側頭筋が原因の頭痛とは?こめかみが痛い理由と改善方法

「こめかみを押すと痛い」「頭の横がズキズキする」

そんな頭痛に悩んでいませんか?
実はその痛み、側頭筋(そくとうきん)という筋肉の緊張が原因になっている可能性があります。

側頭筋とは、こめかみのあたりにある筋肉で、食べ物を噛むときや歯を食いしばるときに働く「咀嚼筋(そしゃくきん)」のひとつです。この筋肉が硬くなると、こめかみ周辺に痛みが出たり、頭痛を引き起こしたりすることがあります。

特に現代では、

  • 長時間のスマートフォンやパソコン作業

  • ストレスによる食いしばり

  • 姿勢の崩れ

  • 目の疲れ

といった生活習慣の影響で、側頭筋が緊張しやすくなっています。

その結果、こめかみを押したときに痛みを感じたり、慢性的な頭痛につながったりすることも少なくありません。

この記事では、

  • 側頭筋とはどんな筋肉なのか

  • 側頭筋が原因で頭痛が起こる理由

  • 側頭筋が硬くなる原因

  • 自宅でできるセルフケアや改善方法

について、できるだけわかりやすく解説していきます。

「こめかみの痛みや頭痛の原因を知りたい」
「セルフケアで改善できる方法を知りたい」

という方は、ぜひ参考にしてみてください。

側頭筋とは?こめかみにある重要な筋肉

こめかみのあたりに触れると、少し盛り上がっている筋肉を感じることがあります。
それが「側頭筋(そくとうきん)」と呼ばれる筋肉です。

側頭筋は、食べ物を噛むときや歯を食いしばるときに働く筋肉で、日常生活の中で頻繁に使われています。
この筋肉は、頭の横から顎にかけて広がっており、こめかみ周辺の痛みや頭痛と深く関係しています。

現代では、スマートフォンやパソコンの使用時間が長くなり、無意識のうちに歯を食いしばってしまう人も増えています。
その結果、側頭筋が緊張し、こめかみの痛みや頭痛を感じる方が多くなっています。

ここでは、側頭筋の位置や役割、そして頭痛との関係について詳しく見ていきましょう。

側頭筋・咬筋のイメージ図

側頭筋の位置

側頭筋は、こめかみから耳の上にかけて広がっている大きな筋肉です。
頭の側面に扇状に広がる形をしており、顎の骨(下顎骨)につながっています。

食べ物を噛むときに、この筋肉が収縮することで顎を動かすことができます。
実際に歯を軽く噛みしめると、こめかみの部分が少し動くのを感じることができます。

これは側頭筋が働いている証拠です。
日常生活では、

  • 食事

  • 会話

  • 無意識の食いしばり

などで頻繁に使われている筋肉のため、疲労や緊張がたまりやすい部位でもあります。

咀嚼筋との関係

側頭筋は「咀嚼筋(そしゃくきん)」と呼ばれる筋肉グループの一つです。

咀嚼筋には主に次の筋肉があります。

  • 側頭筋

  • 咬筋(こうきん)

  • 内側翼突筋

  • 外側翼突筋

これらの筋肉が協力して働くことで、私たちは食べ物を噛んだり、顎を動かしたりすることができます。
しかし、ストレスや生活習慣によって咀嚼筋が緊張すると、顎やこめかみに負担がかかりやすくなります。

その結果、顎関節の違和感や頭痛など、さまざまな不調が起こることがあります。

頭痛との関係

側頭筋が緊張すると、こめかみ周辺の血流が悪くなり、頭痛が起こることがあります。
特に多いのが「筋緊張型頭痛」と呼ばれるタイプの頭痛です。

この頭痛は、

  • 頭が締め付けられるような痛み

  • こめかみの重だるさ

  • 首や肩のこり

などを伴うことが多いのが特徴です。

また、側頭筋の緊張は三叉神経という顔の感覚を司る神経にも影響するため、こめかみ周辺の痛みを強く感じることもあります。

側頭筋が硬くなると起こる症状

側頭筋が緊張して硬くなると、こめかみ周辺だけでなく、さまざまな症状が現れることがあります。
筋肉の緊張は血流の低下を招き、痛みや疲労感を引き起こす原因になります。

ここでは、側頭筋が硬くなることで起こりやすい代表的な症状を紹介します。

こめかみが痛い女性

こめかみの痛み

側頭筋が硬くなると、最もよく見られる症状が「こめかみの痛み」です。

こめかみを押したときに

  • ズキッとする

  • 痛みが響く

  • 重だるい

と感じる場合、側頭筋が緊張している可能性があります。

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用後に痛みを感じることが多いのも特徴です。

 

