能性が高くなります。
拘縮が進むと手術が必要になるだけではなく、手術を行っても完全に指が伸びなくなる可能性もあります。
放って置かずに早めに対処を行うようにしておきましょう。
当院ではばね指をはじめとする指や手の疾患に対しての施術を行っています。
病院で手術が必要と言われたがもう少し他の方法を検討したい、なんとなく指に違和感がある・・とお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。