肩こりから腱鞘炎になるってホント?その原因とメカニズムを徹底解説!

「肩こりがひどくて…」

「最近、手首も痛くなってきた…」

もしかして、それって肩こりから腱鞘炎になっているサインかもしれません。

毎日、肩や首の重だるさに悩まされているあなた。 最近、手首や指にも痛みやしびれを感じることはありませんか?

実は、肩こりと腱鞘炎は、一見関係なさそうに思えても、体の使い方や姿勢によって密接に繋がっているケースが多いのです。

今回は、手技療法のプロとして、10年以上、肩こりや腱鞘炎に悩む患者さんと向き合ってきた経験を元に、その原因とメカニズム、そして効果的な改善策をお伝えします。

肩こりと腱鞘炎の関係性

肩こりは、肩や首周りの筋肉が緊張し、血行不良を起こしている状態です。
長時間のパソコン作業やスマホの使いすぎなど、同じ体勢を続けることで、筋肉が硬くなり、痛みやだるさを感じます。

一方、腱鞘炎は、手首や指などの腱鞘(腱を包む鞘)に炎症が起こり、痛みや腫れ、動かしにくさが生じる症状です。

腱鞘炎は、手首や指を繰り返し使う動作や、強い力を加える動作によって起こりやすくなります。

一見無関係に思えるこの二つですが、肩こりが悪化すると、体のバランスが崩れ、手首や指に負担がかかりやすくなるため、腱鞘炎を引き起こすリスクが高まります。

例えば、肩こりによって猫背になると、手首が自然な位置よりも内側に曲がり、腱鞘に負担がかかり、腱鞘炎になりやすいのです。

肩こりから腱鞘炎になる原因

肩こりから腱鞘炎になる原因は、大きく分けて以下の3つに分けられます。

1.. 姿勢の悪さ

  • 猫背
  • 長時間のパソコン作業
  • スマートフォンの使いすぎ
  • デスクと椅子の高さがあっていない
  • 寝具との相性が悪い

長時間のデスクワークやスマートフォンの使いすぎで猫背になっていると、肩や首の筋肉が緊張し、肩こりを引き起こします。

さらに、猫背は、背中が丸まり、頭が前に出てしまうため、首や肩への負担が大きくなり、肩こりを悪化させます。

また、猫背は手首にも負担をかけ、腱鞘炎のリスクを高めます。
キーボードを打つ際や、スマホを操作する際に、手首が内側に曲がった状態が続くと、腱鞘に負担がかかり、炎症が起こりやすくなります。

2. 体の使い方

  • 手首の使いすぎ
  • 指の使いすぎ
  • 重いものを持ち上げる
  • 手首をひねる動作
  • 指に力を入れる動作

手首や指を酷使する作業を長時間続けると、腱鞘に摩擦や圧迫が加わり、炎症が起こりやすくなります。

例えば、パソコン作業、スマホの操作、ピアノの演奏、編み物、裁縫、料理、スポーツなどが挙げられます。

これらの作業を行う際は、こまめな休憩を挟んだり、ストレッチを行うなどして、手首や指への負担を軽減することが大切です。

3. その他の要因

  • ストレス
  • 冷え性
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • 加齢
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 基礎疾患(糖尿病、リウマチなど)

ストレスや冷え性、運動不足、睡眠不足なども、肩こりや腱鞘炎を悪化させる要因となります。

ストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高め、血行不良を招きます。 冷え性は、血行不良をさらに悪化させ、筋肉や腱鞘への栄養供給を阻害します。

運動不足は筋力低下を招き、姿勢が悪くなったり、体に負担がかかりやすくなります。
運動不足は、肩や首周りの筋肉を弱めるため、肩こりを起こしやすくなります。
また、手首や指の筋肉も弱くなるため、腱鞘炎になりやすくなります。

睡眠不足は体の回復を遅らせ、疲労を蓄積させます。 睡眠不足は、筋肉の疲労回復を妨げ、肩こりや腱鞘炎を悪化させます。

加齢やホルモンバランスの乱れ、糖尿病やリウマチなどの基礎疾患も、肩こりや腱鞘炎のリスクを高める要因となります。

肩こりから腱鞘炎にならないための予防法

肩こりから腱鞘炎を予防するためには、以下の点に注意することが大切です。

1.正しい姿勢を保つ

  • デスクワーク時は、背筋を伸ばし、モニターを目の高さに合わせる
  • スマートフォンを使用する際は、首を曲げすぎないように注意する
  • 定期的に休憩を挟み、ストレッチを行う
  • デスクと椅子の高さを調整する
  • 寝具を見直す