頭痛

側頭筋の緊張が続くと、頭痛を引き起こすことがあります。

特に、

  • 頭の横が痛む

  • こめかみが重い

  • 頭が締め付けられる

といった症状がある場合、筋肉の緊張が関係している可能性があります。

このタイプの頭痛は、首や肩のこりを伴うことが多いのも特徴です。

顎の疲れ

側頭筋は顎を動かす筋肉でもあるため、硬くなると顎に疲れを感じることがあります。

例えば、

  • 食事のあとに顎がだるい

  • 長時間話すと顎が疲れる

  • 顎を開けると違和感がある

といった症状が出ることがあります。

目の疲れ

側頭筋は目の周囲の筋肉とも関係があるため、緊張すると眼精疲労を感じることがあります。

その結果、

  • 目の奥の痛み

  • こめかみの違和感

  • 視界のぼやけ

などの症状が現れることもあります。

側頭筋が硬くなる原因

側頭筋が硬くなる原因は、日常生活の中に多く潜んでいます。
ここでは、特に多い原因を紹介します。

歯軋りをして歯を気にする女性

食いしばり

ストレスを感じているとき、人は無意識に歯を食いしばることがあります。
この状態が続くと、側頭筋に強い負担がかかり、筋肉が緊張してしまいます。

歯ぎしり

睡眠中の歯ぎしりも、側頭筋を疲労させる大きな原因です。

朝起きたときに

  • 顎が疲れている

  • こめかみが痛い

と感じる場合は、歯ぎしりが関係している可能性があります。

ストレス

ストレスがたまると、体は無意識に緊張状態になります。
その結果、側頭筋を含む咀嚼筋が硬くなり、頭痛やこめかみの痛みを引き起こすことがあります。

姿勢

猫背などの姿勢の崩れも、側頭筋に影響します。
姿勢が悪くなると首や肩の筋肉が緊張し、その影響が頭部の筋肉にも広がります。

スマホ

スマートフォンを長時間使用すると、頭が前に出る姿勢になりやすくなります。
この姿勢は首や肩に負担をかけ、結果的に側頭筋の緊張につながります。

側頭筋のセルフチェック

机にチェックの文字を書く手

こめかみの痛みや頭痛があるとき、「その原因が側頭筋なのかどうか」を簡単に確認する方法があります。
側頭筋は、こめかみから耳の上にかけて広がっている筋肉で、食べ物を噛むときや歯を食いしばるときに働く「咀嚼筋」の一つです。

この筋肉が硬くなると、

  • こめかみの痛み

  • 頭の横の頭痛

  • 顎の疲れ

  • 目の奥の重さ

などの症状が出ることがあります。
ここでは、自宅でも簡単にできる側頭筋のセルフチェック方法を紹介します。

こめかみを押す

まず、こめかみの少しくぼんだ部分を指で軽く押してみましょう。

もし次のような症状がある場合、側頭筋が硬くなっている可能性があります。

  • 押すと痛みを感じる

  • ズーンとした重さがある

  • 痛みが頭の横に広がる

側頭筋は、ストレスや食いしばりによって緊張しやすい筋肉です。
特にデスクワークやスマートフォンの使用時間が長い方は、この部分が硬くなりやすい傾向があります。

口を開ける

次に、ゆっくり口を大きく開けてみましょう。

そのときに

  • 顎が重く感じる

  • こめかみが痛む

  • 顎の動きがスムーズではない

といった症状がある場合は、咀嚼筋の緊張が関係している可能性があります。
側頭筋は顎の動きに深く関係しているため、筋肉が硬くなると顎の動きにも影響が出ることがあります。

顎の疲れ

普段の生活の中で、顎の疲れを感じることはありませんか?

例えば、

  • 食事のあとに顎がだるい

  • 長時間話すと顎が疲れる

  • 朝起きたときに顎が重い

このような症状がある場合、側頭筋や咬筋などの咀嚼筋が緊張している可能性があります。
特に、睡眠中の歯ぎしりや日中の食いしばりは、側頭筋を疲労させる大きな原因になります。

側頭筋をほぐすセルフケア

側頭筋の緊張による頭痛やこめかみの痛みは、セルフケアによって軽減できることがあります。
ここでは、自宅で簡単にできる方法を紹介します。

背伸びする女性

マッサージ

側頭筋のマッサージは、こめかみの緊張を和らげるのに効果的です。

方法はとても簡単です。

  1. 人差し指と中指をこめかみに当てる

  2. 軽く押しながら円を描くように動かす

  3. 30秒ほどゆっくり行う

このとき、強く押しすぎないように注意しましょう。
痛みを感じない程度の力で行うことがポイントです。
入浴中やお風呂上がりなど、体が温まっているときに行うと、筋肉がほぐれやすくなります。

