筋肉が腰痛の原因ってほんとなの?徹底解説!

「普段腰が痛くなったりしないし、心当たりもないのに急に腰が痛くなった。」
「筋トレを始めるとどうしても腰痛になってしまう。」
「腰痛の原因は筋肉が硬くなっていることだと言われた。」 

 

腰痛は、二本足で歩く人間にとって宿命であると言われるほどに悩んでいる方が多い症状です。 
背骨は多くの椎骨が連結したもので、それを周囲の靭帯、筋肉、椎間板、関節などが支えています。 
いわば積み木のような不安定でゆがみやすい構造になっているのです。
そして、
筋肉に問題のある腰痛は原因が分かっている腰痛の中でかなりの割合を占めているとされています。
しかしだからと言って、全員が腰痛に悩まされているというわけではありません。
この記事ではそんな腰痛とその原因となる筋肉についてを詳しくご紹介していきます。
お悩みの方は参考にしてみてください。  

筋肉が原因となっている腰痛の特徴

筋肉が原因となって起こる腰痛は筋膜性腰痛と呼ばれることがあります。
一般的には腰やその周囲の筋肉への過度な負担によって筋膜性腰痛は発生すると言われています。
よって、重たいものをよく持つ方や、急激に腰を捻ったり曲げたりする方、長時間同じ姿勢をするなど腰に負担がかかることの多い方の発症が多いとされています。
症状としては動作時の腰痛を主体とし、安静にすると軽減します。
腰背筋膜は腰部全体を覆っているので、痛みの部位も骨盤の両脇から、仙骨、背部にいたるまで、さまざまです。
よく耳にすることのあるぎっくり腰も筋肉だけというわけではありませんが、筋肉も関係して起こっている腰痛です。
詳細な原因は不明な部分もありますが、筋肉に何らかの異常が生じて発症している場合も多くあるとされています。 

どうして筋肉が張ると腰痛になるの?

腰の筋肉が張ってくると腰痛になるのですが、ではどうして腰に痛みが出るのか、という点に関して少し詳しくご説明していきます。
腰や腰周囲の筋肉は主に体を支えるためにメインで働いています。
そのため、腰の筋肉は常に働いており、疲労が溜まりやすくて硬くなりやすいという特徴があります。
また、腰に限らず、筋肉の特性として筋肉は疲労してしまうと血流が悪くなるということがあります。
そして血流が悪くなると筋肉に溜まった疲労物質が流れずにその部位に溜まっていきます。
血流が悪くなることで疲労した腰の筋肉に新しい栄養が行き届かないという悪循環にも陥ります。
そうなってしまうと、もう腰の疲労ななかなか取れなくなってしまいます。
血流が悪くなると肩こりが起きるという話を聞いた事がありませんか? これと同じことが腰にも起こってしまうのです。
腰は体を支えているメインの筋肉なので休めない、そして筋肉が張ってしまい、このような悪循環になり結果として腰痛が発生するという状況になっているのです。  

腰の筋肉だけが悪者という訳ではない!

多くの腰痛に言えることですが、腰の筋肉だけが原因で腰を痛めているということはほとんどありません。
腰痛には全身の状態が関わってくる事が多いのです。 

・姿勢の歪みによる筋肉のバランス不良 

例えば、猫背になっている場合。
この時には頭が体よりも前に出てしまい、頭の重さが普段以上に背中にかかってしまうこととなります。
頭はもともと5Kgほどの重みがありますので、頭が前に倒れれば倒れるほどに背中かかる負担は大きくなっていくのです。
このように姿勢不良から腰の疲労を招いている場合にはまずは姿勢を正さなければなかなか症状は改善されないのです。 

・無理な姿勢などによる無理な筋肉の使い方

力仕事などで無理な姿勢を取るなどという場合以外にも長時間同じ姿勢をすることが多い、同じ動作を繰り返し行うことが多いという方もここに当てはまります。
この場合には腰の同じ部分ばかりに疲労が溜まらないように定期的に休憩を取ったり、腰以外の部分をきちんと機能させて腰の筋肉の負担を減らしてあげるということが必要となってきます。 

・筋肉の血流不足 

一般的に言われる冷え性なども血流不足で筋肉の状態が悪くなり腰痛の原因となり得ます。
これは先ほどご紹介しましたように筋肉が血流不足になると疲労が溜まりやすくなり、痛みが出やすい状態になってしまうのです。

このように、腰の筋肉の問題の裏にはもっと広い範囲での全身の状態が関わってくる事が多いということを知っておいて頂ければと思います。

筋肉が張って痛みが出た!どうすればいい?

