「赤ちゃんを抱っこしていると肩がパンパン」
「授乳のあと、首が固まって動かしにくい」
「出産前より、明らかに肩こり・首こりがつらい…」
産後のママから、このようなお悩みをとても多く伺います。
産後の肩こり・首こりは、育児を頑張っているママほど起こりやすい不調です。
抱っこや授乳、寝不足が続く中で、体は回復しきらないまま負担が積み重なっていきます。
この記事では、
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産後に肩こり・首こりが起こりやすい理由
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抱っこ・授乳姿勢が体に与える影響
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整骨院で考える産後ママへの根本改善
を、ママの体に寄り添った視点でわかりやすく解説します。
産後に肩こり・首こりが起こりやすい理由
産後は筋力低下より「支える力の再学習」が必要
産後の体は、妊娠中に変化した姿勢のクセ(反り腰・肋骨の開き・骨盤の前後傾など)が残りやすく、体幹や骨盤周りが「支える役割」を取り戻す途中です。
その状態で赤ちゃんを抱っこすると、体幹で支えきれない分を 首・肩・腕で代償 しやすくなります。
「私、腕力で育児してる気がする…」と感じるママほど、実はこの状態になりがちです。
睡眠不足は痛みを強く感じやすくする
産後は睡眠が細切れになり、回復が追いつきにくい時期です。
睡眠の質が落ちると、筋肉の修復だけでなく、神経の興奮も落ち着きにくくなります。
結果として、同じ負担でも「いつもより痛い」「こりが抜けない」と感じやすくなります。
抱っこ・授乳が首や肩に負担をかける理由
抱っこがつらいママに多い3つの姿勢クセ
産後の抱っこで負担が増えるのは、たいていこの3つが重なります。
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肩をすくめる(緊張が抜けず首が詰まる)
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肘が浮く(腕だけで抱える→肩前面がパンパン)
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赤ちゃんに顔を近づけすぎる(首が前に出て後ろが固まる)
ママは赤ちゃんを守ろうとして自然にそうなるので、悪いわけではありません。
ただ「続けるほど首肩に負担が溜まる形」になっていることが多いんです。
授乳姿勢は「首」より先に胸・背中が固まる
授乳中は下を向く時間が長く、背中が丸まって胸が縮こまりやすいです。
この姿勢が続くと、肩甲骨が外へ開いたまま固まり、結果として首が支え役を押し付けられて、首こりが強く出やすくなります。
首だけを揉んでも戻るママは、ここが関係していることが多いです。
マッサージだけでは改善しにくい理由
産後の肩こりは「原因が毎日更新される」
産後ママの肩こりは、抱っこ・授乳・寝かしつけが毎日あるため、原因(負担)が継続的に入り続けるのが特徴です。
つまり、ほぐしても翌日また同じ姿勢で同じ負担がかかれば、戻りやすくなります。
ほぐし過ぎが逆に疲れやすさを増やすことも
強い刺激で一時的にスッキリしても、産後は回復力が落ちやすい時期です。
刺激が強すぎると、翌日にだるさが出たり、育児が余計につらく感じることもあります。
産後は「強い=正解」ではなく、必要なところに必要な分だけ がちょうど良いことが多いです。
みゅう整骨院で考える産後ママへのアプローチ
見るのは「肩」ではなく首肩に負担が集まるルート
当院では、肩がつらい場合でも、次のような負担のルートを確認します。
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骨盤が不安定 → 体幹が働きにくい
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胸郭(肋骨)が固い → 呼吸が浅い
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肩甲骨が動かない → 首が代わりに頑張る
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日常動作(抱っこ・授乳)で固定化する
つまり「肩が悪い」ではなく、肩に負担が集まってしまう流れ を整えます。
産後ママに大切なのは「できることから」設計
育児中は、完璧なセルフケアは難しいです。
なので当院では
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今日からできる
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1分で終わる
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赤ちゃんがいてもできる
この条件を満たす形で、アドバイスを組み立てます。
箕面市で産後の肩こり・首こりを根本から改善したいママへ
産後の肩こり・首こりは、「頑張りが足りない」ではなく頑張りすぎているサインです。
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抱っこがつらいのに我慢している
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授乳姿勢がしんどいのに整えられない
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休めないのに体は回復しきっていない
この状態が続くと、肩こりだけでなく気持ちの余裕まで削られてしまいます。
だからこそ大切なのは、