ストレッチ

首や肩の筋肉が硬くなると、頭の筋肉にも負担がかかります。
そのため、側頭筋のケアには首や肩のストレッチも大切です。

簡単な方法としては、

  1. 背筋を伸ばして座る

  2. 首をゆっくり左右に倒す

  3. 10秒ほどキープする

これを数回繰り返すだけでも、首や肩の筋肉が緩み、頭部の緊張が軽減しやすくなります。

顎のリラックス

多くの人は、無意識のうちに歯を食いしばっています。
実は、上下の歯は普段接触していない状態が正常です。

そのため、日常生活の中で「歯を軽く離す」ことを意識するだけでも、咀嚼筋の緊張を減らすことができます。
デスクワーク中やスマートフォンを見ているときに、歯を食いしばっていないか確認してみましょう。

姿勢改善

姿勢の崩れも、側頭筋の緊張を引き起こす原因になります。
特にスマートフォンを使用しているときは、頭が前に出る姿勢になりやすく、首や肩の筋肉に負担がかかります。
その結果、頭の筋肉も緊張し、こめかみの痛みや頭痛につながることがあります。

スマートフォンを見るときは、

  • 背筋を伸ばす

  • 画面を目線の高さに近づける

といった姿勢を意識することが大切です。

整体でできる側頭筋アプローチ

こめかみの痛みや頭痛は、側頭筋だけが原因とは限りません。

実際には、

  • 首の筋肉

  • 肩の緊張

  • 顎関節

  • 神経の働き

など、複数の要因が関係していることが多くあります。
そのため、整体では筋肉だけでなく、体全体のバランスを確認しながら施術を行います。

例えば、FJA(ファシアティック・ジョイント・アプローチ)では、

  • ファシア(筋膜)

  • 関節

  • 神経

といった体の構造を総合的に評価し、どこから動きのバランスが崩れているのかを見極めます。
筋肉の硬さだけをほぐすのではなく、関節の動きや神経の働きまで含めて調整することで、体本来の動きを取り戻しやすくなります。

このように全身のバランスを整えることで、側頭筋の過度な緊張が軽減し、こめかみの痛みや頭痛の改善につながることがあります。

病院を受診した方がよい症状

こめかみの痛みの多くは、筋肉の緊張や疲労が原因ですが、まれに重大な病気が隠れている場合もあります。
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

強い頭痛

今まで経験したことがないような強い頭痛が突然起こった場合は注意が必要です。

特に、

  • 突然激しい痛みが出た

  • 痛みがどんどん強くなる

といった場合は、脳の病気の可能性もあるため、すぐに受診することが大切です。

神経症状

次のような症状がある場合も、医療機関への相談が必要です。

  • 手足のしびれ

  • ろれつが回らない

  • 視界がぼやける

  • めまいがする

これらの症状は、脳や神経の異常が関係している可能性があります。

まとめ

側頭筋は、こめかみ周辺にある重要な筋肉で、食事や会話など日常生活の中で頻繁に使われています。

しかし、

  • ストレス

  • 食いしばり

  • 姿勢の崩れ

  • スマートフォンの使用

などによって筋肉が緊張すると、こめかみの痛みや頭痛につながることがあります。
まずはセルフチェックを行い、マッサージやストレッチなどのセルフケアを試してみましょう。

それでも症状が改善しない場合は、体のバランスや筋肉の状態を専門家に相談することも大切です。
また、強い頭痛や神経症状がある場合は、重大な病気の可能性もあるため、早めに医療機関を受診するようにしてください。

こめかみの頭痛を改善したい方へ|原因別に詳しく解説した関連記事

こめかみの痛みや頭痛は、単なる疲れではなく、筋肉の緊張や生活習慣が関係しているケースも少なくありません。

特に今回ご紹介したように、

  • 側頭筋の緊張

  • 食いしばりの癖

  • ストレスや姿勢

といった要因が重なることで、症状が長引いてしまうことがあります。

もし、「こめかみを押すと痛い原因をもっと詳しく知りたい方」は、
▶︎「こめかみを押すと痛いのはなぜ?原因と対処法」の記事も参考にしてみてください。

さらに、「食いしばりが関係しているかもしれない」と感じた方は、
▶︎「食いしばりが原因の頭痛とは?こめかみが痛くなる理由と改善方法」もあわせてご覧ください。

それぞれの原因を知ることで、自分の頭痛のタイプが見えてきます。
「なんとなく頭痛がある」状態から一歩進んで、なぜ起きているのかを知ることが改善の第一歩です。

気になる症状がある方は、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。

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この記事の監修・執筆者:平井 大樹(箕面市の整体 みゅう整骨院 代表)

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平井大樹(TAIKI HIRAI
箕面市の整体 みゅう整骨院の代表
柔道整復師・スポーツトレーナー。臨床歴20年・10万人以上の施術実績。治療家のための平井塾主宰。

臨床歴20年・10万人の施術実績を持つ「身体の専門家」

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