どのような治療法がある?放っておくと危険な腰痛と足のしびれ

「腰痛とともに足のしびれも出てきた。どのような治療法が有効?」
「足のしびれがある際に整形外科以外でも治療をしてもらえる?」
「腰痛治療を受けているが、だんだん足のしびれも出てきた。これって治療法が間違っていた?」

このように腰痛と足のしびれに関しての治療法でお悩みではないでしょうか?
実は、腰痛をお持ちの方の中には足のしびれを経験したことがあるという方が意外と多いです。
ではみんなあるから放っておけば治まるの?というと、そういうわけではありません。
放っておいてもいいしびれもありますが、悪化してからでは遅いという場合もあります。
治療を行う際に重要となってくるのは足のしびれ方やしびれている場所、いつからしびれているかというようなしびれの状態です。
この記事ではそのようなしびれの状態や治療のポイントとなる点について詳しくご説明していきます。
腰痛と足のしびれでお悩みの方は参考にしてみてください。

腰痛と足のしびれにはどのような関連があるの?

まずは腰痛と足のしびれについてのお話をしていきます。
腰痛と足のしびれが関連しているのは、足を支配している感覚神経が腰椎から出ているためです。
この感覚神経が何らかの原因によって腰の部分で圧迫されると足にしびれを感じるのです。
神経の圧迫は、血行不良・腰椎の変形や変性などによって引き起こされます。
よって、腰に異常が生じて上記のような状態で神経が圧迫されると足にしびれが起こるのです。

腰痛と足のしびれが出た時に考えられる病気は・・?

〇神経や骨の病気

・腰椎椎間板ヘルニア

腰椎と腰椎の間にある椎間板と呼ばれているクッションが潰れて足につながる神経を圧迫している状態です。
治療法
基本的に腰椎椎間板ヘルニアの治療はまずは保存療法で様子を見ます。
保存療法については次の項で詳しくご説明します。
保存療法を行い、それでも足のしびれなどの症状が悪化する場合や、日常生活に支障が出るといった場合に手術が検討されます。
手術飛び出した椎間板を摘出する手術です。
椎間板をうまく摘出する事が出来れば神経の圧迫が解放されるので、足のしびれは解消されます。

・脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は神経が通っている脊柱管という部分が、腰椎の変性や靭帯の肥厚によって狭くなって中にある神経が圧迫された状態を指します。
特徴的な症状として間欠性跛行と呼ばれる症状があります。
間欠性跛行は10分ほど歩くと痛くて歩けなくなりますが、少し休息を取るとまた歩けるというような症状です。
治療法
こちらもまずは保存療法で様子をみます。
痛み止めや神経の滑りをスムーズにする注射などを行い、それでも症状が改善されなかった場合に手術が検討されます。

・梨状筋症候群

梨状筋はお尻の奥の方にある筋肉です。
この梨状筋が筋肉の使いすぎやケガなどによって圧迫されることで腰にも負担がかかり、腰痛の症状が出たり、足のしびれを感じることがあります。
治療法
ケガによって梨状筋に損傷があって神経に痛みが出ている場合には、ケガが治れば症状は収まります。
または、梨状筋に負担がかかりすぎないように梨状筋やその周囲のこしなどのストレッチを行うことで症状が寛解することが多いとされています。
しかし、梨状筋症候群は診断が難しく、その他の疾患との鑑別が重要となってきます。

まずは保存療法

保存療法とは、手術ではなく薬や注射で症状を緩和させる方法です。
薬は主に痛み止め血流量を増やすものが使用されます。
他に炎症を抑えるための湿布や塗り薬も有効です。
また、ビタミン剤の内服も効果的とされています。
ビタミンには筋肉や神経の代謝を良くする効果があります。
抹消神経の傷を修復したり、血行不良の改善をすることで腰痛やしびれの症状を緩和させることが期待出来ます。

病院で異常が見つからなかった時の治療法は・・?

