「こめかみが痛い…」それ、実は“噛みしめ”が原因かもしれません
「仕事中や運転中、無意識に歯をグッと噛んでいることがある」
「寝起きに顎が疲れている感じがする」
「最近、こめかみ~側頭部の頭痛が増えてきた」
そんな方は、“噛みしめ・食いしばり”が頭痛の引き金になっている可能性があります。
特に現代人は、ストレス・スマホ操作・姿勢の乱れなどにより、
顎や咀嚼筋(そしゃくきん)が常に緊張している状態に陥りがちです。
そしてこの筋緊張が、やがてこめかみや側頭部の“締め付け感・ズキズキ痛”へとつながっていくのです。
噛みしめ・食いしばりとは?|無意識のうちに続く顎の負担
「噛みしめ」「食いしばり」とは、日常生活の中で上下の歯をグッと強く接触させる動作のことを指します。
本来、上下の歯はリラックスした状態でわずかに離れており、接触している時間は1日20分程度が正常とされています。
しかし、ストレスや姿勢の乱れ、自律神経の興奮状態が続くことで、
- 長時間、無意識に歯を噛みしめている
- 睡眠中に食いしばりや歯ぎしりをしている
- 歯を食いしばりながらパソコンやスマホを見ている
といった状態が日常化し、顎まわりの筋肉に過剰な負担がかかってしまうのです。
噛みしめの影響は「顎」だけじゃない!
咀嚼筋や側頭筋と呼ばれる筋肉は、顎からこめかみ~頭部にまで広がっています。
そのため、噛みしめによりこれらの筋肉が緊張すると――
- こめかみがズキズキと痛む
- 側頭部が締め付けられるような感覚
- 顎のだるさ・クリック音・開けにくさ
- 集中力の低下・頭がぼーっとする
といった症状が現れるようになります。
これは、いわゆる「筋緊張型頭痛」の一種であり、放置すると慢性化しやすいため注意が必要です。
噛みしめ・食いしばりのセルフチェック
次のような習慣・状態に心当たりがある方は、要注意です。
- 朝起きたときに顎が疲れている、だるい
- 仕事や家事中、歯をグッと噛んでいるクセがある
- 頭痛や肩こりが夕方になると悪化する
- 歯医者で「歯ぎしりしていますね」と言われたことがある
もし当てはまるものがあれば、噛みしめがあなたの頭痛に関係しているかもしれません。
顎の筋肉と頭痛の関係|“側頭筋”の緊張が痛みを生むメカニズム
噛みしめや食いしばりによって、最も影響を受けるのが「側頭筋」という筋肉です。
側頭筋は、頭の側面~こめかみにかけて広がる筋肉で、下あごの動きをコントロールする主力筋のひとつです。
“噛む力”は想像以上に強い
人が強く食いしばると、60kg以上の力が下顎にかかるとも言われています。
この強い力が、側頭筋や咬筋(こうきん)に毎日繰り返し加わることで、
- 筋肉内に“トリガーポイント(コリの芯)”ができる
- 血流が悪化し、酸素不足となって発痛物質が増える
- 筋膜の滑走性が低下し、頭部全体に痛みが放散する
といった現象が起こり、「こめかみのズキズキ」「側頭部の締めつけ感」という頭痛を引き起こしてしまいます。
“咀嚼筋”と“頭痛”の関連は医学的にも認められている
実はこの現象、「筋・筋膜性頭痛(Myofascial Headache)」という医学的な診断名としても認知されています。
特に、以下のような頭痛に該当する方は、顎の筋肉との関連が強いと考えられます:
- デスクワークや緊張した場面で頭痛が悪化する
- 一般的な鎮痛薬が効きにくい
- 顎の関節を押すと痛みがある・音が鳴る
- 頭痛と一緒に、耳の閉塞感や違和感がある
これは、顎の筋肉が緊張していることによって、耳まわり・こめかみ・目の奥にまで痛みを放散しているサインです。
側頭筋の硬さが“自律神経”にも影響する
さらに、側頭筋の過緊張は自律神経の乱れにもつながる可能性があります。
側頭筋周辺には、頭部の血管やリンパ、自律神経に関連する神経叢(しんけいそう)が密集しています。
ここが慢性的に圧迫されると――
- 頭が重だるい、すっきりしない
- めまい・耳鳴り・眼精疲労
- 寝つきが悪く、睡眠が浅い
といった自律神経系の不調が現れることも。
つまり、「顎のコリ」はただの筋肉の問題ではなく、全身のバランスを乱すきっかけにもなり得るのです。
みゅう整骨院の施術|噛みしめ型頭痛へのFJA的アプローチ
みゅう整骨院では、噛みしめや顎のコリが引き起こす頭痛に対して、FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)をベースにした施術を行っています。
FJAでは、「なぜ顎の筋肉が緊張したのか」「なぜ頭痛が起きる構造になったのか」を明確にし、
構造・神経・動きの3つの層から原因を立体的に見立てていくのが特徴です。
顎関節・側頭部の“滑走性”を回復させる
咀嚼筋(側頭筋・咬筋)や顎関節周囲の筋膜は、滑りが悪くなると強いコリや痛みを生み出します。
みゅう整骨院では、
- AFR(Active Fascia Release)
→ 側頭筋や咬筋の滑走性を改善するファシア施術 - TFM(Tissue Friction Massage)
→ 筋膜の硬結(トリガーポイント)へアプローチし、筋膜の癒着をリリース
といった手技を使い、ピンポイントで痛みの根源をゆるめていきます。
首・肩・背中との連動評価|「噛みしめの結果」も見逃さない
顎の緊張は、首・肩・背中の筋緊張とも密接に関係しています。
実際、顎関節だけを整えても、
- 頸椎(首の骨)の動きが悪い
- 肩甲骨が動かずに首が代償している
- 骨盤が歪んで顎の位置がズレている
など、“全身のアンバランス”が残っていれば、頭痛は再発しやすいのです。
