“ただの腫れ”ではないかもしれません
「指の関節がぷっくり腫れてきた」
「動かすとカクンと引っかかるような感覚がある」
そんな症状に心当たりはありませんか?
腫れのある指の症状、それはばね指の初期~中等度のサインかもしれません。
ばね指は、指を動かす腱とその通り道である腱鞘の間に炎症が起き、摩擦が生じることで発症します。
特に「腫れ」が見られる場合は、炎症が強く進行している証拠。
放置してしまうと、症状が慢性化したり、日常生活に支障をきたすリスクがあるため注意が必要です。
ばね指とは?腱と腱鞘が擦れ合う“摩耗トラブル”
ばね指のメカニズム
指を動かすときに使われる腱(けん)は、腱鞘(けんしょう)というトンネルを滑らかに通っています。
この腱と腱鞘の間に炎症が起きると、滑りが悪くなり「引っかかり」や「カクンと跳ねるような動き」が出現。
これが“ばね指”と呼ばれる所以です。
好発部位とリスク層
- 親指・中指・薬指に多く発症
- 更年期の女性・産後のママ・手作業が多い職業に多く見られます
ばね指で“腫れる”のはなぜ?その原因と悪化の仕組み
ばね指の「腫れ」は、以下のようなメカニズムによって引き起こされます。
● 主な腫れの原因
原因 | 内容 |
炎症反応 | 腱と腱鞘の摩擦によって微細損傷が起こり、炎症性物質が分泌されることで腫れが生じる |
滑膜の増殖 | 慢性炎症が続くと、腱鞘内の滑膜が分厚くなり、腫れや狭窄を引き起こす |
浮腫 | 指にかかる圧力や血流障害により、組織液が溜まりやすくなる |
腫れが出やすいタイミング
- 朝起きた直後(血流が低下している時間帯)
- 長時間の手作業・抱っこ・パソコン操作の後
- 気温差が大きい季節(血流が不安定になりやすい)
ばね指で腫れているときの見逃せないサイン
腫れがある場合、以下のような進行・悪化のサインが見られることがあります。
危険な兆候とは?
- 指の付け根がピンポン玉のように腫れている
- 曲げ伸ばしの際に強い引っかかりや“ガクン”という音がする
- 安静時や夜間でもジンジン痛む
- 指が「曲がったまま戻らない」状態になってきた
放置するとどうなる?
- 腱や滑膜の繊維化 → 指の可動域制限
- 慢性炎症による変形
- 手術(腱鞘切開)を検討せざるを得なくなる
ばね指の腫れに対する正しいセルフケア
腫れが強い初期のケア
- 氷や保冷剤で1日2~3回、10分ほど冷却
- 指の使用を極力控え、無理に動かさない
- 湿布や市販の抗炎症ゲルも併用可(※皮膚刺激に注意)
腫れが落ち着いた後のケア
- ぬるめのお湯に手をつけて温浴(血流促進)
- 軽いストレッチ:痛みのない範囲で指の曲げ伸ばし
- 手首から前腕の筋肉をほぐす(腱への負担軽減)
注意点
- 痛みが残っている間は絶対に強く揉まない
- 使いすぎを防ぐため、サポーターやテーピングを併用
整骨院での施術|当院での対応とアプローチ
当院では、腫れを伴うばね指に対して、指だけでなく全身からのアプローチを行います。
主な施術内容
- 前腕~手指の筋膜リリース(筋肉と腱の滑走性改善)
- 肘・肩・首の可動域調整(連動性の回復)
- 自律神経を整える施術(循環改善、回復力向上)
- 腱鞘部の圧迫を減らす手技(痛みが少ない優しい施術)
施術の特徴
- 強い刺激を避け、腫れを悪化させない方法を採用
- 根本的に「なぜ腫れるか?」を見極めたうえで、負担軽減を目指す
- 再発しない指の使い方・ケア方法も丁寧に指導
こんなときは医療機関や整骨院を受診しましょう
以下のような症状がある場合は、放置せずに相談するのがベストです。
- 数日以上、腫れと痛みがひかない
- 指がまっすぐに伸びなくなってきた
- サポーターや湿布で効果がない
- 日常生活・育児・仕事に支障が出ている
腫れは体からの“警告”です。早めのケアで悪化を防ぎましょう
ばね指による「腫れ」は、ただの一時的なむくみではありません。
体が炎症や負荷に悲鳴をあげている証拠です。
「そのうち治るかも」と思って無理に使い続けると、悪化してしまうリスクも。
まずはしっかり安静にして、腫れが治まらないようなら早めの受診をおすすめします。
当院では、体に優しい施術で腫れや痛みを軽減するサポートをしています。
お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください
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※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
※ 免責事項
* 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
* 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
* 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。