放っておくと悪化する腱鞘炎の症状

「腱鞘炎は具体的にどのような症状が出るのかを知りたい。」「手首はよく聞くけどそれ以外の場所にも症状は出る?」「腱鞘炎の症状は自然治癒する?」
このように腱鞘炎の症状でお困りではないでしょうか?この記事では腱鞘炎の時に起こる症状や進行の仕方・日常生活での注意点などをご紹介します。腱鞘炎にお困りの方の参考になれば幸いです。
 

腱鞘炎ってなに?

腱とは骨と筋肉を繋いでいる硬い組織で、これがあるおかげで指や手首などの関節を動かすことができます。そして腱を束ねているものを腱鞘と呼びます。なんらかの原因で腱が炎症することで腱鞘との間で痛みが起こります。この状態を腱鞘炎と呼びます。1番多く見られるのは手首の親指側、次に多いのは手首、続いて指という順番です。
 

症状が悪化するとどうなる?

腱鞘炎の症状は放っておくと悪化していきます。どのように悪化していくのかを以下にご紹介します。

・初期

  この時期には手首や指になんとなく違和感を感じる方がほとんどです。この段階ではまだ痛みはそれほど出ていませんので気にされる方は少ないです。ですがこの状態は体からのSOSです。きちんとケアを行えば痛みを予防できる段階です。

・そのまま放っておくと・・

  違和感の段階できちんとケアを行なっていないと痛みとなります。初めのうちは痛みが出ても長続きせず、すぐにおさまります。病院に行こうか悩んでいるが、どのような動きで痛むのかも分からないという場合も多く、まだいいか。と行かずに様子を見る方が多いです。

・最終段階

  ここまでくると、動かしたり何もしていなくても痛い、という状態になります。コップなどの軽い物でも持ち上げることが出来ない、座っているだけでも痛いという場合もあります。日常生活にも著しく支障が出ますが、この状態にまでなるとすぐに痛みを取るのは難しくなってきます。

 

腱鞘炎の3つの治療法

治療法は大きく3つに分けることが出来ます。
① 普段の生活に注意して自然に治るのを待つ
② 湿布や薬、注射で症状を抑える。
③ 痛みを起こしている腱と腱鞘の間を広げる手術を行う。
腱鞘炎は早期に安静にするなど出来る限りの安静やケアをすれば、自然に症状を抑えることも可能です。ですが、悪化してしまうとそうはいかず、手術が必要になることもあります。おかしいなと思ったら早めにケアを行うことが症状を長引かせない、悪化させないことへの近道です。
 

どのような症状になれば手術をするか

腱鞘炎と聞くと手術をしなければいけないのかな。と不安になりますよね。基本的には手術は最終手段となります。安静にしていても症状が改善しない場合や、日常生活に著しく支障が出ている場合、何度も腱鞘炎を繰り返しているという場合には手術を勧められることがあります。ただし、手術を行えば完治するか言えばそうではないケースもあります。握力が戻らない、神経症状が残る場合などリスクもあります。再発もないとは言い切れません。手術を検討する際にはこのようにリスクがあるということも十分に知っておいてください。
 

症状を緩和させる方法

安静と言われても手はなかなか難しい部分ですよね。ここでは出来るだけ手に負担をかけずに症状の悪化を防ぐ方法をご紹介します。
・サポーター、テーピングの活用
  サポーターやテーピングの効果は患部の動きを制限することにありますので、早期に使用すればある程度の負担を減らすことはできます。ただし、長時間の使用は筋力低下を起こす場合もあります。使用は出来るだけ痛みがある動作を行う時のみにしましょう。
・ストレッチ
  肩こりや首こりなどの症状がある方は肩周りのストレッチを病院や整骨院で教えてもらって行うようにしてみましょう。患部に対してではなく原因の部位をストレッチする事で、患部への負担を減らすことが可能となります。
・軽く動かす
  安全・簡単に行えるのはお風呂での動きです。お湯に浸かっている際にグーパー運動をゆっくり繰り返してみましょう。血流が良くなり筋肉にも刺激を与えることが出来るので、症状緩和に役立ちます。

 

まとめ

いかがでしょうか。腱鞘炎の症状は早期に対処を始めれば、ひどくなる前に症状を緩和させることが可能です。なんだか調子がおかしいな感じた際には無理をせず、なるべく患部に負担をかけないよう意識してみてください。手術しかないと言われた、痛み止めを出来る限り使わずに症状を緩和させたい場合には整体も有効ですので、ご興味のあるかたはお気軽に当院までお問い合わせくださいね。