薬物乱用頭痛とは・・?

「もしかして自分の頭痛も薬物乱用頭痛ではないかと心配に思っている。」
「どのくらいの量の鎮痛薬を飲んだら薬物乱用頭痛になる?」
「薬物乱用頭痛と分かっているが、鎮痛薬はやめられない。」

この記事を読んで下さっている方には頭が痛いから毎日頭痛薬や鎮痛薬を飲んでいるという方も多いかと思います。
でも、かえって悪くなっている気がするという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事ではそんな薬の飲みすぎによる頭痛「薬物乱用頭痛」について、詳しくご紹介していきます。

月に15日以上、市販の鎮痛薬を飲んでいませんか?

頭痛がひどくて薬を飲む。
これは薬の正しい使用方法です。
ですが、まだ頭痛は起きていないが、起きると困るので先に鎮痛薬を飲んでおく・・
このような薬の使い方をしていませんか?
必要量以上に鎮痛薬を使用していると、自分でも気付かないうちに薬に依存するようになってしまいます。
この”必要以上”の目安となるのが月に15日以上実際には10日以上使用している場合には危険信号が出ていると思っておいた方が良いでしょう。

診察は何科で受ければよい?

思い当たる原因があれば、それに該当する科を受診すれば良いのですが、頭痛以外に症状がない・・とう場合は何科を受診すれば良いのでしょうか?
気になる頭痛が続く際には、「頭痛外来」「脳神経内科」または「脳神経外科」を受診してみてください。
脳に関係する科は脳やその周囲の血管、神経系のトラブルを専門に見ている科です。
慢性の頭痛の場合には血管や神経、筋肉などの問題によっても症状が起こる場合があります。
頭痛の中には命の危険が潜んでいるものもあります。
薬物乱用頭痛かどうかを自己判断するのではなく、まずは上記のように専門の科で診察を受ける事をお勧めします。

治療法は・・?

薬物乱用頭痛の治療は思い切って薬をやめる事です。
自己判断で服用をやめるとその後、反動によって激しい頭痛が起きたり嘔吐などの症状が出る場合があります。
断薬する際には医師の診察を受け、予防薬や原因となっている薬以外のもので対応してもらうようにしましょう。
予防薬として使用される薬は抗うつ薬,抗てんかん薬,ステロイド,トリプタン,消炎鎮痛薬などが使用されます。
薬物乱用頭痛であれば、10日前後で症状が軽快してくる場合が多いとされています。
頭痛に悩んでいるが、病院での診察は受けたことがない・・という方はまずは本当に薬物乱用頭痛なのか?他に頭痛の原因となる疾患がないか?などの検査を受けることをお勧めします。

必要以上に薬を飲まない工夫を!

辛い時に薬を飲むのは問題ないのですが、冒頭でもお伝えしましたように必要以上に薬を飲むことは良くないことです。
でも大事な時に頭痛が起こると困ってしまいますよね。
ここで重要なのは自身の頭痛の事をきちんと把握することです。
どのような時に頭痛が起こるのか、本当にいま薬が必要なのか?ということです。
頭痛が慢性的に起こる方向けに「頭痛ダイアリー」というものがあります。
頭痛ダイアリーは良い時も悪い時もその日の状態を記録して自身の頭痛を客観的に知れるようにするものです。
これを使用する事で頭痛の状態を把握し、薬の服用状況が分かり飲みすぎを防いだり、医師の診察を受ける際にも役立ちます。

まとめ

頭痛は日常生活に大きな支障があり、悩んでいる方も多いのが現状です。
しかし、薬物乱用頭痛のように薬の飲みすぎが原因となって起こる頭痛があるということをきちんと覚えておいてください。
月に10日以上、市販の鎮痛薬を使用しているという方は要注意です。
一度頭痛外来を始めとする専門の病院で診察を受けてみる事をお勧めいたします
また、当院にも長年頭痛の症状で悩まれているという方も多く来院され、体の調整を行うことで快適な生活を送られています。
整体を試してみたいという方はお気軽にご相談くださいね。