へバーデン結節の治療は出来る?

「指先が腫れて痛みが出てきた。」
「指を曲げにくくなってきた。治療は出来る?」
「へバーデン結節になったら手術以外の治療法はないの?
 
このようにへバーデン結節でお悩みではないでしょうか?
へバーデン結節になると
「ずっと痛みを我慢しなければいけない。」「手術以外の治療法はない。」
このように思っている方も多いですが、実際にはそのようなことはありません。
この記事ではへバーデン結節に対して出来る手術以外の治療法や注意出来ることについてご紹介していきます。
お悩みの方は参考にしてみてください。

へバーデン結節、本当に治療出来る?

まず結論からお話すると、へバーデン結節の治療は可能です。
へバーデン結節は指の第一関節に痛みが出る病気で、原因ははっきりと分かっていません。
ですが、罹患した方の特徴から手の使いすぎ食生活・肥満が関係しているのではないかと考えられています。
その事から治療をするポイントは上記のような点が重要と考えられています。

痛みが出ている時の治療の方法

〇薬物療法

・末梢循環改善薬
・消炎鎮痛剤
・関節内のステロイド注射

〇テーピング

テーピングは痛みの緩和に有効です。
 

・準備するもの
幅25mm程度のテープ
(水に強いタイプにしておくと良いでしょう。)

・方法
①テープを適当な長さに切ります。
②痛みが出ている指の関節に2~3周巻きます。
③関節の動きが制限されていればこれで完成です。

・注意点
①皮膚を守るため、定期的に巻き直す。
②きつく巻きすぎない。
③拘縮を防ぐため、長期間使用しない。

〇アイシング

痛みが強く、腫れがある場合にはアイシングが有効です。
アイシングには出来れば氷や氷水を使用しましょう。
20分程度、痛みが出ている指を冷やしましょう。

痛みが落ち着いている時は・・

へバーデン結節は痛みが落ち着くタイミングがやってきます。
「痛みはないけど、指の違和感は残っている・・」
こんな時には温めることをお勧めします。
 
温めながら手を開いたり握ったりしてみましょう。
指が温まった状態で関節の運動をしてあげると動きの改善が期待で出来ます。

エクオールが有用!?

近年へバーデン結節にはエストロゲン(卵胞ホルモン)が影響しているのではないかということが明らかになってきました。
エストロゲンとは、女性ホルモンの一種で腱や滑膜のむくみを取る抗浮腫作用があります。
発症が多い更年期前後の年代では閉経により、急激なエストロゲンの減少が起こります。
それによって関節に炎症が起こっている場合があります。
 
そこからエストロゲンと構造が似ている「エクオール」という成分が注目されるようになりました。
エクオールは元々は閉経後に現れる骨粗しょう症等の予防で使用されていました。
大豆イソフラボンから作られる成分で、リスクも少なく安全とされています。
へバーデン結節において症状改善の効果が出始めるには3~6ヵ月の期間を要する場合が多いようです。

手以外の体の不調はない?

治療とは少し異なりますが、日常生活でも出来ることはあります。
冒頭でもお伝えしましたようにへバーデン結節には手の使いすぎが関係していると考えられています。
ですが、手の使用頻度を減らすということは日常生活を送っている限り、なかなか難しい部分もあるかと思います。
 
その場合、
「手以外に体の不調はないか?」
ということに目を向けてみてください。
 
・肩こりから手に余計な力が入っている
・腰痛で姿勢が崩れて手の負担が増えている
 
このようなことも多くあります。
 
手ばかりではなく、このような部分に目を向けてみる事も一つの方法です。

まとめ

へバーデン結節は更年期の女性に高確率に起こる症状です。
手術自体はそれほど難しいものではないとされていますが、やはり手術を避けたいというお声も多く伺います。
手術をせずに症状を緩和させたいとお考えの方はぜひ参考にして頂ければと思います。
ただし、症状の程度によっては手術をした方が良い場合もあります。
ご自身の判断のみに頼らずに気になる場合は医師の診