「手根管症候群の手術はどのような方法で行われる?」
「手術をせずに済む方法はない?」
「どこまで悪くなったら手術が必要なのか知りたい。」
「手術をせずに済む方法はない?」
「どこまで悪くなったら手術が必要なのか知りたい。」
手根管症候群は症状が悪化すると日常生活に影響が出るようになります。
病院に行くと手術を勧められる場合もありますが、怖くて踏み切れない・・という方も多くいらっしゃいます。
この記事では、
・本当に手術が必要なのか
・手術法はどのようなものなのか
などをご紹介します。
お悩みの方の参考になれば幸いです。
手根管症候群とは
手根管症候群は手根管と呼ばれる手首の骨と靭帯(横手根靭帯)に囲まれた部分で起こる病変です。
手根管の中には指を曲げる際に必要な9本の筋肉の腱と正中神経が通っています。
この正中神経が何らかの原因で圧迫を受けることで症状が出ます。
症状が出るのは掌側の母指〜中指、環指の母指側ですが、状態によってはもう少し範囲が狭い場合もあります。
妊娠出産期や更年期の女性に比較的多く発生するため、女性ホルモンの影響も考えられています。
他にも手の使いすぎで発症する場合もあり、整形外科の手の疾患では一般的な症状となっています。
どのような状態になれば手術が必要?
仕事や家事を気にかけて手術が必要な状態を何もせずに放置していると手根管症候群はますます進行していきます。
母指球筋という筋肉が障害されて物を掴む、お箸を使うなどの日常生活に支障を来すばかりではなく、一般的な手術では改善できないような状態となってしまいます。
手術の方法
以前は手首の皮膚を縦に切開するという方法で手術が行われていました。
しかし、近年では内視鏡による手術が一般的になりつつあります。
習熟した先生が担当する手術であれば格段に安全で後遺症も少ない手術であると言えます。
ただし、先述のように悪化した場合には腱移行術によって、健康な他の指にもメスを入れて麻痺した部分に移動させることが必要となる場合もあります。
そうなると回復は通常よりも遅くなってしまいます。
手術の後遺症は?
基本的には手術を行なった場合、痛みはすぐに取れます。
しびれや麻痺の改善には神経回復にかかる期間があり数ヶ月を要することがあります。
この時点では後遺症ではありませんので、経過観察を行なっていきましょう。
また、術前の状態によってはしびれが完全に取れないということもあり得ます。
他の指から神経の移植などを行なった場合にはどうしてもギプス固定などが必要となり、関節拘縮や筋の萎縮などは避けられません。
内視鏡で行う手術の場合には横手根靭帯の切り残しや正中神経の損傷などが報告されています。
手術が必要になる前に対処する方法は?
後遺症の話を聞くと手術が怖くなってしまいますよね。
では、手術が必要になる前に悪化を防ぐ方法はあるのでしょうか?
1番重要なことは痛い方の手の負担をなるべく減らし、安静にすることです。
これには日常生活での注意が必要となります。
・重たい荷物を持たないようにする。
・長時間のサポーターの使用は控える。
・パソコンなどを使用する際には手首の下にタオルを挟むなどの工夫をする。
・手首を固めないようにたまに動かすことを心がける。
・カバンは手に持たないようにする。
・不用意に我流のストレッチを行わない。
最後に紹介した我流のストレッチは手根管症候群を悪化させる原因になり、手術が必要な状態に近づき兼ねません。
いくら手術を避けたいといっても、自己判断で無理なストレッチは行わないようにしましょう。
まとめ
手根管症候群の手術は一般的に行われている手術で、特別難しい手術ではないとされています。
しかしやはり、状態によっては難しい手術になったり後遺症が残ってしまう可能性もあります。
症状が出てきたようで気になる・・という方は手術が必要な状態まで我慢せずに早めに対処や治療が始められるようにしましょう。
また、状態によっては整体を行うことで手術をせずに症状を緩和させることも可能です。
出来れば手術を避けたい・手根管症候群になった原因からきちんと取り除きたいという方は一度お問い合わせくださいね。