不安障害のチェック方法と対処法

「インターネットで不安障害のチェックをしたらかなり当てはまっていた。」
「不安障害のチェックに当てはまったら病院へ行くべき?」
「こんな症状で病院に行ってもいいのだろうか・・。」

もしかして自分は不安障害なのではないか・・と思ってすでにインターネットなどでチェックを試してみたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
チェックに当てはまることが多く、不安が増しているという方もいらっしゃるかと思います。
不安とは、「対象がはっきりしない漠然とした恐れや緊張感などの不快な感情で、動悸や発汗などの自律神経症状を伴っているもの」と定義されています。
ただし、何に対しての不安なのかということがはっきりしている場合や軽い不安などは誰にでも起こりうるものなので、不安があるからといって必ずしも病気であるというわけではありません。
では、どのような時に不安障害となるのか?どのようなチェック項目に当てはまれば不安障害の可能性が高い?というお話をしていきます。
不安障害かも・・?とお悩みの方の参考になれば幸いです。

不安障害とは

「不安障害」というのは、精神疾患の中で不安を主症状とする疾患群をまとめた名称です。
その中には、特徴的な不安症状を呈するもの(パニック障害)や、原因がトラウマ体験によるもの(外傷後心的障害:PTSD)、体の病気や物質によるものなど、様々なものが含まれています。
症状の経過としては、症状が出てから時間が経てば経つほど、悪化し長引くという事が明らかとなっています。
悪化すると頭痛や疲れやすさなど自律神経の変調も伴い、日常生活に支障を来すようになります。
「気のせいだ」「マイナス思考だな」と周囲からも思われることも多い病気ですが、不安障害は精神疾患です。
そして、きちんと治療を行えば改善できる病気です。
症状とうまく付き合いながら治療を行なって克服していくことが重要となります。

チェック項目

☑️2週間以上「生活に支障がでるような」不安や恐怖が続いている。
☑️日常生活の行動に制限がかかったり、疲労感や睡眠障害などの身体的な症状が続いている。
☑️過去4週間のほとんどの時間、心配や緊張・不安を感じて、悩まされている。
☑️頻繁に緊張・イライラし、睡眠の問題を持っている。
☑️湧き上がってくる不安や恐怖を『自分でコントロールできない』という感じがある。

不安障害は本人が苦しい思いをしているという状況なので、内科的な検査の数値などでは診断できるものではありません。
上記のようなチェック項目に該当するものが多くあれば、早めに専門家の診察を受けることをお勧めします。

不安障害のチェックに該当が多かった・・どうすればいい?

ご自身で不安障害のチェックを行ってみて、当てはまる点が多くあれば1番良いのは医師やその他の専門家のきちんとした診察を受けることです。
しかし、人に相談する勇気がない、病院に行くのは何となく嫌だ、こんな症状で病院に行ってもいいのだろうかと悩む方も実際は多いです。
そのような場合、まずは以下のような点に注意をしてみてください。

•引っ越しや転職など大きな生活変化が起きるようなことは避ける。
•個人的な対立などは早めに解決する。
•自分が楽しめる行事などに積極的に参加する。
•筋肉の緊張をほぐす体操や運動を行う。
•不安障害についての正しい情報を集める。
•規則正しい生活を心がける。
•定期的な運動を行う。
•アルコールやタバコを減らす。
など。

いろいろと挙げましたが、自分にとってストレスとなることをまずは減らしてみることが重要となります。
また、不安やストレスのない生活を求めすぎるのでなく、受けとめ乗り越えるという意識を持つことも大切です。
それ自体が何か分からないという場合にはどのような時に体調が悪くなるか、反対にどのような時に体調がいいのかをご自身で思い返してご自身の体とゆっくり向き合う時間をつくることから始めてみましょう。

病院に行くなら何科?どんな治療法?

ご自身で行ったチェックで不安になった・・という方は病院で診察を受けることをお勧めします。
以下に病院に行く際の診療科や治療法をご紹介しますので、参考にしてみてください。
◯診療科
基本的には心療内科もしくは精神科を受診することとなります。
病院での診察時にこのようなチェックシートの結果から現状の症状をまとめて伝えられるようにしておくと診察も正確かつスムーズになります。
初めは何となく行きづらいと感じるかも知れませんが、実際には若い方も多く受診されており、行ってみれば“思っていたのと違った。”“気持ちが楽になった”という方がほとんどです。
不安があれば受診される前に病院へ連絡し、対応可能な症状であるかなど不安なことを質問しておくと少し不安は軽減されるかも知れません。

◯治療法
不安障害の一般的な治療法は薬物療法と精神療法を合わせた治療です。
・薬物療法
抗不安薬や抗うつ薬を使用します。
その中でも様々な種類のものがありますので、個人の症状や体の状態に合わせた薬を服用します。
・精神療法
精神療法では不安が起こるときと同じような状況を作って、不安が起きないようにトレーニングを行ったり、人との接し方をトレーニングします。
同じような場面に直面した際に自分で不安感をコントロール出来るようにしていくという方法です。
この方法は不安が起こる場面が明確になっていれば効果的ですが、ご自身の努力が必要な治療法となります。

まとめ

いかがでしょうか?
この記事で紹介した不安障害のチェックが多かったからと言って思い悩む必要はありません。
不安障害はきちんと治療を行うことが出来れば治る病気です。
なんとか日常生活は送れているから治療を行うほどでも・・という方も、チェックで気になることがあれば、ひとりで不安にならずに相談をしてみましょう。
現状よりも楽しんで生活を送ることが出来るようになるはずです。
病院に行くのはちょっと・・という方は日常生活で工夫をしたり、身近な方に相談をしてみてくださいね。
不安障害は整体でも治療が可能で、当院にも多くの方が来院されています。
薬が嫌だ、体の不調も解消したいという方はお問い合わせくださいね。