手術をせずに済む!腰椎椎間板ヘルニアの対処法!


「腰椎椎間板ヘルニアを持っている方がどのような対処法を行なっているのか知りたい。」
「腰椎椎間板ヘルニアの対処は整骨院でも出来る?」
「たくさんの対処法があってどれからすれば良いか分からない。」
 
このように腰椎椎間板ヘルニアへの対処法でお困りではないでしょうか?
この記事ではそれぞれの対処法について、詳しくご紹介していきます。
どんな対処法を行えば良いか分からない。
今行なっている対処法を変えようか悩んでいるという方は参考にしてみてください。

腰椎椎間板ヘルニアとは

腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の椎骨と椎骨の間にあるクッションである椎間板が飛び出した状態を指します。
さらにこの椎間板の中にある髄核という部分が付近にある神経を圧迫するとその神経の支配領域に痛みやしびれを起こします。
ですので、ヘルニアがあっても髄核が神経に触れていなければ症状が出ず、気づいていないという方も多くいます。

腰椎椎間板ヘルニアは安静にしておいたほうが良い?

いいえ、そんなことはありません。
痛みやしびれがひどく動くのが辛い場合には仕方ありませんが、動かずに安静にしていたほうが早く治るという根拠は現段階ではありません。
反対に動ける範囲で動いておいた方が痛みが引くのが早いという研究があります。
これは欧米の論文での発表で、安静にしておくのは長くても3日程度。
それ以上の安静はむしろ体にとって害があるとされています。
よって、動くことが出来るのであれば、痛みを我慢しない程度に適度に動いておくほうが回復が早いという結果になってます。
痛みを早く回復させるためには安静にしすぎずに動ける範囲で動いておくように心がけましょう。

コルセットは使った方がいい?

コルセットを使用することは腰周りの筋肉の負荷を抑えたり、動きを制限することで腰を安定させる効果が期待できます。
これは腰椎椎間板ヘルニアの痛みが出ている急性期には有効で、コルセットを使用していれば動くことが出来るという場合も多くあります。
しかし、長期間にわたって使用すると本来の筋肉の柔軟性が失われてしまう場合や、筋力低下を起こしてしまう場合があります。
筋力低下は長期間のコルセットに頼る生活を送った結果起こるものなので、むやみに長い期間使用することは控えた方がよいでしょう。
コルセットを選ぶ際には実際につけてみて一番楽なものを選ぶのがベストです。
整形外科を受診している方は医師に自分に合う良いコルセットを選んでもらうのもおすすめです。
以下に簡単に腰椎椎間板ヘルニアに対して使用されるコルセットの種類をご紹介します。

・軟性コルセット

ゴムやメッシュの素材で作られているもので、市販でも購入が可能です。
日常生活で使用するのにも不便はありません。
スポーツ用品店などで販売されており、価格は3000~5000円程度で購入が可能です。

・硬性コルセット

プラスチックや金属で作られているコルセットです。
そのため、日常生活にでの動作制限も大きくなります。
外科の手術後や圧迫骨折などに使用されるため、腰椎椎間板ヘルニアの場合には使用する機会はないでしょう。
硬性コルセットはその人個人の体の型に合わせて作られるので、市販はされていません。

日常生活ではこれをやってみましょう!

病院で治療を受けているけど自分でも何かやってみたい!という方にオススメの自分で出来る対処法をご紹介します。

① 筋力トレーニング

ご自身の筋力が付けば、コルセットをせずに自分の筋力で腰を支えることが出来るようになります。
インターネットで調べると色々なトレーニング方法がありますが、間違った方法で行うと逆に痛めてしまう可能性もあります。
専門家の指導のもと行うか、ヨガなどゆっくりとした動きの中でも十分に筋力は付きます。
簡単に出来るトレーニングをひとつご紹介しますので、ご興味のある方は実践してみてください。

1・仰向けに寝転んで両手で背中の隙間を確認します。

2・隙間が確認出来たら両手をお腹の上に置いて、息を吐きながら背中を床にくっつけるイメージでお腹を凹ませていきます。
3・このままの状態で10秒ほどキープします。
これが一番簡単に行えるインナーマッスルのトレーニングです。
ただし、筋力だけが腰椎ヘルニアと関係しているというわけではありません。
トレーニングを行った後に痛みがひどくなった、やっても変わらないという場合には無理に行わずに中断しましょう。
無理に行うことは他のケガにつながる可能性があります。

