自分で出来る!腰痛の治し方

「腰痛で病院に行ったが、レントゲンに異常はなく痛み止めをもらうだけだった。」「なかなか腰痛が治らないので、自分で何とかしてみたい。」「腰痛を治すためには腹筋・背筋が重要と聞くけど痛くてできない。」
このように腰痛を治そうといろいろ試されている方は多いのではないでしょうか?この記事では腰痛を治すために何かしてみたいという方のために腰痛を治すために出来ることをまとめています。正しい治し方を知って、上手く腰痛の対処をしていきましょう。

行動認知療法

行動認知療法は今、日本でも腰痛治療の指針となるガイドラインで推奨されている方法です。腰痛は脳に記憶された腰痛への「痛み」「不安」によって悪化するということが最近の研究で明らかになっています。3か月以上痛みの続いている慢性腰痛であればさらに脳での認識は顕著です。この行動認知療法では体を動かしながら脳に「痛くないよ」という事を覚えさせていく方法です。
方法としては
1、足を肩幅より、やや広めに開く
2、おしりに両手をあてる
3、息を吐きながら、ゆっくり上体を反らす
4、上体を反らしたまま、その姿勢を3秒ほど保つ
このような手順で行います。これを痛みの出ない範囲で1日に数回行ってみて下さい。

腹筋や背筋を鍛えるのはいい?悪い?

腹筋や背筋は上半身と下半身の支点のような役割をしています。これが主な働きなので、実際に姿勢を保持する役割はあまり大きくはありません。ですので、腹筋と背筋のバランスが悪いせいで腰痛になるという事は考えにくいです。では腹筋や背筋をする事は何の効果があるのでしょうか。以下に腰痛に対して腹筋・背筋を行って得られる良い効果と、反対にやらない方が良い場合も書いていきますので参考にしてみて下さい。

・良い効果

腹筋と背筋を鍛えることで、腰の周りにコルセットの役割をする筋肉が使えるようになります。これによって筋肉の負担が和らげば、痛みが軽減することがあります。ですが、コルセットの代わりの様なものなので、あくまでも対症療法であるという事は知っておいてください。

・やらない方がいい場合

腰痛の場合は筋肉がかたまった状態になっています。その状態の筋肉に負荷をかけてしまうと、筋肉はさらに硬くなって体を守ろうとします。そのため、筋トレを続けていても痛みに変化がない場合や痛みを我慢しながらトレーニングをしているという場合は一度やめてみるのも良いでしょう。

 

腰痛ベルト・コルセット

先ほどの腹筋や背筋の項目でも少し触れましたが、腰痛ベルトやコルセットは腰を支える筋肉の補助をするものです。つけている間は症状が軽減しているかもしれませんが、常用するとベルトやコルセットがなければ体を支えることが出来ない状態になり、長い目で見るとかえって痛みの出やすい体になってしまっている可能性があります。その場だけの改善だけではなく、根本的に腰痛を治したいのであれば腰痛ベルトやコルセットの常用は控えてどうしても動かなければいけないような状況の場合のみ使用し利用にしましょう。

食事での治し方

食事が健康な体作りに重要であることはご存知かと思いますが、腰痛を治すためにも重要となりますので、ご紹介していきます。体の細胞は栄養素から作られています。栄養のバランスが悪いと良い細胞が作られず、代謝機能が低下します。また、筋肉はタンパク質から出来ています。良質なタンパク質を摂取することで、筋肉を強化してカルシウムの吸収を助け、悪くなっている腰や周囲の環境を良くすることに働きます。悪い状態になっている腰周囲の筋肉を良い状態にするための新陳代謝には、ビタミンやミネラルが必要です。新陳代謝を高める事は、筋肉や骨を強化するほか免疫向上にもつながるので、病気になりにくく、腰痛改善や再発しにくい体つくりができます。食べすぎも腹圧が高くなり、腰まわりの筋肉を圧迫するので気をつけましょう。

東洋医学を用いた腰痛の治し方

東洋医学には体はモノとして存在しているわけではなく、気というエネルギーの流れがあるという考え方があります。東洋医学では、気をもとに腰の痛みを2パターンに分けて考えます。腰の痛みが気の不足によるものか(虚証)、気の過剰によるものか(実証)。大きく分けるとこの2パターンです。このタイプを元にして食事や漢方を用いて治すという方法です。細かく分類すると他にもいろいろな腰痛のタイプとそれに沿った治し方がありますので、ご自身の腰痛のタイプを知って対処してみて下さい。

まとめ

このように病院での治療以外にも自分で出来る治し方もたくさんあります。病院に行ってもなかなか治らない場合や、自分で何か対処をしてみたいという場合は試してみて下さいね。腰痛の治し方に関してご質問等あれば、お気軽に当院までご相談くださいね。