「便秘は女性に多い?」
「ストレスが溜まると便秘になる?」
「便秘の原因を知って症状を改善させたい。」
このように便秘に悩んでいる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
特に日本人女性に関しては約半数が便秘に悩んでいるとされています。
この記事では便秘の原因について詳しくご説明していきます。
便秘に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
排便の仕組みはどうなっている?
便秘の原因を知る前にまずは簡単に排便のメカニズムを知っておきましょう。
口から入った食べ物は食道を通り、胃〜十二指腸〜小腸へと進み、吸収・消化されながら大腸へと向かいます。
胃や小腸で食べ物を分解するために必要な消化液は1日に約6ℓもあります。
これに口から入る水分も加えると1日になんと9ℓもの水分が小腸に入っていることとなります。
そして小腸で吸収されなかった約2ℓの水分は大腸で吸収されます。
ここで水分が吸収され、残ったものが便として体外へ排出されることとなります。
これが一連の排便の仕組みです。
便秘の原因はこの流れの中のどこかにあるのです。
便秘が女性に多い3つの原因
便秘に悩んでいる日本人の女性は約半数を占めていると言われています。
これには大きく3つの考えられる原因がありますので、ご紹介していきます。
1・ホルモン作用
女性ホルモンの中には体に水分や塩分を溜め込む様に指示を出しているものがあります。
これは「黄体ホルモン」と呼ばれるホルモンで、妊娠中や月経周期に合わせて変化しています。
黄体ホルモンには子宮の収縮を抑制させる効果があり、それに伴って腸の蠕動運動も低下させます。
よって、黄体ホルモンの分泌が盛んになる妊娠初期や月経前には便秘の症状が気になったり、普段よりも症状が重たくなるということが考えられます。
2・ダイエット
女性の中には食事の量を減らすことで体重を落とそうと頑張っている方もいらっしゃるかと思います。
ですが、食事の量を減らしてしまうことで同時に食物繊維や水分・脂肪分も減ってしまい、便を排出しにくくなってしまいます。
特に脂肪分はダイエット中には敬遠されがちですが、極端に摂取量を減らしてしまうと便が腸を通る際の潤滑油が不足し、便秘の原因を作ってしまいます。
3・精神的な問題
ストレスが原因で消化器官の働きは低下します。
人前では恥ずかしくてトイレに行くことを我慢してしまうということはありませんか?
便意を我慢することで便意が消えてしまうと腸の蠕動運動も無くなってしまいます。
このようなことが続くと次第に体は便意を感じなくなってしまい、便秘の原因を作り出してしまいます。
また、女性は環境の変化によって受けるストレスも男性と比べると大きいとされています。
その影響で便秘を引き起こしているという場合も少なくありません。
赤ちゃんの便秘は妊娠中の母親の栄養が関係している
赤ちゃんの便秘の原因にはお腹にいる時の母親の栄養状態が大きく関係していると言われています。
赤ちゃんは正常な場合、1日に7回や8回も便をします。
大人の様に1日1回などという場合には便秘の状態になっている可能性が高いです。
便秘は全身の代謝が落ちることで起こるとされています。
母体の血流不良や血液量が少なくなると代謝能力が低くなり、羊水の状態が悪くなります。
そうすると胎内の赤ちゃんの発達が上手くいかないということは想像が付くかと思います。
妊娠中の栄養状態はダイレクトにお腹の赤ちゃんに影響するという事をいま一度知っておいて頂ければと思います。
まとめ
便秘が起こっているとお腹が張って辛い・食欲がなくなるという症状が起こります。
しかし、便秘が引き起こす不調はそのようなことに留まらず、美容面などにも影響を及ぼすことがあります。
本来ならば、不要なものを体の中に溜め込んでいるということはその不要物質が体内に回る可能性があるという事。
そうなるとお肌の不調やイライラの原因も作りかねません。
そしてそのことがストレスとなり、さらに便秘の原因を作ってしまうという負のスパイラルに陥りかねません。
たかが便秘と思わずに原因をきちんと知った上で対処をしていけるようにしましょう。