60代・70代の坐骨神経痛|加齢で悪化する理由と歩き続けるためにできること

「年齢のせいだから仕方ない」と諦めていませんか?

「最近、歩くとお尻から脚にかけてしびれるようになった。」
「以前より長い距離を歩けなくなった。」
「年齢のせいだから、この痛みとは付き合っていくしかないと思っている。」

このようなお悩みはありませんか。

また、ご家族の方で、

「最近、父や母の歩き方が変わった。」
「つまずくことが増えて心配。」

と感じている方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、年齢を重ねることで身体にはさまざまな変化が起こります。

しかし、「年齢=坐骨神経痛が治らない」というわけではありません。

身体の状態を正しく確認し、適切なケアを行うことで、症状の軽減や歩ける距離の維持を目指せる場合があります。

特に高齢者では、坐骨神経痛そのものよりも、転倒や活動量の低下によって生活の質(QOL)が大きく下がることが問題になることもあります。

この記事では、60代・70代に坐骨神経痛が増える理由や注意したいポイント、高齢者でも取り組みやすい対策、みゅう整骨院での考え方について詳しく解説します。

年齢を重ねると坐骨神経痛が起こりやすくなる理由

加齢による椎間板や筋力の変化で坐骨神経痛が起こりやすくなる様子を表現した高齢女性のイメージ

「年を取ったから仕方ない。」

そう考えてしまう方は少なくありません。

しかし、坐骨神経痛は年齢そのものが原因ではなく、加齢によって起こる身体の変化が積み重なることで発症しやすくなると考えられています。

ここでは、高齢者に坐骨神経痛が多くみられる主な理由をご紹介します。

椎間板や骨の変化

年齢を重ねると、背骨のクッションの役割をしている椎間板は少しずつ水分を失っていきます。

すると、椎間板の厚みが減り、神経の通り道が狭くなりやすくなります。

また、骨の変形や骨棘(こつきょく)ができることで、神経へ刺激が加わる場合もあります。

その結果、お尻から脚にかけての痛みやしびれが現れることがあります。

さらに、高齢者では脊柱管狭窄症を合併しているケースも少なくありません。

関連記事:脊柱管狭窄症の原因・症状・改善法 完全ガイド

筋力の低下(サルコペニア)