② ストレッチ

腰をかばっていると余計な部分に力が入り、他の部分の痛みに繋がることがあります。
ストレッチをして柔軟性を上げるとともに、どこまでであれば痛みが出ないかを知っておく事も大切です。
また、回数を多くすれば良いというものではありません。
状態を見ながら適度に行うようにしてください。
ストレッチで有名なものに「マッケンジー体操」というものがあります。
マッケンジー体操はアメリカでは腰痛診察のガイドラインにも掲載されている対処法です。
この体操は従来では腰痛の人には禁忌とされていた腰を反らすという動きを行っていきます。
もともとは医師が考案した方法で、ゆっくりと行うことで効果が発揮されるものです。
無理して行わないようにご注意ください。
 
①うつぶせになります。
②肘をついて体を起こして上体を反らします。可能であれば肘が90度くらいになるまで上体を起こしていきましょう。
③この姿勢を5~10分キープします。
この体操を本来であれば2~3時間おきに行うことが推奨されています。
寝転ぶことが出来ないという場合には立った姿勢で腰に手を当て、上体を反らせる動きでも代用できます。
もしも体操を行うに当たって、痛みが強い場合や反らせることが怖いという場合には出来る範囲からで継続して行いましょう。

③ 普段の動きにも注意点が!

例えば、立ったまま重たい荷物を持ち上げると、腰椎や椎間板に大きな負担がかかってしまいます。
床に置いた荷物を持ち上げるときは、まず荷物の正面に立ち、しゃがみ込むように膝を曲げ腰を落としてから腰を落としてから、ゆっくりと持ち上げるようにしましょう。
これにはきちんとした測定データがあります。
立って荷物を持った姿勢で腰にかかる負担を100とすると中腰で荷物を持った場合には220と2倍以上にもなります。
それでなくても負担のかかる動作ですので、腰椎椎間板ヘルニアをお持ちの方は中腰で作業を行わないよう、特に注意をすることが必要です。
もちろん、体重の増加も腰に負担をかけます。
痛みを増幅させないように体重管理もきちんと行いましょう。

④睡眠時の体勢の工夫

一番つらいのは硬い床or柔らかすぎる布団やマットです。
このようなマットで寝ていると腰の筋肉が必要以上に引っ張られて痛みが出たり、逆に柔らかすぎると腰が沈み込んでしまいます。
基本的に腰椎椎間板ヘルニアの痛みが出ている際には仰向けか横向きが良いとされています。
そしてもタオルなどを使用して寝返りが楽に打てるくらいの高さに調節してみてください。
枕が合っていないと寝返りのたびに腰に負担をかけることとなり、目が覚めてしまいます。
タオルを使用するなどして枕の高さを合わせることで腰に余分な負担をかけずに済む場合もあります。
痛みがひどいという場合にはこのような点にも気を付けてみてください。

鍼灸整骨院や整体・カイロで行われる腰椎椎間板ヘルニアへの対処

病院では痛い部分の画像を撮ったり、湿布を貼るなどという治療がなされますが、鍼灸整骨院や整体・カイロでは痛みは結果であると考えているところがあります。
例えば姿勢やエネルギーの流れ、過去のケガなどを考慮し、どうして腰椎椎間板ヘルニアになってしまったのか。という部分について考察します。
ですので、腰だけではなく全体をみて施術を行うことが多いでしょう。
ただし、鍼灸整骨院や整体・カイロに関してはたくさんの数があり、腰椎椎間板ヘルニアに対しても得意不得意があります。
受診する際にはきちんと下調べを行い、ちゃんと見てもらえるところかどうかをチェックすることを忘れずに。

実は手術が必要である場合はごく少数

腰痛がなかなか治らないし、ヘルニアと聞くと何となく手術が必要なのかな・・と思いがちですが、実際はそうではありません。
画像検査で飛び出た椎間板を見て驚く方も多いかと思いますが、いくら椎間板が飛び出していても筋力の異常や、神経の異常が顕著でなければ必ずしも手術が必要というわけではないのです。
反対に手術を行うことによって、椎間板のクッションがなくなり、外からの力をうまく吸収できなくなるということも考えられます。
この状態になると画像上ではヘルニアがなくなっても、症状としては腰の痛みが残ってしまうことになります。
飛び出した椎間板は時間が経てば自然消滅する場合も多くあります。
出来る限り保存療法で様子を見た方が良いという医師や患者さんの体験談もありますので、急いで手術を受けないよう注意してください。

まとめ

腰椎椎間板ヘルニアは手術をせずに症状が落ち着くことがほとんどです。
ですが、一度なったということは何かの対処を行わなければ例え痛みが引いてもまた痛めるリスクはあるということです。
痛みが出たから対処を行う、治ったからしないということではなく、日々注意することが大切であるということを覚えておいて頂ければと思います。
腰椎椎間板ヘルニアの対処は整体でも行うことが可能です。
いろいろ治療法を試したけどよくならない、出来る限り薬に頼らずに出来る対処法がいいという方は一度当院までお問い合わせくださいね。