辛い産後うつ・・いつまで続くの?

「妊娠してからずっと情緒不安定。いつまでこの状態が続くだろうか。」
「旦那や子どもに当たってしまい、自分自身も辛い。」
「産後うつはみんなどれくらいの期間続くの?」

産後の女性はみんな赤ちゃんが生まれて幸せいっぱい!というイメージが世間にはありますが、みんながみんなそうではありませんよね。
冒頭のように産後うつでお悩みの女性は想像以上に多いものです。
旦那さんから理解してもらえずに厳しい言葉を言われて余計に辛い・・という方も多いのではないでしょうか?
この記事ではそんな産後うつの状態がいつまで続くのか、早く元どおりになるためにはどのようにすれば良いのかなどをご紹介します。
産後うつの症状で辛い思いをしているという方は参考にしてみてください。

産後うつってどんな状態?

産後うつは産後に憂鬱な気分になり、何に対しても興味や喜びを感じないような状態が数週間続く事を指します。
「まさか自分がなるわけがない。」と思っている方も多いですが、誰でもなりうる症状です。
症状の出方は人によって様々で、自分の赤ちゃんを可愛いと思えなくなったり、家事や育児を行う気力が全く起きなかったりします。
他にも頭痛やめまいなどの身体的症状が強く出るという方もいらっしゃいます。
重度の場合には物事を悲観的にしか捉えられなくなり、自殺をしたいとまで思い詰めてしまう場合もあります。

産後うつになる人とならない人の差は?

産後うつを患いやすい方の特徴として、もともと真面目で几帳面な性格であるということが挙げられます。
出産前まで家事や仕事を完璧にこなしていた方であれば、今まで通りに家事も育児も完璧にこなさなければいけないと思い、頑張りすぎてしまうのです。
他にもうつ病や摂食障害などの既往歴があるという方や、緊急帝王切開などによって心の準備が出来ていないまま出産をした場合、また、障害を持って生まれた赤ちゃんのお母さんも自分を責めて産後うつの状態に陥りやすいとされています。

産後うつの症状はいつから?

産後うつの発症時期は一般的には産後1ヶ月頃から発症する方が多いとされています。
ですが、産後すぐに始まる方もいれば数ヶ月後に始まるという方もいらっしゃいますので、一概にいつからという事は言えません。
症状の出方も軽度のものから重度のもの、だんだんと悪化していくものなど様々あります。

完治まではどのくらいかかるの?

一般的に産後うつはきちんと治療を行うことが出来れば1ヶ月ほどで楽になってくるという方が多いです。
ですが、実際には自然治癒で2~3ヶ月で治ったという方もいれば、病院に行ったにも関わらず1年以上苦しんだという方もいらっしゃるほどに人によって完治にかかる期間は様々です。
共通して言えることは、どのような場合でも産後うつは早期発見・早期治療を行なうことが重要であるという事です。
先ほどもお話しましたが、産後うつと言っても軽度のものから重度のものまであります。
放っておいて完治するものとしないものがあるということです。
みんな頑張っているんだからもっと頑張らないと・・と思わずに“おかしいな”と感じたら早めに治療を始めるようにすることが早く楽になる方法です。

早く治すための方法は・・?

ここまでお話してきましたように、産後うつの回復には個人差が大きいという事がお分かり頂けたかと思います。
無理に早く治そうとする必要はないのですが、日常生活で心がける事が出来るポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。

・きっちりやり過ぎようとしない。

初めての育児はもちろん、例え初めての出産ではなくともお母さんを取り巻く環境は日々変化していますので、“完璧に全てをこなす”“今までの育児と同じようにしなければいけない”ということはありません。
自分では頑張っていないつもりでも体は疲弊していることもあります。
1日に1つからでもいいので、「まあいっか」と思えるようにしていきましょう。

・病院での投薬

前半でもお伝えしましたように産後うつは放っておくと治らないものもあります。
薬のみではなく、病院で話をして客観的に自分の状況を理解出来るようになるという事も早く産後うつから回復するために必要な事です。

・周囲にサポートを求める

産後うつは旦那さんや家族・周囲のサポートがあれば予防や軽減・改善させる事が可能となります。
なかなか理解をしてもらえない事もあるかも知れませんが、伝える事で得られる変化もあります。
周囲のサポートは産後うつを早く改善させるために1番重要であると言っても過言ではないです。
ひとりで考え込まずに相談してみましょう。

産後うつかも・・と思ったら

先ほどもお伝えしましたように、産後うつは早期の発見と治療を行うことが出来れば治るまでの期間を短くすることが可能となります。
異変を感じたらまずは地域の保健師に連絡をしてみましょう。
そうすれば保健師から産後うつに対応してもらえる医療機関やサポートしてくれる施設を紹介してもらえます。
出産した病院で看護師や助産師に相談してみるのも良いでしょう。
治療としては薬を使う方法もありますが、一般的にはカウンセリングをメインで行う事が多いです。

まとめ

現代の家庭環境は昔に比べて産後うつを発症しやすい状態です。
昔に比べると核家族化が進み、ご近所付き合いも少なくなっているため、周りに頼れる人がいないという状況になりやすいのです。
他にも高齢出産が増え、出産による体のダメージが大きく疲労の回復が遅いという事も産後うつで悩む方が増えている原因となっています。
いま産後うつで悩んでいる方もこれから出産を迎える中で不安になっているという方も、このような現状を知った上で、自分ばかりを責めてしまわずに頼れるところは周囲に頼って少し肩の力を抜いてみましょう。
そうすることが産後うつの症状を改善させる近道となるでしょう。