副鼻腔炎の原因は何?

「風邪を引いた後に鼻の症状がなかなか改善しない。」
「歯や顔が痛く、副鼻腔炎と診断された。原因は何?」
「副鼻腔炎になる原因をしって予防したい!」

副鼻腔炎という名前、あまり聞き慣れない・・という方も多いのではないでしょうか。
この記事では副鼻腔炎について症状を引き起こしやすい原因を副鼻腔炎の種類に分けてご紹介します。
副鼻腔炎について知りたい、私ってもしかして副鼻腔炎?という方はご一読ください。

副鼻腔炎とは?

副鼻腔炎は以前は「蓄膿」と呼ばれていた症状です。
まず、副鼻腔は鼻の穴(鼻腔)の周囲にある4つの空洞を指します。
これらの4つにはそれぞれ小さな穴があり、鼻腔とつながっています。
この鼻腔や副鼻腔の粘膜が何らかの原因で炎症を起こし、肥大化することで、互いを行き来するための小さな穴は塞がれてしまいます。
そして、副鼻腔に溜まった鼻汁に細菌やウイルスが感染し、膿が出来てしまいます。
症状としては
鼻閉・膿性鼻汁・顔面痛・顔面圧迫感・倦怠感・頭痛・発熱などが見られます。
特に鼻汁は黄色く変色しているのであれば、副鼻腔炎にかかっている可能性があります。
このような状態が慢性化するとQOLを低下させてしまうことになりかねない症状です。

副鼻腔炎の原因は・・?

副鼻腔炎は大きく分けると3種類に分けられます。
それぞれの副鼻腔炎の原因とされているものを3種類それぞれに分けてご紹介します。

・急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎の発症はほとんどが「ウイルス性」であるとされています。
このウイルスが原因となる副鼻腔炎が1番多いとされており、風邪の後などに症状が出ることがあります。
また、ブドウ球菌による二次的な細菌感染によって副鼻腔炎を発症する場合もあります。
この際に鼻腔の粘膜が腫れると副鼻腔が塞がって空気の流れが悪くなります。
そして細菌感染が生じると痛みや発熱を伴った急性副鼻腔炎の症状が発生します。

・慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎は「細菌感染」「アレルギー」その他と色々な原因で起こります。
特徴としては、急性副鼻腔炎と異なり、痛みはなく、鼻が出る・においが分かりにくいといった症状が続きます。
このような症状が1ヶ月以上続く場合には耳鼻咽喉科などで検査を受けることをお勧めします。
また、白血球の一種の好酸球という物質が副鼻腔の粘膜に集まることで起こる「好酸球性副鼻腔炎」というものも増えています。
こちらは難治性となることが多いとされています。

・アレルギー性真菌性副鼻腔炎

アレルギー性真菌症副鼻腔炎は「真菌に対するアレルギー反応」によって生じる副鼻腔炎です。
真菌が寄生した副鼻腔を中心に、副鼻腔内や粘膜内に活性化好酸球という炎症を起こす元となる物質が出来ます。
一般的には片側性に発生するとされています。
こちらの副鼻腔炎も難治性であることが多いとされています。

他にもある!副鼻腔炎のリスクを高めること

副鼻腔炎の原因については上記にご紹介した通りです。
ですが、他にも副鼻腔炎を発症するリスクを高めるものがありますので、ご紹介します。
まずは不衛生な水
そのような環境の中で泳ぐと副鼻腔が細菌にさらされます。
これによって細菌感染を起こすと副鼻腔炎の発症リスクは高まります。
また、頻繁に子どもと接触することも、風邪や細菌感染にさらされる頻度が高くなります。
子育て中の方やお仕事で接する機会の多い方は手洗いやうがいをきちんと行うようにすることが副鼻腔炎の原因を作らないために重要となります。
喫煙や副流煙も鼻内の組織を厚くして粘液の流れを滞らせ、細菌が増殖しやすくなります。

副鼻腔炎の原因となるリスクを減らすためには・・

副鼻腔炎で1番多い発症原因は「ウイルス性」であることは前述の通りです。
よって、リスクを減らすためには「出来るだけ風邪を引かないこと」や「風邪を引いても長引かせないよう対処する」ということが重要となります。
特に鼻に症状が出ている場合には鼻汁を溜めないように生理食塩水で鼻うがいを行なって鼻の中を清潔に保つことが大切です。
「アレルギー」が原因の花粉症や鼻炎があるという方も副鼻腔炎を起こしやすいと考えます。
このような方は副鼻腔炎が悪化しやすいので早めに医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか?
副鼻腔炎と言っても種類がいくつかあり、それぞれに原因が異なるということがお分かり頂けたかと思います。
副鼻腔炎の原因で1番多いものは風邪などウイルス感染によるものです。
予防するためにはまずは風邪を引かないように日常生活から注意しましょう。
種類によっても原因が違うので、もちろんウイルスが原因ではない場合もあります。
難治性のものであれば早期の治療が改善への近道となります。
病院で診察を受け、きちんと原因を知った上で対処出来るようにしておきましょう!