では、実際に筋肉に原因があって痛みが出ている際にどうすればよいのかをご紹介します。 

①じっとしていて筋肉が疲労したのであれば温める! 

同じ姿勢を長時間続けることによって起こった腰痛の場合、腰周囲の筋肉は血液循環が悪くなっている可能性が大きいです。 
そのため、お風呂にゆっくり入ったりすることで血流が回復すれば、筋肉は柔らかい状態に戻り、腰痛も治まる場合があります。 

②ぎっくり腰 のような急性の痛みは冷やす! 

急性の痛みの場合には筋肉は炎症を起こしている可能性があります。 
このような場合には筋肉を冷やしてあげることが重要となります。 
冷やすことで筋肉の炎症を抑えること出来れば腰痛の症状は治まるでしょう。 

 ③ストレッチを行う!

ストレッチには副交感神経を優位にする効果があるとされてます。 
副交感神経はリラックスするときに働く神経で、副交感神経が優位になっているときには筋肉の緊張は緩和するとされています。 
ストレッチの方法は様々ありますので、ご自身が行いやすい方法で行ってみて下さい。 
ただし、方法を誤ると腰痛が悪化する場合もありますので、その場合には中止するようにしてください。  

トレーニングは有効?行う際のコツと注意点

結論からお話しするとトレー二ングは効果がある場合と逆効果な場合があります。
大きな要因はトレーニングの方法にあります。
腰痛が起こっているのは筋力や運動不足だと思ってトレーニングを始めたのに何だか余計に調子が良くない気がする・・という方は1度ご自身のトレーニングが正しいか、行っても良い状態なのかを確認してみてください。 

・自分に合ったトレーニングになっているか。 

例えば、骨盤が前方に傾き腰の反りが大きくて腰に負担がかかりやすい方と、骨盤が後方に起き上がり背中がフラットな人ではトレーニング方法は異なります。
もしも、自分の状態を把握せずにトレーニングを行なっているとすれば、それは筋肉の疲労をさらに溜めることになっているかもしれません。
ご自身で分からないという場合には、まずは体の状態を把握するとことから始めてみましょう。 

・腰以外もトレーニング出来ているか。

先程お伝えしましたように、腰痛の原因が筋肉であっても腰の筋肉だけが原因となっているわけではありません
原因は背骨にあったり、股関節にあったりと様々で腰のみではありません。
また、全身の状態が良くない場合にもいくらトレーニングを行っても効果が表れにくいという場合もあります。
そのような場合にトレーニングを行う際には腰のみではなく、全身を意識して行ってみてください。 

・自分に合ったペースで行えているかどうか。 

トレーニングはただひたすらに毎日行えば良いというものではありません。
間に1日休憩を挟むくらいの方が効果は出やすいとされています。
これは超回復というトレーニングの原則で、腰のトレーニングに限ったことではありません。
もし毎日トレーニングを行うのであれば同じ部位ばかりを日々行うのではなく、スケジュールを立てて行うように心がけてみてください。 

自分に合った解消法を見つけましょう!

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筋肉が原因と聞けば上記にも出てきたようなストレッチやトレーニングを行うという方が多いかと思いますが、それだけではありません。 
例えば食事。 
筋肉が疲れて起こる腰痛には、その疲労を取ってくれるビタミンB1やビタミンEが有効とされています。 
豚もも肉、アーモンドやなどはそのような栄養を多く含んでいる食品ですので、積極的に摂ることで筋肉の疲れを和らげ、血流を良くし、筋肉の緊張を取ってくれます。 
また、睡眠時間が不足している方はそれを改善することも筋肉が原因の腰痛を解消することに役立ちます。 
十分な睡眠時間を確保することはもちろ んですが、ほかにも寝具や眠る部屋の環境を整えることで体の疲労を解消できるように工夫してみるということもひとつの手です。 

まとめ

いかがでしょうか?
腰痛に悩んでいる方は多いものの、絶対にこれが原因!と特定出来る場合はまだそんなに多くはないというのが腰痛の実際のところです。
ですが、昨今の生活スタイルや環境の変化に伴って腰に疲労が溜まりやすくなっており、それによる腰痛が増えているというのは事実です。
そしてまた、腰の筋肉に原因のある腰痛でも問題のある筋肉は腰のみではないということもお分かり頂けたかと思います。
この記事を読んで、自分の腰痛に関して心当たりがあったという方は何かの参考にしていただければ幸いです。
ただし、なかなか治らない、悪化しているという場合には何かの病気が隠れている場合もありますので、専門家の診察を受けるようにしてみてください。
ご自身の腰痛症状に対して整体を試してみたい、という方はお気軽に当院までご相談くださいね。