「胃下垂と便秘って関係しているの?」
「胃下垂を治せば便秘も解消される?」
「どんな対処法を行なっても便秘が改善しない・・」
特段太っているという訳でもないのにお腹がぽっこりと出ている・・
このような胃下垂に日本人の約30%が悩まされているとされています。
そして、胃下垂が便秘と関係していると言う話があります。
この記事ではどうしてそのように言われているのか、本当に関係があるの?というお話をしていきます。
ご興味のある方は読み進めていただければと思います。
胃下垂も便秘も女性に多い!
まず、胃下垂と便秘それぞれについて少し知っておいて頂ければと思います。
胃下垂
その名の通り、胃が通常の位置よりも下に垂れ下がってしまっていることを指します。
痩せている人や女性に多いとされています。
代表的な症状は胃痛や胃もたれで、そこから悪化すると胃炎や胃潰瘍を引き起こすばあおもあります。
原因としては暴飲暴食や早食い、脂物の多い食事といった胃に負担をかけるような生活が挙げられます。
便秘
定義としては3日以上排便がない状態、または毎日排便があったとしても残便感が残る状態とされています。
便秘の種類には便が作られる過程に問題のあるものと、腸そのものに問題があって起こっているものの2種類があります。
また、食事や環境によって急性に生じる便秘もあります。
どうして胃下垂と便秘が関係している?
胃下垂と便秘には大きく分けて2つの要因が関係しているとされています。
まずは胃の働き。
次に腸の圧迫です。
主にこの2つが関係して胃下垂による便秘は起こっているとされています。
以下に1つずつ詳しく説明していきます。
胃の働き
胃は皆さんご存じの通り、食べ物の消化を行う場所ですよね。
胃での消化は胃が伸びたり縮んだりと規則的な収縮を繰り返し、胃液が食べ物と混ざることによって行われます。
ですが、胃下垂の状態となるとそもそも胃が伸びた状態となってしまう為、十分に収縮できなくなり食べ物が混ざりにくくなります。
そして消化が不十分なまま送られた食べ物が腸へと送られることで、腸は疲労します。
その結果、便を送り出す機能も低下し便秘を引き起こすと考えられています。
腸への悪影響も
スムーズな排便を行うためには蠕動運動といって、腸が伸びたり縮んだりを繰り返しながら消化された食べ物を送り出す作業が必要となります。
ですが、胃下垂の状態になると垂れ下がった胃が腸を圧迫することとなります。
その結果、蠕動運動が十分に出来なくなり便秘になるのです。
解消法はある?
もちろん、原因となっている胃下垂を治すことが出来れば1番いいのですが、それが出来なくて悩んでいるという方が多いかと思います。
そんな時に試して頂きたい解消法をいくつかご紹介します。
・消化のいいものを食べる習慣を!
胃下垂になると胃での消化不良が起こります。
よって、そもそも消化の良い食べ物を食べることは結果、腸への負担も減らして便秘を解消させる手助けとなります。
また、よく噛んで食べることも消化が行いやすくなりますので、よく噛むことを意識してみましょう。
・お腹を温める!
お腹に手を当ててみてください。
触った感覚でお腹が冷たいと感じた方は内臓が冷えているかも知れません。
お腹が冷えてしまうと、内臓全体の機能が落ち、消化や蠕動運動などの機能もさらに低下して便秘の原因となります。
お腹を温めて内臓の機能を上げることが出来れば、胃下垂で働きが落ちている腸の働きが回復し、便秘の解消に役立ちます。
お腹の周りを温めたり、体を温める食事を摂る、適度な運動を行なうなどを心がけるようにしてみましょう。
・水分はしっかりと!
水分をきちんと摂ることは腸の内容物が通過しやすくなるという効果が期待出来ます。
胃下垂になっていると腸への負担が大きくなることで便秘を引き起こしやすくなっていますので、出来るだけ通過しやすくなるように水分はきちんと摂っておきましょう。
まとめ
胃下垂が原因の便秘は胃での消化不良やそれによって起こる他の内臓疲労が関係しているという事は知って頂けたかと思います。
胃下垂で便秘に悩んでいる・・という方はここでご紹介した解消法も少し頭に置いて試してみてくださいね。
たかが便秘、されど便秘です。
放っておくと内臓の病気の原因となる場合もありますので、きちんと原因を知って上で生活習慣の改善や、ご自身に合った対処法を見つけられるようにしておきましょう!