「喉に何か詰まっている感じがする」「呼吸が浅くなった気がする」
そんな不調の原因が、スマホを見る姿勢=“スマホネック”にあるとは思ってもいない方も多いのではないでしょうか?
スマホネックは、スマートフォンやタブレットを長時間見下ろすことで、首の自然なカーブが失われる“現代病”です。
その姿勢の乱れが首や肩に負担をかけるだけでなく、喉の筋肉・神経・呼吸器にまで悪影響を与えることがわかってきました。
この記事では、スマホネックによって喉に違和感が起きる仕組みをわかりやすく解説し、整骨院でのケアやセルフチェック法もご紹介します。
「病院で異常がないと言われたのに、不調が続いている」という方は、ぜひご覧ください。
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スマホネックとは?知らずに進行する現代病
ストレートネックとスマホネックの違い
「スマホネック」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、長時間スマートフォンやタブレットを操作するときのうつむいた姿勢が原因で、首の自然なカーブ(前弯)が失われ、まっすぐになってしまう状態のことです。
医学的には「ストレートネック」と呼ばれる状態に近く、スマホネックはその生活習慣型の原因を強調した呼称といえます。
特に、以下のような方は要注意:
- スマホを1日2時間以上見る
- ベッドやソファで長時間操作する
- 首が前に出た姿勢をしていると言われたことがある
実はこの姿勢、見た目以上に首・喉・胸の前側に大きな負担をかけているのです。
どんな姿勢がスマホネックを引き起こすのか
スマホネックを招きやすい姿勢の特徴としては、以下のような“無意識のクセ”が挙げられます。
- 顎を突き出して画面を見る
- 背中を丸めて首だけ前に出す
- 肩がすくみ、腕だけが前に出ている状態
この姿勢では、首の骨(頸椎)が本来持っているS字カーブが失われ、前方に引っ張られ続ける状態に。
特に首の前面には、喉・気管・神経・血管・筋肉が密集しているため、その姿勢の影響は「首」だけでなく「喉」「呼吸器」「自律神経」にまで波及していく可能性があります。
スマホネックが喉に与える意外な影響とは
スマホネックによる姿勢の乱れは、単なる「首や肩のこり」だけではありません。
実は近年、整骨院や医療機関では、“喉の違和感”や“呼吸のしづらさ”といった声が増えています。
その理由は、首の前面に位置する筋肉・神経・構造物が、姿勢によって圧迫・緊張されやすいからです。
首前面の筋肉(舌骨筋・広頸筋)への負担
スマホを見る姿勢では、頭が前に突き出た状態になりやすく、首の前側にある以下の筋肉が常に緊張した状態になります。
- 舌骨筋群:喉の奥で舌や声帯とつながる筋肉。緊張すると「飲み込みづらさ」や「喉の詰まり感」の原因に。
- 広頸筋(こうけいきん):首の皮膚のすぐ下にある薄い筋肉。緊張が続くと、首前面の締めつけ感や違和感が出やすくなります。
このように、スマホネックの姿勢が続くことで、「喉の筋肉が硬くなる」→「つかえ感・違和感が出る」という現象が起こるのです。
嚥下・発声・呼吸にどう関わってくるのか
喉は、「空気を通す」「食べ物を飲み込む」「声を出す」など、重要な機能が集まるエリアです。
スマホネックが進行すると:
- 声がかすれる/喉が締めつけられるような感覚
- 深く息が吸いづらい/胸が開かない
- 無意識に喉に力が入る/つばが飲み込みづらい
など、“機能的な不調”として喉の違和感が現れることも少なくありません。
しかもこれらは、病院で検査をしても異常が見つからないケースが多いため、見落とされやすいのが現状です。
スマホネックによる喉症状のチェックポイント
「なんとなく喉に違和感があるけれど、風邪でもないし、病院でも異常なしと言われた…」
そんな声が多いのも、スマホネックの“隠れた影響”が関係しているかもしれません。
ここでは、スマホネックによる喉への負担が出ているかもしれないサインと、簡単にできるセルフチェック法をご紹介します。
こんな違和感はスマホネックかも?
以下のような症状に心当たりはありませんか?