2.手首や指への負担を軽減する

  • パソコン作業時は、リストレストを使用する
  • スマートフォンを使用する際は、両手で持つ
  • 重いものを持ち上げる際は、手首を固定する
  • 手首をひねる動作を避ける
  • 指に力を入れる動作を避ける
  • マウスやキーボードを操作する際は、肘を90度に曲げ、手首をまっすぐにする
  • スマホを操作する際は、画面を顔に近づける

3.生活習慣を改善する

  • ストレスを解消する
  • 身体を冷やさないようにする
  • 適度な運動をする
  • 十分な睡眠をとる
  • バランスの取れた食事を摂る
  • 禁煙する
  • アルコールを控えめにする

4.簡単なストレッチで肩こり&腱鞘炎を予防!

  1. 肩回し: 両肩を大きく回します。前回し、後ろ回しをそれぞれ10回ずつ行いましょう。
  2. 首回し: 首をゆっくりと回します。右回り、左回りそれぞれ5回ずつ行いましょう。
  3. 手首回し: 手首を大きく回します。内回し、外回しをそれぞれ10回ずつ行いましょう。
  4. 指のストレッチ: 指を一本ずつ伸ばし、反対の手で軽く引っ張ります。10秒間キープし、5回繰り返しましょう。

これらのストレッチは、仕事の合間や、家事の合間など、ちょっとした時間に手軽に行うことができます。 毎日続けることで、肩や首、手首の筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することができます。

肩こり・腱鞘炎を改善するための手技療法

手技療法とは、徒手療法によって体の痛みや不調を改善する治療法です。
「手」を使った施術法で、マッサージやストレッチ、関節モビライゼーションなど、様々な手技を用いて、体の状態に合わせて施術を行います。

肩こりや腱鞘炎に対しては、以下のような効果が期待できます。

  • 筋肉の緊張を緩和する
  • 血行を促進する
  • 関節の動きを改善する
  • 姿勢を改善する
  • 痛みの軽減
  • 自己治癒力の向上

手技療法で期待できる効果

  • 肩こりの改善
    ・肩や首の筋肉の緊張が和らぎ、血行が促進されることで、肩こりの症状が改善されます。
    ・手技療法によって姿勢が改善されることで、肩こりになりにくい体作りも期待できます。
    ・肩甲骨の動きを改善することで、肩周りの筋肉の負担を軽減し、肩こりを予防・改善します。
  • 腱鞘炎の改善
    ・手首や指の関節の動きを改善することで、腱鞘への負担を軽減し、腱鞘炎の症状を改善します。
    ・炎症を抑える効果も期待できます。
    ・手首や指の筋肉のバランスを整え、腱鞘への負担を軽減することで、腱鞘炎を予防・改善します。
  • 再発予防
    ・手技療法を受けることで、体の使い方や姿勢の改善、セルフケアの方法などを学ぶことができます。
    ・これにより、肩こりや腱鞘炎の再発を予防することができます。
    ・定期的に手技療法を受けることで、体のメンテナンスを行い、肩こりや腱鞘炎を予防することができます。

専門家によるケアの重要性

肩こりや腱鞘炎を放置すると、症状が悪化したり、慢性化する可能性があります。 慢性化すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、精神的なストレスにも繋がることがあります。

もし、症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

手技療法を受ける際は、経験豊富で信頼できる施術者を選ぶことが大切です。 施術者の資格や経験、専門分野などを確認し、自分に合った施術者を選びましょう。

当院では、経験豊富な施術者が、一人ひとりの症状に合わせて丁寧に施術を行います。 肩こりや腱鞘炎でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回は、肩こりと腱鞘炎の関係性、その原因と予防法、そして手技療法の効果について解説しました。

肩こりや腱鞘炎は、日常生活における体の使い方や姿勢と密接に関係しています。 正しい姿勢を意識し、手首や指への負担を軽減することで、予防することができます。

もし症状でお悩みの方は、手技療法も効果的な改善策の一つです。 専門家のアドバイスを受けながら、健康な体を目指しましょう。

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※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。

※ 免責事項

* 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。

* 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。

* 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。