FJAの構造評価では、関節の動き・滑り・ファシアの滑走を精密にチェックし、
「本当に整えるべきポイント」を明らかにしていきます。
噛みしめの背景にある“神経の緊張”にもアプローチ
噛みしめが無意識に起こる背景には、交感神経の過剰興奮やストレス反応が関係している場合が多くあります。
FJAの中でも、
- JIC(Joint Capsule Intrinsic Correction)
→ 関節包への穏やかな刺激で、神経反射を整える - 呼吸・咀嚼・姿勢の再教育
→ 自律神経のバランスを取り戻す指導を実施
などを通じて、身体の“防御モード”を解除し、「噛みしめなくても安心できる状態」をつくっていきます。
みゅう整骨院では、ただ痛い部分だけを治すのではなく、
「なぜ噛みしめてしまう体になったのか」まで踏み込んだ施術を行うことで、
頭痛の根本改善と再発予防を目指しています。
噛みしめ頭痛のセルフケア|毎日の習慣で顎と頭をラクにする方法3選
施術だけでなく、日々のセルフケアも頭痛改善の鍵を握っています。
特に「噛みしめ・食いしばり」タイプの頭痛は、無意識のクセが原因で再発しやすいため、
自宅でのケアをしっかりと取り入れることで、症状の軽減と予防がぐんと高まります。
ここでは、みゅう整骨院がおすすめする簡単にできる3つのセルフケア方法をご紹介します。
① 側頭筋マッサージ|こめかみの“コリ”をほぐす
頭痛の引き金となる「側頭筋」を、やさしくほぐすセルフマッサージです。
特にこめかみにズキズキした痛みが出る方におすすめ。
やり方:
- 両手の指の腹を使って、こめかみ部分に触れる
- 円を描くように、やさしくくるくるマッサージ(痛くない程度)
- 1セット30秒~1分を、1日2~3回
※お風呂上がりやリラックス時に行うと、より効果的です。
② タンポポポーズ(咀嚼筋のリリース)
顔の筋肉(咀嚼筋)をゆるめる、ちょっとユニークなストレッチです。
顔全体がリラックスし、噛みしめ癖を自然と減らす効果があります。
やり方:
- 口を「ポカーン」と軽く開けて、唇と歯の力を完全に抜く
- そのままの表情で、3~5分ほど静かに呼吸
- 唇がタンポポの綿毛のようにふわっとしている感覚が理想
※「あごの力を抜く」感覚を意識することで、無意識の噛みしめを減らす練習になります。
③ 就寝前の深呼吸×顎ストレッチ
夜間の食いしばり対策には、寝る前のリラックス習慣が非常に大切です。
眠る直前に、深呼吸+顎のストレッチを行うことで、睡眠中の無意識の噛みしめを予防します。
やり方:
- ベッドに横になり、深呼吸を5回(吸う4秒 → 吐く8秒)
- 口を開けて、「あいうえお」をゆっくり無音で発声
- 1セット2分ほどを、就寝前の習慣に
※力を入れない、顔の筋肉をゆるめるイメージがポイントです。
まとめ:噛みしめをゆるめれば、頭も心も軽くなる
「なんとなく毎日こめかみが痛い」
「夕方になると頭が締めつけられる」
「マッサージしても一時的にしか楽にならない」
そんな頭痛、もしかしたら“噛みしめ”が原因かもしれません。
実は、顎まわりの筋肉はとてもデリケートで、ストレスや姿勢の影響を受けやすい部位です。
特に、頑張り屋さんで真面目な方ほど無意識に力が入り、噛みしめ癖がついてしまうことがよくあります。
噛みしめは“心と体の緊張サイン”
みゅう整骨院では、顎の緊張を「ただのコリ」として扱いません。
- なぜ噛みしめるのか
- どんな生活習慣や姿勢が関係しているのか
- 顎だけでなく、首・肩・頭・自律神経とのつながりは?
こうした背景までしっかり見立て、FJA理論に基づいた立体的な施術と、再発しないための習慣作りをサポートしています。
「ちゃんと治したい」と思ったときが、改善のチャンスです
これまで我慢してきた頭痛や顎のだるさ――
その不快感が、あなたの毎日を少しずつ蝕んでいたのではないでしょうか?
でも、「もう薬に頼りたくない」「根本から良くなりたい」と思ったその瞬間から、身体は変わり始めます。
- 優しい施術で
- 原因にアプローチして
- 毎日をもっとラクに、軽やかに過ごせるように
そんな未来を一緒に目指していきましょう。
頭痛の原因、他にもあるかも?
噛みしめや顎の緊張による頭痛は非常に多いですが、実は「首」や「自律神経」が原因となるケースもあります。
以下の記事では、それぞれの視点から「頭痛の本当の原因」に迫っています。
痛みの根本を知りたい方は、ぜひ合わせてご覧ください。
▷ その頭痛、実は“首”が原因かも?ストレートネックと頭痛の意外な関係
▷ 午後になるとズキズキ…こめかみの頭痛に整体は効果ある?緊張型頭痛の本当の原因と整骨院の対処法
▷ 自律神経の乱れと頭痛の関係|ストレスと身体の不調の意外なつながり
原因を見極めることで、頭痛との向き合い方は大きく変わってきます。
一人で悩まず、まずは身体のサインに耳を傾けてみませんか?
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そんな方は、お気軽にご相談ください。
※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
※ 免責事項
- 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
- 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
- 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。