右側の腰だけが痛い…その原因を徹底解説!

「右側の腰だけがズキズキする」

「右腰に鈍い痛みがあって、座っているのも辛い」

このような症状で悩んでいませんか?

腰痛は、日本人の多くが経験する体の不調です。国民病とも言われるほど、ありふれた症状ですが、その痛みは人それぞれ。

特に、右側だけに痛みを感じる場合、一体何が原因なのでしょうか?

このブログでは、手技療法のプロである私が、長年の経験と最新の研究に基づき、右側の腰痛の原因を徹底的に解説していきます。

なぜ右側だけ? 腰痛のメカニズムと原因を探る

私たちの背骨は、複数の骨(椎骨)が積み重なって構成されています。

椎骨と椎骨の間には、クッションの役割を果たす椎間板があり、衝撃を吸収したり、体をスムーズに動かすことを可能にしています。

腰痛は、この背骨や周囲の筋肉、靭帯、神経などに何らかの異常が起こることで発生します。

右側だけに腰痛が起こる原因としては、以下のようなものが考えられます。

1. 筋肉や靭帯の損傷

  • 日常生活のクセ
    • いつも同じ側の肩にカバンをかける
    • 足を組む
    • 立っている時に片側に重心を置く
    • ソファに横向きに寝転がる
    • 無意識に右側ばかり向いて寝る

など、日常生活の何気ないクセが、右側の腰に負担をかけている可能性があります。
長年の積み重ねで、筋肉や靭帯に疲労が蓄積し、炎症や痛みを引き起こすことがあります。

  • スポーツや運動
    • ゴルフ
    • テニス
    • バドミントン
    • 野球

など、身体を捻る動作が多いスポーツは、右側の筋肉や靭帯に負担がかかりやすく、損傷や炎症のリスクが高まります。
特に、フォームが悪い、準備運動不足、オーバーユースなどは、腰痛を悪化させる要因となります。

  • 長時間のデスクワーク
    • デスクワーク
    • 長時間運転
    • 猫背でのパソコン作業

長時間同じ姿勢で座り続けることで、腰周りの筋肉が緊張し、血行不良や筋肉の疲労が起こり、右側の腰痛につながることがあります。
特に、デスクワーク中に足を組む、猫背になる、椅子に浅く座るなどの姿勢は、腰への負担を増加させます。

  • ぎっくり腰
    • 重いものを持ち上げる
    • くしゃみや咳をする
    • 急に体をひねる

急に強い力が腰にかかることで、筋肉や靭帯を痛めてしまうことがあります。
右側だけに負担がかかっていた場合、右側のみに強い痛みが出ることがあります。
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、その多くは筋肉や靭帯の損傷によるものです。

  • 姿勢の悪さ
    • 猫背
    • 反り腰
    • 左右の肩の高さが違う
    • 骨盤の歪み

姿勢が悪いと、体の重心が偏り、腰に負担がかかりやすくなります。特に、猫背や反り腰は、腰椎の自然な湾曲を崩し、特定の部位に痛みが出やすくなります。

2. 椎間板ヘルニア

背骨の骨と骨の間にある椎間板は、ゼリー状の髄核とそれを包む線維輪で構成されています。
この線維輪が破れて髄核が飛び出し、神経を圧迫することで、腰痛や足のしびれを引き起こす病気が椎間板ヘルニアです。

ヘルニアが右側に発生した場合、右側の腰や足に痛みやしびれが出ます。

椎間板ヘルニアは、20~40代の比較的若い世代に多く、重労働や激しいスポーツなどが原因で発症することがあります。

また、加齢による椎間板の変性も、発症リスクを高める要因となります。

3. 腰部脊柱管狭窄症

背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経を圧迫することで、腰痛や足のしびれを引き起こす病気が腰部脊柱管狭窄症です。

狭窄が右側に強い場合、右側のみに症状が出ることがあります。

腰部脊柱管狭窄症は、加齢に伴う変形性脊椎症や、椎間板ヘルニア、靭帯の肥厚などが原因で発症することが多く、50代以降に多く見られます。

4. 内臓疾患

  • 腎臓結石、尿管結石
    腎臓や尿管に結石ができると、右側の腰や脇腹に激しい痛みが出ることがあります。
  • 子宮内膜症、卵巣嚢腫
    子宮内膜症や卵巣嚢腫など、婦人科系の疾患が原因で右側の腰痛が起こることもあります。
  • 消化器系の疾患
    便秘や腸閉塞など、消化器系の疾患が原因で右側の腰痛が起こることもあります。

これらの内臓疾患が原因で腰痛が起こる場合は、腰痛以外にも、発熱、吐き気、血尿などの症状を伴うことがあります。

5. その他

  • ストレス
    ストレスは、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高め、血行不良を引き起こすため、腰痛を悪化させる要因となります。
  • 冷え性
    体が冷えると血行が悪くなり、筋肉や神経の働きが低下するため、腰痛を感じやすくなります。
  • 睡眠不足
    睡眠不足は体の回復を妨げ、痛みを感じやすくします。
  • 肥満
    体重増加は腰への負担を増大させ、腰痛のリスクを高めます。

右側の腰痛、こんな症状には要注意!

右側の腰痛に加えて、以下の症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 足のしびれや麻痺
    椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の可能性があります。
  • 排尿・排便障害
    脊髄の神経が圧迫されている可能性があり、緊急性を要します。
  • 発熱
    感染症や炎症が疑われます。
  • 体重減少
    悪性腫瘍の可能性も考えられます。
  • 夜間痛
    安静時にも痛みが強い場合は、重篤な疾患が隠れている可能性があります。
  • 下肢の筋力低下
    神経の圧迫や損傷が疑われます。
  • 歩行障害
    間欠性跛行(しばらく歩くと痛みやしびれで歩けなくなる)など、歩行に支障をきたす場合は、医療機関への受診が必要です。

専門家によるアドバイス

右側の腰痛を改善するためには、自己判断で対処するのではなく、専門家のアドバイスを受けることが大切です。

まずは、医療機関を受診し、レントゲンやMRIなどの検査で原因を特定してもらいましょう。

その上で、医師や理学療法士などの専門家から、適切な治療やリハビリテーションの指導を受けるようにしましょう。

最後に

右側の腰痛は、日常生活における身体の使い方や、体調不良などが原因で起こることがあります。

痛みが強い場合や、長引く場合は、自己判断で対処せず、医療機関を受診しましょう。

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※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。

※ 免責事項

* 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。

* 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。

* 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

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代表 平井 大樹(ひらいたいき)