- 喉がつまるような感じがする(何も詰まっていないのに)
- 声がかすれる/長時間話すと疲れる
- 息が吸いづらく、呼吸が浅くなる
- 食べ物やつばが飲み込みにくい
- 首の前面を押すと固くて痛みがある
これらは、姿勢がもとで起こる“機能的違和感”の典型です。
症状が軽い場合でも、日々積み重なることで不調が慢性化していくことがあります。
自分でできる簡単チェック方法
スマホネックかどうかは、次のような方法で簡単にセルフチェックできます。
✅ 壁立ちチェック
- 壁に背中をつけて、かかと・お尻・背中を密着させる
- 頭の後ろが自然に壁につくか確認
→ 頭が壁につかない/顎が上がってしまう場合は、スマホネック傾向の可能性大です。
✅ 顎の位置チェック
正面を向いて自然に立った状態で:
- 鏡を見て、耳の位置が肩より前に出ていないか?
- 顎が突き出た姿勢になっていないか?
→ “耳が肩より前”にある方は、首が前にずれているサインです。
整骨院からのアプローチ|首・胸郭・神経の調整
スマホネックによる喉の違和感に対して、整骨院では単に「姿勢を正しましょう」とアドバイスするだけでなく、根本的な構造と神経バランスの乱れに着目したアプローチを行います。
深層筋の緊張を整え、首前面の負担を軽減
スマホネックの姿勢では、首の前側の筋肉が緊張し、後ろ側(首の後面)の筋肉が伸ばされて弱くなるアンバランスな状態になります。
整骨院では以下のような施術を行います:
- 頸部深層筋(前斜角筋・後頭下筋群など)の調整
- 舌骨筋群の過緊張を緩和するアプローチ
- 肩甲骨・胸郭の可動性を高める手技
こうした施術により、首の前後・左右の筋肉バランスが整い、喉周辺の“詰まり感”や違和感の解消につながっていきます。
胸郭の開放と神経バランスの調整で呼吸も楽に
スマホ姿勢では、肋骨や胸郭が前にすぼまり、呼吸が浅くなる傾向があります。
これは単に酸素不足を引き起こすだけでなく、自律神経のバランスにも影響します。
整骨院では:
- 胸郭周囲の筋肉をゆるめて、深い呼吸ができる状態をつくる
- 横隔膜や肋間筋など、呼吸筋に働きかける施術
- 神経の流れが整いやすい姿勢づくりのサポート
を通して、呼吸・発声・嚥下の回復をサポートしていきます。
整骨院でのケアは、「今ある不調」だけでなく、「今後の悪化や再発予防」までを見据えた根本的サポートが特徴です。
まとめ|“当たり前の姿勢”を見直すだけで不調は変わる
喉の違和感や声のかすれ、息苦しさといった症状が、「スマホの使い方」や「日常の姿勢」に原因があると知る方は、まだ多くありません。
ですが実際に、スマホネックが進行すると、
- 喉の筋肉や神経を圧迫する
- 呼吸や発声、飲み込みの機能を乱す
- 自律神経のバランスを崩す
といった形で、“目には見えない不調”がじわじわと広がっていく可能性があります。
今日からできる小さな見直しが、未来の不調を防ぐ
スマホネックによる影響は、初期段階であれば姿勢の工夫やセルフケアで予防・改善が可能です。
まずは以下のような対策から始めてみましょう:
- スマホの画面はなるべく目線の高さで持つ
- 長時間の使用はこまめに首のストレッチを取り入れる
- 壁立ちチェックなどで自分の姿勢を意識する習慣をつける
「これくらい大丈夫」と思っていても、日々の姿勢の積み重ねが、未来の体調を大きく左右します。
違和感が続くなら、専門的なチェックを
セルフケアだけでは解消しない喉の違和感が続く場合は、構造的・神経的な視点からのチェックとケアが必要かもしれません。
みゅう整骨院では、首・胸郭・自律神経の状態を多角的に確認しながら、スマホネックによる喉の違和感にも対応しています。
※ただし、自己判断は禁物です。痛みが強い場合や、症状が改善しない場合は、必ず医療機関を受診し、医師の指示に従ってください。
※ 免責事項
- 本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
- 個々の症状や状態に最適な治療法は、必ず医師の診断と指示に従ってください。
- 本記事の内容に基づいて行動し、万が一何らかの問題が発生した場合でも、当方では一切の責任を負いかねますのでご了承ください。