年齢とともに筋肉量は少しずつ減少していきます。

この現象はサルコペニアと呼ばれ、高齢者では特に注意が必要です。

体幹やお尻の筋肉が弱くなると、腰や骨盤を支える力が低下します。

その結果、腰椎や股関節へ負担が集中し、坐骨神経へも負荷がかかりやすくなることがあります。

筋肉は身体を支える大切な役割を担っています。

年齢を重ねるほど、筋力を維持することが重要になります。

血流や神経の回復力が低下する

高齢になると、若い頃と比べて血管の柔軟性が低下しやすくなります。

すると、筋肉や神経へ十分な酸素や栄養が届きにくくなることがあります。

神経は血流の影響を受けやすいため、回復に時間がかかることも少なくありません。

「以前より治りにくくなった。」

と感じる背景には、このような身体の変化が関係している場合があります。

筋肉や筋膜の柔軟性が低下する

長年の生活習慣や姿勢の積み重ねによって、筋肉や筋膜は少しずつ硬くなりやすくなります。

特に、

  • お尻の筋肉
  • 梨状筋
  • 股関節周囲の筋肉

などが硬くなると、坐骨神経の周囲へ負担がかかることがあります。

また、筋膜や神経の滑りが悪くなる滑走不全が症状へ影響しているケースも考えられます。

画像検査では分からない身体の動きも、高齢者では確認することが大切です。

「年齢のせい」と諦める必要はありません

ストレッチを行う高齢女性のイメージ

年齢を重ねることで身体が変化することは自然なことです。

しかし、その変化すべてを止めることはできなくても、身体への負担を減らすことは目指せます。

例えば、

  • 姿勢を整える
  • 股関節の動きを改善する
  • 筋肉の柔軟性を保つ
  • 呼吸を整える
  • 身体全体のバランスを見直す

このような取り組みは、坐骨神経へかかる負担を減らすことにつながる可能性があります。

そのため、「年齢のせいだから」と諦めるのではなく、今の身体の状態を知ることが大切です。

高齢者の坐骨神経痛で本当に怖いこと

坐骨神経痛というと、「痛み」や「しびれ」に目が向きがちです。

しかし、高齢者の場合、本当に注意したいのは症状そのものだけではありません。

痛みやしびれがきっかけとなり、生活全体へ影響が広がってしまうことがあります。

坐骨神経痛で腰やお尻の痛みに悩む高齢女性のイメージ画像

転倒のリスクが高くなる

坐骨神経痛では、

  • 足のしびれ
  • 感覚の鈍さ
  • 筋力の低下

などが起こることがあります。

すると、段差に気付きにくくなったり、つまずきやすくなったりすることがあります。

高齢者では、一度の転倒が大きなケガにつながることも少なくありません。

特に、大腿骨や手首の骨折は、その後の生活へ大きな影響を及ぼす可能性があります。

坐骨神経痛では、「痛みを我慢できるか」だけではなく、「安全に歩けるか」という視点も大切です。

外出が減ることで身体が弱りやすくなる

歩くと痛いからといって、外出を控えるようになる方も少なくありません。

しかし、身体を動かす機会が減ると、

  • 筋力の低下
  • 体力の低下
  • 関節の硬さ

などが進みやすくなります。

その結果、さらに歩きにくくなるという悪循環へつながることがあります。

フレイルの進行につながることもあります

高齢者では、「フレイル」という状態にも注意が必要です。

フレイルとは、年齢とともに心身の活力が低下し、介護が必要な状態へ近づいている段階を指します。

坐骨神経痛によって活動量が減ると、

  • 筋肉が減る
  • 外出しなくなる
  • 人との交流が減る

という変化が起こりやすくなります。

そのため、症状だけではなく、生活全体への影響も考えることが重要です。

認知機能にも影響する可能性があります

歩く機会が減ると、買い物や趣味、人との交流も少なくなりやすくなります。

活動量の低下は、認知機能の低下につながる可能性があることも報告されています。

もちろん、坐骨神経痛が直接認知症を引き起こすわけではありません。

しかし、外出や運動の機会が減ることで、生活の質が低下しやすくなることは知っておきたいポイントです。

ご家族が気付いてあげたいサイン

高齢者ご本人は、

「年齢のせいだから。」
「これくらい我慢できる。」

と考え、症状を周囲へ話さないこともあります。

そのため、ご家族が小さな変化に気付いてあげることも大切です。

このような変化はありませんか?

以前と比べて、次のような変化がみられる場合は、一度身体の状態を確認することをおすすめします。

  • 歩く速度が遅くなった
  • 少し歩いただけで休憩するようになった
  • 外出する回数が減った
  • よくつまずくようになった
  • 手すりにつかまることが増えた
  • 椅子から立ち上がるのに時間がかかる
  • 長時間座ることを嫌がる
  • 「足がしびれる」と話すことが増えた

これらは加齢だけではなく、坐骨神経痛や脊柱管狭窄症などが影響している可能性もあります。

早めに身体の状態を確認することで、適切な対応につながることがあります。

高齢者の坐骨神経痛と脊柱管狭窄症の関係

高齢者の坐骨神経痛について相談する様子のイメージ画像

高齢者の坐骨神経痛では、脊柱管狭窄症が背景にあるケースが少なくありません。

ここで知っておきたいのは、

坐骨神経痛と脊柱管狭窄症は同じ病気ではないということです。

坐骨神経痛は「症状」の名前です

坐骨神経痛とは、お尻から脚にかけて現れる痛みやしびれなどの症状を指します。

つまり、病名ではありません。

そのため、原因となる病気は一つではなく、

  • 脊柱管狭窄症
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 梨状筋症候群
  • 筋膜や神経の滑走不全

