手術をせずに出来る!へバーデン結節の治療法

 
「へバーデン結節の治療はどこに行けばしてもらえる?」
「へバーデン結節は初期であれば治療出来るのか知りたい。」
「へバーデン結節になったら一生付き合っていかなければいけない?」
 
このようにへバーデン結節の治療に関してお悩みではないでしょうか?
この記事ではへバーデン結節の治療法やその後の経過についてをご紹介します。
へバーデン結節の治療法でお悩みの方は参考にしてみてください。

へバーデン結節について知っておきましょう

へバーデン結節とは親指から小指までのDIP(第1)関節の変形を指します。
40代以降の女性に多いとされていますが、実際には男性にも多く発生しています。
男性の方が病院を受診する率が低く、女性に多いと思われがちな部分もあるようです。
また、へバーデン結節は使いすぎが原因のひとつであると言われていますが、実際には使いすぎとは無関係である場合も多く、ホルモンバランスの方が大きく影響しているのではないかと考えられています。
両側・多発性なので他の指や反対の手指に発生することもあります。

へバーデン結節の治療で大切なこと

へバーデン結節の変形は進んでしまうともう元に戻ることはありません。
なので大切なことは「早めに治療を始めること」、「痛みが出ないようにしてあげること」、この2つです。
何となく痛いけど放っておけば治るか・・と思っている間にへバーデン結節の症状は進行していきます。
痛みがあるということは患部が炎症を起こして変形が進んでいるという証拠です。
 

治療法にはどのようなものがある?

実際にへバーデン結節を治療する際の方法をご紹介します。

○保存療法

・痛み止めの服用、消炎鎮痛剤の使用

・テーピング

痛めている関節の周りを一周ぐるりとテーピングを巻きます。

関節の動きを制限してあげることで、痛みが出にくい状態を作ることができます。

痛みを我慢しながら無理に動かしていると更なる変形の原因となりますので、出来る限り安静にしておく工夫は必要です。

・関節内注射

上記の治療を行っても良い結果が得られないという場合には、ステロイド剤の入った薬を関節内に注射するという方法が取られることもあります。
上手く合えば、注射の効果は2〜3ヶ月の間効果が持続します。

○手術

まずは保存療法が選択される場合がほとんどですが、日常生活に支障を来たすほど痛みが強い場合には手術が検討されます。
以下に手術の方法をご紹介します。

・関節固定術

骨棘を切除し、第1関節をワイヤーなどで固定する方法です。
固定を行ってしまえば痛みは軽減され、変形も目立たなくなりますが関節の動きは固定されますので、第1関節は動かなくなります。
ただし、それによる日常生活への支障はそれほどないとされています。

・人工関節置換術

骨棘を部分的に切除して人工関節に置き換える方法です。股関節などでは一般的に行われている人工関節置換術ですが、指ではまだそれほど人工関節自体の開発が進んでいません。ですので完全に治らない場合もあるようです。

食べ物も重要!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ヘバーデン結節では、治療と並行して普段の食生活に気を配ることも大切です。
栄養のバランスがとれた食事をとること、特に肉や魚、卵といった良質のタンパク質を含む食材をとることは、関節や軟骨の強化につながります。
コーヒーを日常的に飲む人や、甘いものをよく食べる人にヘバーデン結節が多いと言われており、それらを控えることで症状が治まったという人もいるようです。 

薬が良くない場合もある!?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ここまでご紹介した話と真逆のお話ですが、知っておいて頂きたいお話ですのでご紹介します。
鎮痛剤などの薬には血液循環を低下させて体を冷やしてしまうという特性があります。
それでなくとも指先は冷えやすい部分ですので、血流が悪くなることは悪循環を生み兼ねません。
だからといって、薬を全く飲むなというわけではありません。
薬のみに頼るのではなく、上記に書いた食事のように生活習慣で変えられることも実践してみることも重要なのです。
妊娠中は薬が飲めないという話は良く知られていますよね。
それほどに薬は体に大きな変化を及ぼすものであるということを認識しておいてください。 

まとめ

へバーデン結節は発症から変形まで少なくとも7年ほどかかると言われています。
この7年の間にできる治療もありますし、医療は日々進歩しています。
手術には少なからずリスクが伴いますので、諦めずに少しでもよくなる方法を探してみてくださいね。
どのようなことに注意すれば良いかわからない、病院での治療以外に出来ることをしてみたいという方は当院までご相談くださいね。