「生理前になると肩がガチガチに…」
「頭痛やイライラもひどくて、何も手につかない…」
そんな辛い生理前の肩こりに悩まされている方は、決して少なくありません。
実は、その肩こり、女性ホルモンの変動が大きく関わっていることをご存知ですか？
今回は、手技療法のプロである私が、生理前の肩こりの原因から、効果的なセルフケア、そして手技療法による根本改善まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。
なぜ？生理前に肩こりが悪化するの？
生理前に肩こりが悪化する原因は、主に女性ホルモンの変動と冷えにあります。
1. 女性ホルモンの変動
生理周期に伴い、女性ホルモン（エストロゲンとプロゲステロン）の分泌量は大きく変化します。
生理前は、プロゲステロンが増加し、体が水分を溜め込みやすくなるため、むくみが生じます。
このむくみが、肩や首の筋肉を圧迫することで、血行不良や神経の圧迫が起こり、肩こりや頭痛などを引き起こすのです。
また、プロゲステロンには、体温を上昇させる作用もあります。
体温の上昇は、自律神経のバランスを崩し、交感神経を優位にさせます。
交感神経が優位になると、血管が収縮し、筋肉が緊張しやすくなるため、さらに肩こりが悪化しやすくなります。
2. 冷え
女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、冷えやすい傾向があります。
生理前は、プロゲステロンの影響で体温が上昇するものの、低温期と高温期の体温差が大きくなり、体温調節が不安定になりがちです。
その結果、冷えを感じやすくなり、血行不良が悪化することで、肩こりがひどくなることがあります。
生理前の肩こり、こんな症状に悩まされていませんか？
生理前の肩こりは、単なる肩や首のこりだけでなく、以下のような様々な症状を伴う場合があります。
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- イライラ
- 気分の落ち込み
- 不眠
- 便秘
- むくみ
- 乳房の張り
これらの症状は、月経前症候群（PMS）と呼ばれる、生理前に起こる心身の不調の代表的なものです。
もし、肩こりだけでなく、これらの症状にも悩まされている場合は、PMSの可能性も考えられますので、医療機関への相談も検討しましょう。
タイプ別の改善ケアをご紹介
生理前の肩こりは、その原因や症状に合わせて適切な改善策を行うことが重要です。
ここでは2つのタイプに分け、それぞれのおすすめケアをご紹介していきます。
むくみタイプ
【特徴】
- 全身、特に顔や手足がむくみやすい
- 体が重だるい
- 頭痛や吐き気を伴うことがある
【改善策】
- 水分代謝を促す
カリウムを多く含む食品（バナナ、ほうれん草、納豆など）を積極的に摂り、体内の余分な水分を排出しましょう。
利尿作用のある飲み物（緑茶、ルイボスティーなど）を飲むのもおすすめです。 - マッサージやストレッチで血行促進
肩や首、腕、足などを優しくマッサージし、血行を促進しましょう。
ストレッチで筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することも効果的です。 - 入浴で体を温める
ぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、体を温めましょう。
入浴剤やアロマオイルを使用するのもおすすめです。
冷えタイプ
【特徴】
- 手足が冷えやすい
- 冷房の効いた部屋にいると肩こりが悪化する
- 生理痛が重い
【改善策】
- 体を温める
冷えやすい部分を重点的に温めましょう。
腹巻きやレッグウォーマー、カイロなどを活用するのもおすすめです。
生姜やシナモンなど、体を温める効果のある食材を積極的に摂りましょう。 - 適度な運動
ウォーキングやヨガなど、軽い運動で血行を促進しましょう。
運動することで、筋肉量が増え、基礎代謝が上がり、冷えにくい体作りに繋がります。 - 体を冷やすものを避ける
冷たい飲み物や食べ物は避け、温かいものを摂るように心がけましょう。
薄着や冷房の効きすぎにも注意しましょう。
セルフケアで改善しない時は…手技療法で根本改善を目指そう！
セルフケアを試してもなかなか改善しない場合は、専門家による施術を受けるのも有効です。
「手技療法ってどんな施術？」
「本当に効果があるの？」
そう思われる方もいるかもしれません。
そこで、次は手技療法について詳しく解説していきます。
手技療法ってどんな施術？
手技療法とは、徒手療法によって身体の歪みを整え、筋肉や関節の機能を回復させる施術法です。
「徒手療法」とは、文字通り「手を使った治療法」のこと。
マッサージやストレッチ、関節モビライゼーションなど、様々な手技を用いて、身体の不調を改善していきます。
生理前の肩こりに手技療法が効果的な理由
生理前の肩こりに対して、手技療法は、以下のようなメカニズムで効果を発揮します。
- 筋肉の緊張緩和
手技療法の手技によって、肩や首の筋肉の緊張を直接的に緩和します。
筋肉の硬さが和らぐことで、血行が促進され、痛みやこりが軽減されます。
- 血行促進
マッサージやストレッチなどの手技により、血行を促進し、筋肉や組織への酸素供給を改善します。
疲労物質の排出も促され、肩こりの改善に繋がります。
- 自律神経の調整
手技療法は、副交感神経を優位にする効果も期待できます。
リラックス効果が高まり、ストレスを軽減することで、自律神経のバランスが整い、ホルモンバランスの改善にも繋がります。
- 姿勢改善
猫背や巻き肩などの不良姿勢は、肩こりの原因となります。
手技療法では、骨盤や背骨の歪みを整えることで、姿勢を改善し、肩こりになりにくい体作りをサポートします。
手技療法で期待できる効果
- その場しのぎではない、根本的な改善
手技療法は、身体の構造的な問題にアプローチすることで、肩こりの根本的な改善を目指します。 - 一人ひとりに合わせたオーダーメイドの施術
経験豊富な施術者が、個々の状態に合わせて施術プランを立て、最適な施術を提供します。 - リラックス効果
手技療法は、心身のリラックスにも効果的です。施術を受けることで、ストレスを軽減し、心身ともにリフレッシュすることができます。
最後に
生理前の肩こりは、女性ホルモンの変動や冷えなどが原因で起こる、多くの女性が抱える悩みです。
セルフケアで改善できることもありますが、症状が重い場合は、手技療法などの専門家による施術も検討してみましょう。
信頼できるセラピストのもとで適切な施術を受けることで、生理前の肩こりを根本から改善し、快適な日々を送るために、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
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※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
※ 免責事項
* 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
* 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
* 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