など、さまざまな原因が考えられます。

高齢者では脊柱管狭窄症が多くみられます

60代以降になると、脊柱管狭窄症が原因となって坐骨神経痛が現れる方が増えてきます。

特に、

  • 少し歩くと脚がしびれる
  • 休憩するとまた歩ける
  • 前かがみになると楽になる

という症状がある場合は、脊柱管狭窄症が関係している可能性があります。

一方で、お尻の奥だけが痛い場合や、長時間座ることで悪化する場合は、梨状筋や筋膜の影響が考えられることもあります。

原因によって対応方法は異なるため、症状だけで判断しないことが大切です。

高齢者でも整骨院の施術は受けられますか?

みゅう整骨院の院長

「年齢が高いから整骨院は難しいのでは。」

このようなご相談をいただくことがあります。

しかし、年齢だけを理由に施術が受けられないということはありません。

大切なのは、現在のお身体の状態を確認し、その方に合った方法を選ぶことです。

みゅう整骨院では身体への負担に配慮しています

みゅう整骨院では、強い力で押したり、無理に関節を動かしたりする施術は行っていません。

一人ひとりのお身体の状態を確認しながら、負担の少ないソフトな施術を心掛けています。

そのため、高齢の方でも安心して施術を受けていただけるよう努めています。

ご家族と一緒のご来院も歓迎しています

初めて整骨院へ来られる高齢者の方の中には、不安を感じる方もいらっしゃいます。

みゅう整骨院では、ご家族の付き添いも歓迎しています。

現在のお身体の状態や施術内容について、ご本人だけでなくご家族にも分かりやすくご説明いたします。

一人で悩まず、ご家族と一緒にご相談いただくことも大切です。

ご家族にお願いしたいこと

高齢者の坐骨神経痛では、ご本人だけで頑張ろうとすると、症状を我慢してしまうことがあります。

だからこそ、ご家族のサポートも大切です。

高齢者の坐骨神経痛を支える家族のイメージ画像

「歩かない方がいい」は逆効果になることもあります

痛みがあると、

「無理をしないで。」
「今日は家で休んで。」

と声を掛けたくなるかもしれません。

もちろん、強い痛みがある時は安静が必要な場合もあります。

しかし、必要以上に身体を動かさなくなると、筋力や体力が低下し、かえって歩きにくくなることがあります。

大切なのは、無理をすることではなく、現在の身体の状態に合った活動量を維持することです。

一緒に歩くことが大きな支えになります

「運動してください。」

と言われても、一人では続けにくいものです。

ご家族が一緒に散歩をしたり、買い物へ出掛けたりするだけでも、身体を動かすきっかけになります。

楽しみながら続けられることが、長く歩ける身体づくりにつながります。

小さな変化にも気付いてあげましょう

ご本人は、痛みやしびれを「年齢のせい」と思い込み、周囲へ話さないこともあります。

そのため、

  • 歩く速度が遅くなった
  • 以前より外出が減った
  • よくつまずくようになった
  • 手すりを使うことが増えた

このような変化がみられたら、一度身体の状態を確認することをおすすめします。

高齢者でも安全にできるセルフケア

セルフケアは、無理なく続けられることが何より大切です。

高齢者の場合は、勢いよく身体を動かしたり、強いストレッチを行ったりする必要はありません。

安全に続けられる方法を選びましょう。

高齢者が椅子を使って安全にお尻のストレッチを行う坐骨神経痛のセルフケアイメージ

椅子を使ったお尻のストレッチ

椅子に浅く腰掛けます。

片足を反対側の膝へ乗せ、背筋を伸ばしたまま身体を少し前へ倒します。

お尻の奥が心地よく伸びるところで20〜30秒ほど保ちましょう。

左右それぞれ2〜3回を目安に行います。

痛みが強くなる場合は無理をせず、中止してください。

かかとの上げ下げ運動

椅子や机につかまりながら、ゆっくりとかかとを上げ下げします。

ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれています。

この運動を行うことで、脚の血流を促すことが期待できます。

10〜20回を目安に、無理のない範囲で行いましょう。

水中歩行や自転車もおすすめです

陸上で歩くことがつらい方は、水中歩行も選択肢の一つです。

水の浮力によって腰や膝への負担が少なくなり、安心して身体を動かしやすくなります。

また、エアロバイクなどの自転車運動も、関節への負担を抑えながら運動しやすい方法です。

脊柱管狭窄症を合併している方では、前かがみの姿勢が楽になるため、自転車の方が続けやすいこともあります。

