自覚症状がなくても首は老化していくってご存知ですか?
あまり知られていませんが、50代を過ぎて手足のしびれを放置しておくと排尿障害まで招く危険があります。
自覚症状がなくても首の老化は進行していることを知っておいてください。
70%以上の方が50代を超えると首が老化しています
中高年になると、首の不調に悩む人が増えてきています。
肩こりや首の痛みは、よくある不調ですが、その中には、背骨の首の部分にあたる頸椎の障害が原因になっているものがあります。
自覚症状がない人でも、X線画像検査を行うと50代では70%以上の人の頸椎に、なんらかの加齢性の変化が見られます。
老化に伴う首の変形や、軟骨の変性によって引き起こされる首こり肩こりを整形外科では「頸椎症」といいます。
中高年の首の痛みの主な原因であり、首の後ろや首、肩のこり・痛み・不快感、首を動かしにくい、動かすと痛い、などの症状が現れます。
頚椎症が悪化すると、手足のしびれなど、首以外にも症状が現れます。
なぜ、このような障害が起こるのか?
まず、頸椎の構造について簡単に説明します。
頸椎は第1~7頸椎まで七つの椎骨(背骨)が積み重なって形成されています。
椎骨と椎骨の間には、前方に椎間板という軟骨が挟まっていて、しなやかな動きを可能にしさらに伝わる衝撃を吸収するクッションの役割をしています。
私たちの体は、長年の悪い姿勢や過去のケガの影響で10年くらいずつ老化していきます。
首こりや肩こり、不良な姿勢を放置しておくと知らないうちに首の骨は変形して、クッションは痛んでしまいます。
初期症状を放置しないことが重要
頸椎の組織の中でも、特に老化による変性が生じやすいのが、椎間板です。
椎間板が変性して弾力性が失われると、椎骨の負担が大きくなり、椎間関節の変形も生じます。
すると、骨棘というトゲ状の出っ張りができたり、ずれが生じたりして骨が変形します。(変形性頚椎症)また、変性した椎間板がつぶれて、突出することもあります(頸椎椎間板ヘルニア)。こうした骨や椎間板の変化によって神経が圧迫を受けると、痛みやしびれなど、さまざまな神経症状が現れるのです。
頸椎症の初期は、首のこりや痛みなどの症状が現れますが、しだいに神経根症や脊髄障害へと進行します。首のこりや痛みを単なる肩こりと思って放置すると、手足の感覚や運動のマヒなど重大な問題が起こることもあるので、注意が必要です。
初期症状を放置しておくと神経根が圧迫・障害されて起こる「頸椎症性神経根症」というものがあります。
主な症状は、片側の肩から腕へ走るような痛み、しびれなどです。手指の曲げ伸ばしがしにくくなる、手や腕の動きがおかしくなることもあります。
頸椎症で脊髄が圧迫・障害されて起こる症状を「頸椎症性脊髄症」といいます。症状は神経根症より深刻で、手指が思うように動かせなくなり、歩行障害や排尿障害などに発展します。
このほか、50代以上の人に多い首の障害に「頸椎後縦靭帯骨化症」があります。これは、背骨を支えている靭帯が硬く厚くなり、骨になってしまう特別な病気で、遺伝的な要因が関係していると考えられています。
首こりはどうしたらいいの?
まずは、首を回したり自分でバキッと音を鳴らしたりしないようにしてください。
首には、重要な神経や血管がたくさん通っていますので、その場はスッキリとするかもしれませんが、繰り返しているうちに首はボロボロになっていきます。
もちろん、バキボキする整体や無理やり強い力でマッサージをしてもらうのも危険です。
おススメは、姿勢を含めて全身を見れる整骨院などで全身の整体をしてもらうことです。体は、症状が出ている部分だけでなく全身の問題が部分に出ているにすぎません。
必ず、全身をしっかりとみてくれる整骨院に通ってください。
まとめ
不良な姿勢や肩こり、首こりを放置しておくと50代以降の方は首の骨やクッションが変性してきます。
その結果、手足の痛みや感覚、運動のマヒなどの重大な問題が起こることもあるので、注意が必要です。
もし、このような状態になったら全身を見れる整骨院で整体を受けることをおススメします。
きっとあなたの体のことを真摯に考えて施術してくれるはずです。
箕面の整体 みゅう整骨院 平井 大樹