CM関節症にはこんな治療法があります!

「母指CM関節症で注射をしてもらっているが、なかなか症状が改善せず日常生活に支障が出る。」「母指CM関節症となったが、仕事でパソコンを使うので治らない。」
このようなCM関節症の症状でお悩みではないでしょうか?
CM関節症は母指に症状が出るので、不快感は強いもののなかなか周囲に理解されずにお困りの方も多くいらっしゃるかと思います。
この記事ではCM関節に対する治療法をご紹介していますので参考にして頂ければと思います。
 

<症状が軽い間>

まだ症状が軽い場合には消炎鎮痛薬(湿布)で安静に、と言われて様子を見ることが多いです。これで症状が治まる方も多くいらっしゃいますが、なかなか症状が治まらない場合や徐々に症状が強くなっているという場合には治療方法を変更していきます。

<日常生活に支障が出てくると>

上記のように消炎鎮痛薬を使用しても症状の改善が望めないという場合には以下の様な治療が行われます。

・内服薬や一時的なブロック注射

一時的に痛みを抑えるために行われる処置で保存療法と呼ばれているものです。
根本治療ではないので、痛みがおさまっても使うとまた痛みが出るということもあります。

・装具による固定

患者さんご自身の手に合わせて形をとって作るので、違和感はあまりないと思います。
ですが、CM関節の動きを固定するため、疲れやすくなることや、水仕事はしづらいことがあるので、状況に合わせて取り外して生活に不自由がないようにしてもよいでしょう。
CM関節に負担がかからないように固定したいのですが、夜、寝るときだけ装具をするだけでもかまいません。
 

保存療法で改善せず、日常生活が困難になる場合

亜脱臼を伴う高度な関節の変形や母指の白鳥の首変形が見られる時には、関節固定術(CM関節をボルトなどで固定してしまう方法)や大菱形骨の一部を切除して靱帯を再建する切除関節形成術などの手術を行います。
アメリカでは人工関節も開発されているそうですが、まだ結果は安定していないようです。

<整体によるCM関節症に対する施術>

母指内転筋と長母趾外転筋、短母指伸筋、聞きなれない名前ですが、これらの筋肉の疲労を取ることやバランス状態を戻してあげることによってCM関節症の痛みを和らげる方法があります。

・マッサージによる方法

疲労がたまっている筋肉に対してマッサージを行い、筋疲労を取り除く方法です。
ただし炎症が強い場合など、マッサージが適しない場合もありますので、ご自身の判断で行うことはやめておいた方が良いでしょう。

・ゆがみを取る方法

体にゆがみがあると、手を使う際に手首に余計な負担がかかり、CM関節症になりやすいということがあります。
CM関節症とドケルバン病など他の手の腱鞘炎も同時になっている方もいらっしゃいます。
そういった場合には特に手に負担がかかっているという事が考えられますのでゆがみを取り、手首の負担を減らすこともCM関節症の軽減に有効です。

・鍼灸による方法

鍼治療では、CM関節の腫れや痛みの改善に効果のあるツボを使います。ツボを的確にとらえると瞬時に緩和がみられます。
腫れや痛みのある関節部分や炎症部分には鍼治療はおこなわず、背骨近くにあるツボや、肩甲骨まわりのツボを使ってCM関節症に対する施術を行います。

まとめ

CM関節症の改善方法は症状の程度によっても大きく変わってきます。日常生活に著しい支障がある場合には手術が行われることもありますが、手術は最終手段として考えておきましょう。整体によるCM関節症の施術をご希望の方はお気軽に当院までご相談くださいね。