「最近左の腰ばかりが痛い。」
「左の腰が痛くてネットで調べると怖い病気ばかりが出てくる。」
「左ばかり痛いのは何かおかしいのかな?」
腰が痛くて調べてみると怖い事が書いてあったりで不安になる方もいらっしゃるかと思います。
今回は左側ばかり痛む腰痛に対して考えられる原因をご紹介します。
<大きく分けて原因は・・>
1・筋肉の問題による左側の腰痛
腰の筋肉が左だけ炎症を起こしている場合、左がいつも痛くなります。何か左の筋肉に負担がかかることをしているか、以前に左の筋肉に大きな負担がかかってしまったのが原因です。日常生活の中で不自然な態勢があり左側ばかり使っている、スポーツで左側に負担のかかる動きが多い、このように筋肉の問題といっても原因は様々です。
また、後述のような内臓や歪みの問題がある結果、左の腰の筋肉に問題が生じている場合もあります。
(見分け方)
何か特定の動作を行った時や、同じ姿勢が続くと痛みが出る特徴があります。
筋肉の問題なので温めたりストレッチを行うと一時的に症状は和らぎますが、また繰り返す、というような特徴ががあります。
2・内臓の問題による左側の腰痛
左側の腰に激痛が走ったり、体勢を変えても変わらない痛みがある場合は内臓疾患の可能性があります。
膵臓、脾臓、膀胱などの疾患による痛みは左側の腰に出やすいです。また腎臓や胃腸の炎症による痛みが左側にだけ出ることもあります。
女性特有の内臓疾患によっても引き起こされる事があります。
(見分け方)
筋肉の痛みであれば、体勢を変えることで痛みに変化が現れますが、内臓疾患による痛みは体勢を変えてもあまり変化しません。また体を休めている時でも痛みが続くこともあります。このような状態の場合、放っておくと症状が悪化することも考えられますので注意してください。
筋肉の痛みであれば、体勢を変えることで痛みに変化が現れますが、内臓疾患による痛みは体勢を変えてもあまり変化しません。また体を休めている時でも痛みが続くこともあります。このような状態の場合、放っておくと症状が悪化することも考えられますので注意してください。
・膵臓
膵臓の病気によっても腰の左側に痛みが生じることがあります。
膵臓は「沈黙の臓器」とも言われていて、悪くなっても症状がかなり表れにくいのが特徴です。
膵炎が悪化してくると、左側の腰痛の他にも以下のような症状が表れてきます。
① 下痢
② 吐き気
③ 体がだるくなる
発症原因としては、アルコールの過剰摂取である場合が多いです。よく飲酒をする方は気をつけるようにしましょう。
膵炎が悪化してくると、左側の腰痛の他にも以下のような症状が表れてきます。
① 下痢
② 吐き気
③ 体がだるくなる
発症原因としては、アルコールの過剰摂取である場合が多いです。よく飲酒をする方は気をつけるようにしましょう。
・脾臓
皆さん、食事をした後に左の横っ腹や背中の方に痛みを感じたことがあるかと思います。脾臓は大体あの痛みが出る位置にあります。
脾臓の疾患では脾臓が2倍ほどの大きさに膨らんでしまう脾腫と呼ばれるものが多く、それにより圧迫された周辺に痛みが出るのです。
脾腫自体は他の病気が原因となって起こります。例えば、肝炎・中耳炎・関節炎などの血液疾患や感染症です。
多くはありませんが、このような疾患をお持ちの方は脾臓の問題が左側の腰痛を起こしている可能性があります。
・腎臓
腎臓は、血液をろ過して尿をつくる等の働きを持つ、大切な器官です。
腎臓は、おへそより少し上の背中側にある臓器で、そこを中心に腰痛が広がります。
腎臓は左右に一つずつありますので、左側に異常があれば左側が痛くなるという訳です。
症状の特徴としては
① 身体のむくみや腫れ
② 発熱や嘔吐など風邪のような症状
③ 血尿や頻尿
① 身体のむくみや腫れ
② 発熱や嘔吐など風邪のような症状
③ 血尿や頻尿
が現れることがあります。
・膀胱
膀胱が細菌などに感染すると炎症を起こしてしまうことがあります。これは膀胱炎と呼ばれ、特に女性の方が発症する確率が高いので注意するようにしましょう。
膀胱炎になると、尿に異常が表れることが多いです。排尿時に痛みが生じたり、色に変化が出ることもあります。
・胃腸
胃腸はお腹の辺りに位置していますので、炎症を起こした部分が左であれば、そこから左側の腰の痛みを感じることはあります。
ですが、もうひとつ、意外な胃腸が引き起こす左側の腰痛の原因に便秘があります。
便秘になると便が腸に長時間留まるため便が腐敗してガスが発生します。そのガスや溜まった便により腸がどんどん膨らんで行き、周辺の血管を圧迫するようになるのです。その便の溜まりやすい場所というのが腸の左側のS状結腸という部分です。
このようにして腰回りの血行が悪くなると、筋肉に疲労物質が溜まりやすくなります。これにより左腰痛が引き起こされるのです。
・女性特有の疾患
卵巣嚢腫や子宮筋腫、子宮内膜症といった女性特有の疾患によっても左側の腰痛は引き起こされる可能性があります。
貧血による循環血液量の不足や筋腫による周辺組織の圧迫部位により左側の腰痛が起こる事があります。
痛み方の特徴としては生理痛のような重だるい痛みが続く事が多いようです。心当たりのある方は一度婦人科で検査を受けてみてくださいね。
3・体の歪みの問題による左側の腰痛
利き手や過去の怪我などにより、人の体の使い方はそれぞれ違っており、左右対称なんてことはありません。その状態での日常生活、例えば足を組んだり、姿勢が悪かったり、デスクワークで長時間座るなど、このような左右のアンバランスな身体のゆがみで左側だけに負担がかかり、左側だけ腰痛の症状が出ることがあります。
実際の左側の腰痛は何か特殊な原因がある訳ではなく、左右のアンバランスが原因ということも多くあります。
(見分け方)
肩の高さや座った時の姿勢で左右非対称であれば可能性はあります。左右の筋肉の緊張度合いや押してもらった際の痛みに左右差があれば歪みが原因となっているかも知れません。
肩の高さや座った時の姿勢で左右非対称であれば可能性はあります。左右の筋肉の緊張度合いや押してもらった際の痛みに左右差があれば歪みが原因となっているかも知れません。
<まとめ>
左側の腰痛を引き起こす原因についてご紹介しましたが、原因はひとつではなくこれらが絡み合って起こっていることも多くあります。
体の歪みから筋肉のバランスの差が生まれる、内臓に疲労がたまっているためかばおうとして体のバランスが崩れている、など。
この記事を読んで心当たりのものがあれば、改善してみてください。どうすれば良いか分からない場合はお気軽に当院までご相談くださいね。