腰痛のあるし、足のしびれも出ている・・なのに病院では異常がないと言われて湿布しかもらえなかった。という方も当院には多くいらっしゃいます。
病院では画像所見で異常が見られなければ対症療法的に薬を出すことしか出来ない・ということが現状では多くなっています。
このような場合でも対処できる方法がありますのでご紹介します。

・体操やストレッチ

腰周囲の筋肉が緊張して硬くなって神経を圧迫しているといった場合には体操やストレッチを行なって血流を良くしてあげることで症状が改善する場合があります。
ただし、症状の改善は一時的であることも多いので、根本的に腰痛や足のしびれを良くしたいと言う場合には他の方法も並行して行うことをお勧めします。

・軽い運動

こちらも血流を良くするという点では前項の体操やストレッチと同じような効果が期待できます。
しかし、運動が違う点は筋肉を付けることが出来るという点です。
軽くウォーキングをするだけでも下半身や体幹の筋肉を付けることができ、結果的に腰の負担を減らすことが出来ます。
腰の負担を減らすことが出来れば筋肉の緊張も軽減されて神経が圧迫を受けなくなるので、足のしびれも次第に落ち着いてきます。

・整体や鍼灸院

整体や鍼灸院では生活習慣やストレス・筋肉の緊張やそれに伴う体の歪みなどをもとに施術を行います。
施術の方法は院によって様々ありますので、どの施術方法が良いというのはありません。
痛み止めを飲んでもその場しのぎという方や、薬に頼らずに体を変えていきたいという方にはお勧めです。

病院で何も治療をしてもらえなかった・・という場合にはこのような方法を試してみてください。
ただし、たくさんやれば効果が出るというものではありませんので、無理せずに続けられる程度で行なってください。
また、しびれを伴う腰痛は病院での治療が必要となる場合もあります。
目安として3ヶ月試してみて変化がない場合には方法を変えたり、もし途中で症状が悪化してきたという場合にはもう一度病院を受診するようにしましょう。

これってすぐに病院に行った方がいい?基準となるしびれの特徴

・しびれがいつからどのように起こったか

基本的には急に起こった足のしびれは脳の病気が疑われれ、緊急性が高いとされています。
反対に徐々にひどくなってきたようなしびれの場合には緊急性が高くないものが多いとされています。
このようにご自身のしびれがどのような経過をたどっているのかを把握しておきましょう。

・しびれが出ているのは片側?両側?

もしもしびれが両側に出ている場合、多発性硬化症や頸椎性脊髄症といった病気であることも考えられます。
また、徐々に悪くなるという訳ではなく、急に両側にしびれが出てきたという場合にも注意が必要です。
そのようなことに心当たりがあるという場合には早めに医療機関を受診しましょう。

・しびれ以外の神経症状の有無

痛みやしびれの症状以外に運動麻痺や排尿・排便障害、性機能障害などが生じている場合には早急に治療が必要となる場合も多くあります。

病院を受診した際にこのようなことを伝えることが出来れば、診察において重要な情報となります。
正確な診断と治療を受けるために症状の経過を整理してから病院を受診するようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか?
腰痛と足のしびれの治療には、まずはどういった状態になってその症状が出ているのかを把握することが重要となってきます。
それによって、治療法も変わってきますし、最悪の場合、放っておいたり誤った治療法を継続することで手術が必要な状態にまで悪化してしまうという可能性もあります。
そうなってしまってからではもう取り返しがつかないことがあります。
きちんと腰痛や足のしびれの状態を知った上で正しい治療を受けられるようにしましょう。
また、一時的に薬で症状を抑えても根本の状態が変わっていなければ、実は症状は悪化していっているという場合もあります。
そのようなことも知った上で、きちんと治療を行うようにしてください。
腰痛や足のしびれに悩んでいて、整体による施術を受けてみたいという方はお気軽に当院までお問い合わせくださいね。