「副鼻腔炎の手術をした後に再発することってある?」
「手術はどのような方法で行われる?」
「出来れば手術受けたくない・・副鼻腔炎は手術をしないと治らないのかな。」
このように副鼻腔炎の症状でお悩みではないでしょうか?
副鼻腔炎という名前は聞き慣れないという方もいらっしゃるかも知れませんが、副鼻腔炎は蓄膿症と呼ばれることもあります。
蓄膿症は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
難治性の場合には手術になることもある副鼻腔炎。
この記事では手術についての情報を詳しくご紹介していきます。
副鼻腔はどこにある?
鼻の中は大きく分けて鼻腔と副鼻腔に分けられています。
鼻腔は空気が通る部分で粘膜に覆われています。
副鼻腔はそんな鼻腔の周りにある空洞のことです。
副鼻腔には4種類あり、
1・頰の裏側にある上顎洞
2・両目の間にある篩骨洞
3・鼻の奥にある蝶形洞
4・額の裏側にある前頭洞
に分かれています。
そしてそれぞれの副鼻腔には穴が空いており、鼻腔に通じるような構造になっています。
副鼻腔炎で手術が必要となるのはどんな時?
副鼻腔炎の治療では手術は第一選択にはなりません。
まずは病院では副鼻腔に溜まった鼻水の吸引や鼻洗浄が行われます。
鼻が通るようであればネブライザーという機械を用いて抗生物質などの薬を吸入します。
自宅では抗生物質や粘膜の炎症を抑えるステロイドの点鼻薬が使用されます。
手術は上記のような治療を行っても効果が出ず、日常生活に支障を来すと判断された場合に行われることが多くなっています。
副鼻腔炎に対する手術の方法
副鼻腔炎に対する手術の基本は内視鏡による手術です。
内視鏡で行う場合には鼻の穴から内視鏡を挿入し、医師がモニターを見ながら手術を行っていきます。
手術では炎症を起こしている鼻茸や炎症を起こして腫れている粘膜の切除を行います。
所用時間は状態にもよりますが片側で30〜60分程度で終了します。
術後は当日帰宅が可能な病院もあります。
その日は安静にしてしばらくは医師の指導の下、鼻の洗浄などを自宅で行いながら並行して通院で様子を見るということになります。
手術にかかる費用は・・?
手術を受ける病院や方法によっても異なりますが、片側であれば3万〜8万、両側で8万〜15万程度の間に収まることが多いようです。
場合によっては安くはない出費ですが、症状に悩んでいるという方であれば今後も悩み続けていくよりもスッキリできるかも知れません。
後遺症の可能性は?
術後すぐは鼻から微量の出血や鼻の違和感、頭痛や発熱を起こす可能性があります。
以前のように顎の骨を切って手術を行うということはほとんどないため、重大な合併症は少なくなっています。
ただし、半年から1年経った頃に粘膜同士がくっついて癒着を起こすと再手術が必要となる場合があります。
手術をせずに改善する方法があれば試したい!
パッと手術をしてもらって治るならそれでいい!という方がいれば、手術は怖いから出来るなら手術なしで治したい・・という方もいらっしゃるかと思います。
ここでは手術なしでも副鼻腔炎の症状を軽減させる可能性がある方法をご紹介します。
・薬
マクロライド系と呼ばれる抗生物質を服用するという方法です。
この方法では少量を長期に渡って服用します。
半数以上の方が服薬によって改善したという報告もあります。
・体を整える
漢方を用いてアレルギー体質を変える方法や整体によって姿勢や血流が良くなることで鼻の通りが良くなり症状が改善されるケースもあります。
ただし、どちらの方法も副鼻腔炎に対する経験があるなど専門の知識を持った人に意見をもらうようにしましょう。
まとめ
副鼻腔炎は悪化した状態を放置していると目の症状などほかの部分にも悪影響を及ぼす場合があります。
薬や他の方法を試してみるというのも可能性はありますが、改善の傾向が見られない・症状が悪化しているという場合には手術の必要があるでしょう。
記事でご紹介しましたように副鼻腔炎の手術は内視鏡を用いて行えるケースも増えていますので、術後の日常生活への影響も少ないです。
悩んでいる方は早めに医療機関を受診して医師と相談してみましょう。