転倒しにくい環境を整える

セルフケアとあわせて、ご自宅の環境を見直すことも大切です。

例えば、

  • 滑りやすいスリッパを避ける
  • 廊下や階段に手すりを設置する
  • 室内の段差を減らす
  • 夜間は足元を照らす照明を使用する

このような工夫も、転倒予防につながります。

よくある質問(FAQ)

よくある質問 Q&A

Q. 高齢の親が整骨院を怖がっています。どう説明すればいいですか?

無理に勧める必要はありません。

「身体の状態を確認してもらうだけでも大丈夫だよ。」

と伝えることで、不安が和らぐ方もいらっしゃいます。

当院では、施術内容についても分かりやすくご説明しています。

Q. 90代でも施術を受けられますか?

年齢だけで判断することはありません。

現在のお身体の状態や持病などを確認したうえで、施術が適しているかを判断いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

Q. 介護保険を使って整骨院へ通えますか?

整骨院の施術には、介護保険は利用できません。

制度についてご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

Q. 手術後でも整骨院へ通えますか?

術後の経過や主治医の指示によって異なります。

手術後のリハビリや身体のバランスを整える目的でご相談いただく方もいらっしゃいます。

まずは現在の状態を確認させていただきます。

Q. 坐骨神経痛と認知症は関係がありますか?

坐骨神経痛が直接認知症の原因になるわけではありません。

しかし、痛みによって外出や運動の機会が減ると、活動量や社会参加が少なくなることがあります。

そのため、歩ける生活を維持することは、健康な毎日を送るうえでも大切です。

まとめ

60代・70代では、椎間板や骨の変化、筋力の低下、血流の変化など、さまざまな要因が重なり、坐骨神経痛が起こりやすくなります。

しかし、「年齢のせいだから仕方ない」と諦める必要はありません。

現在の身体の状態を正しく把握し、適切なケアを行うことで、歩ける距離の維持や生活の質(QOL)の向上を目指せる可能性があります。

また、高齢者では痛みやしびれだけでなく、転倒やフレイル、活動量の低下を防ぐことも大切です。

ご本人だけで悩まず、ご家族と一緒に身体の状態を確認しながら取り組んでいきましょう。

みゅう整骨院では、FJA理論をもとに身体全体のバランスを確認し、一人ひとりの状態に合わせた施術とセルフケアをご提案しています。

「歩ける時間が短くなった。」
「年齢のせいと諦めていた。」
「家族の歩き方が気になる。」

このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

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この記事の監修・執筆者:平井 大樹(箕面市の整体 みゅう整骨院 代表)

みゅう整骨院の代表・施術実績16万人以上を誇る治療家の顔写真

平井大樹(TAIKI HIRAI
箕面市の整体 みゅう整骨院の代表
柔道整復師・スポーツトレーナー。臨床歴20年・10万人以上の施術実績。治療家のための平井塾主宰。

臨床歴20年・10万人の施術実績を持つ「身体の専門家」

私は、これまで20年間、延べ10万人を超える患者様と向き合ってきました。その中で最も大切にしてきたのは、「痛みを取る」ことだけではなく、「患者様が心から安心して過ごせる毎日を取り戻す」ことです。

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  • 店舗名:みゅう整骨院
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  • アクセス:阪急箕面線「牧落駅」より徒歩7
  • 電話番号072-722-7026
  • 公式サイトhttps://myuseikotsu.com/

※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。

※ 免責事項

  • 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
  • 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
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