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肩だけを見ない
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姿勢・骨盤・動作を一緒に整える
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再発しにくい体づくり
「今のつらさを整理するだけでも改善への一歩」
これは本当にその通りで、原因が整理できるとやるべきことがシンプルになります。
こんな産後ママはご相談ください
当てはまるものが多いほど、首肩への負担が強く固定化している可能性があります。
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抱っこで肩や首が限界(降ろした瞬間にドッとくる)
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授乳後、首が固まる(振り向きにくい)
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頭痛や吐き気っぽさが出る日がある
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手首〜腕まで疲れる/しびれることがある
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マッサージをしてもすぐ戻る
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産後数か月たっても不調が続いている
「これ、私…」と感じたら、我慢のしすぎサインかもしれません。
早めに整理して、体がラクになる方向へ切り替えていきましょう。
まとめ|産後の肩こり・首こりは我慢しなくて大丈夫です
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産後の肩こりは育児動作と姿勢が大きく関係
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肩だけでなく、体全体のバランスが重要
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原因を知ることが改善への第一歩
産後は「赤ちゃん中心」の生活になり、ママの体はどうしても後回しになりがちです。
でも、ママがつらいままだと、育児そのものがしんどくなります。
ママの体が少しラクになるだけで、抱っこも、授乳も、気持ちの余裕も変わってきます。
「育児中だから仕方ない」と決めつけず、まずは体の状態を確認してみてください。
我慢の量ではなく、負担の流れを変えることが改善への近道です。
産後の肩こりに関するQ&A
Q. 産後はいつから施術を受けられますか?
体調が落ち着いていれば可能な場合が多いですが、出産方法や回復状況によって異なります。不安がある場合は事前にご相談ください。
Q. 抱っこをやめないと治りませんか?
抱っこを続けながら改善を目指せます。姿勢や体の使い方を整えることがポイントです。
Q. 産後に肩こりがひどくなったのはなぜですか?
骨盤や体幹が不安定な状態で、抱っこや授乳の前かがみ姿勢が続くため、首や肩に負担が集中しやすくなります。
Q. 産後何年も経っているのに肩こりが続くのはおかしいですか?
珍しくありません。産後の姿勢や体の使い方がそのまま定着しているケースも多く、今からでも整えることで楽になる可能性があります
箕面市で多い「肩こり・首こり・姿勢のお悩み」別に詳しく解説しています
肩こり・首こり・猫背といった不調は、原因や生活背景によって 改善のポイントが大きく異なります。
当院では、症状やライフステージごとに詳しく解説した記事をご用意しています。
「今の自分に近いもの」から、ぜひご覧ください。
▶ 肩こり全般の原因と根本改善を知りたい方へ
箕面市で肩こりにお悩みの方へ|整骨院が解説する原因と根本改善の考え方
慢性的な肩こりがなぜ起こるのか、首・姿勢・肩甲骨との関係から解説しています。
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箕面市で首こりにお悩みの方へ|ストレートネック・姿勢から整える整骨院の根本改善
スマホ首・姿勢の崩れによる首こりを、体の使い方から見直します。
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箕面市で更年期の肩こり・首こりにお悩みの女性へ|自律神経と姿勢から整える整骨院の考え方
ホルモン変化と姿勢・自律神経の関係をやさしく解説しています。
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箕面市でデスクワークによる肩こり・猫背に悩む女性へ|整骨院が教える改善のポイント
長時間のパソコン作業で起こる姿勢トラブルを、無理なく改善する考え方です。
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箕面市で育児中の猫背・肩こりが気になるママへ|姿勢を整えて楽になる整骨院の考え方
毎日の育児で崩れやすい姿勢を、続けやすい方法で整えるヒントをまとめています。
※ただし、自己判断は禁物です。 痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
※免責事項
- 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
- 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
- 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。












